「―――――」
???サイドです。
どこ。
ここはどこ。
暗い。
とても暗い。
寒い。
とても寒い。
何もない。
そこで戻ってきてしまったのだと認識した。
何故?
何処へ行ったのか。
温かったあの存在は何処へ行ったのだろう。
見つからない。
何処にも見つからない。
存在は探す。
離れてしまった?
存在はあの存在の側にいたいが為に探す。
こうして探そうと思うのはいつぶりだろうか。
そもそもあっただろうか。
ずっと眠っていた存在はただその温もりだけを感じて側にいた。
目覚めた時はあったかもしれない。
無かったかもしれない。
今となっては曖昧なものとなっているようだ。
眠っている間は存在はただ役割としているだけでしかなかった代償かもしれない。
しかし、あの存在は側で繋がっていた。
数少ない存在の中で強く認識できた。
温もり以外があった。
何もかもが懐かしく、久しぶりだった。
どうして?
どうして離れてしまった?
呼ばれた時は確かにあの存在はいた。
しかし、すぐに少しの間だけ眠ることになってしまった。
起きた時には、側には見当たらなかった。
どうして?どうして?
存在には分からなかった。
ならばどうする。
探すしかない。
存在は完全に目覚めた。
探すことができる。ならば探そう。
感じよう。
…………………。
感じる。
それだけで安堵が生まれる。
大丈夫だと断言と確信を持てる。
存在には今あの存在しかいないのだ。
あの存在しか認められないのだ。
いつかはあの存在が消えると分かっていたとしても、新たな存在を求めることになるのだとしても。
存在は側にいたい。
数少ない温もり。
断つことしか、奪うことしかできない存在には側にいるあの存在は何よりも大切なのだ。
早く、早く行こうと焦る気持ちが募る。
行かなくてはならない。
この気持ち以外に、その理由がある気がするざわめきがさらに焦燥を煽る。
だから必ず…………存在の元へ。
どうも翔丸です。
昨日に続き感想欄を解放してます。
よろしくお願いいたします。
誤字脱字報告、評価ありがとうございます。




