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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
全ての時

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幽玄の王 第87話 カレイドとの協力 その一

次話を読んでいただきありがとうございます。

レイの何時もの依頼だが…


 レイは、小宮達と共にダンジョン探索へ向かった。

 何時も通り、色々なアイテムや装備を無限収納へ入れたレイは、何時も通りに小宮達と共にダンジョンへ降り立つ。

 宇宙戦艦の下部ハッチから降りて来るとレイの目の前に…大多数の一団がいた。

 一つは、制服の匠があるスーツを着込んだ乙女達。

 

 もう一つは「やあ、レイくん」と、ディオス達だ。

 ディオス達は、白銀と輝く甲冑だが…その甲冑には電子回路のような模様と隠された極小の機械群のシステムがあった。

 ディオスと共に、息子のティリオも来て、ディオスは漆黒の電子回路模様が編み込まれた外套と漆黒の鎧を着込んでいる。

 息子ティリオの方は、蒼い甲冑に見せかけたマシンスーツを全身に纏っている。


 レイがまばたきして

「なんで、ディオスさん達が…いるんですか?」


 ディオスが

「ああ…説明をしていなかったね」


 息子のティリオが

「我々、アースガイヤのセイントセイバー部隊は、外宇宙で訓練する場所を探していたんです」


 レイは、それを聞いてハッとして

「え! もしかして、ダンジョン探索を…それに?」


 ディオスが微笑み

「察しがいいね。その通りだ」

と、自分が連れて来たセイントセイバー部隊を見て

「自分達が訓練する場所では、限度があるし、こうして別時空での訓練は、良い経験にもなる」


 ティリオが

「そちらの、ソルジャー不足という事情もあって、まあ…利害の一致というヤツです」


 レイ達、コーレル時空のソルジャーは、ダンジョン探索するソルジャーが不足し始めている。それによって、ダンジョン探索で取れる資源も高騰して問題にも…


 レイは肯き

「なるほど」


 そこへ…

「ヤッホー」

と、制服型の特殊スーツを身に纏う一団の代表が来た。

 千華と紫苑だ。

 千華が呼びかけ


「どうも」と紫苑が隣に並んで一緒に来る。


 千華が

「いや!!!!!!!!!! 今回の訓練、色々とよろしくね!」

と、明るく呼びかける。


 紫苑がお辞儀して

「カレイドとの合同訓練、受け入れていただきありがとうございます」


 ディオスとティリオがフッと笑み。

 それに千華も怪しい笑みを向けた後、レイに

「はじめまして」

と、握手を向ける。


 レイが「はじめまして」と握手をした瞬間、冷たい寒気が襲いかかり、千華がエリザスに見えて

「え、エリザス…?」


 それに千華がフッと冷たい笑みで

「ああ…誤魔化せないか…」


 紫苑が

「あの…その…千華は、五百年前の過去の人とは」


「いいよ、紫苑」と千華は止めて

「やっぱり、人路皇王の正統な継承者なんだわね」


 レイが戸惑い気味に

「じゃあ、貴女様は…」


 千華が肩をすくめて痛そうな笑みで

「アタシは、エリザスの転生体なのは間違いないさ」


 ◇◇◇◇◇


 その後、カレイドとセイントセイバー部隊の合同訓練を交えたダンジョン探索は順調に進む。

 カレイドとセイントセイバー部隊の実力は圧倒的だ。


 レイは無論、双方が必要とするアイテムを転送していたが、その消費率は圧倒的に少ない。


 カレイドは、制服型のスーツが様々な砲身に変形して、ダンジョン内のモンスター達を打ち抜く。

 その動きは統制が取れていて、正確なマシンの如くダンジョンのモンスターを駆逐する。


 セイントセイバー部隊の方は、一人一人がトンデモナイ実力の持ち主ばかりだ。

 一瞬で光速に達する速度、一振りすれば空が裂ける。

 一撃が必殺の攻撃を繰り出す。

 無論、統制の取れた動きもするが、それは一人が先行すると追随する。

 まるで、全てを破壊する嵐のようだ。


 小宮達、ソルジャーの出番がない。

 レイは小宮達と共に動いている。

 小宮が

「こりゃあ…オレ達の出番は必要じゃあないなぁ…」


 レイが肯き

「ええ…ですね」


 ミンも来て

「あまりにも…実力が違いすぎる」


 ソンも来て

「別次元の力だな…」


 カレイドとセイントセイバー部隊が活躍していると、数匹のモンスターが抜けてきた。


 カレイドとセイントセイバー部隊の後ろには、ディオスと千華に紫苑がいる。

 紫苑が両手に銃を握るが、ディオスが光の魔方陣を展開、千華が右手を上げた。

 その瞬間、抜けてきた数匹のモンスター達が爆散した。

 粉々に、塵さえも残さずに…


 レイは瞬きをする。

 どうやって、倒したんだ? 

 何をやったのか…全く分からなかった。

 だから、人路皇王の超越存在の超知覚で、痕跡を探すと…なんと、二人は…空間そのモノを使って攻撃した。

 ディオスは、空間で構築された不可視の空間爆弾をばら撒き攻撃

 千華は、空間を超震動させて衝撃をモンスター内部で発生させて攻撃

 二人がやっている技術と力のレベルは、圧倒的に人知を超えていた。


 レイは、自分も超座を得て、超越存在の端くれという自覚があったが。

 二人は、その自覚が小さいモノだと知らせる程の領域にいる。


 聖帝ディオス…数多の超越存在達を束ねる長

 千華…元カレイド時空連邦の女王エリザスの転生体


 まだまだ、自分はひよっこであると…自覚するしかない。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

アナタに幸せが訪れますように…

次回、カレイドの協力 その二

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