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13  お前になら殺されてもいい


 二百の光線が全てを貫かんと謁見の間に降り注ぐ。敵の前列は反応することもできずに無数の穴を体に開ける。だがその瞬間には、敵は左右に広がり半円状にこちらを囲うように陣形を延ばしてくる。

 そうだ、直線的な炎の光線(フラマ・ラクス)は、横移動に弱い。だがその弱点を、俺は出鱈目な数で補う。


 ナイフなどの速い投擲物はティモナが弾く。放物線を描く投擲物や、地面に転がされた投擲物……閃光弾か、あるいは毒か何かを拡散する魔道具らしきものは、全て発動前に炎の光線(フラマ・ラクス)の集中砲火で溶かしきる。一個でも撃ち漏らせば被害が出るかもしれない。絶対に、全ての投擲物を迎撃する必要がある。

 敵も、もはやここが死地と悟ったらしい。どうせ死ぬならばと命がけで攻撃を仕掛けてくる。


 味方の死体を盾にする者には、その盾ごと貫く光線で以て殺す。体中に光線で穴を開けられながら、尚も前へ進む者には、より多くの光線をその体に降らせる。

 過剰なまでの火力の魔法は、結果的に床の絨毯や死体に火をつけ、それが燃え広がっていく。俺はそんなことなど一切構わずに殺し続ける。



 すると今度は左右に広がった敵が、一切に突撃してこようと動き始めた。こちらを挟み撃ちしようと狙っているのだろう。だがそれも当然、俺は許さない。

「ティモナ、左を警戒。正面はいい」

 攻撃を右手側に集中させる。同時に腰の剣を抜く。これは魔道具の剣、『聖剣未満』。魔力をため込み、それを一気に放出するだけの剣である。


 俺の身体と同じ、俺にお似合いの剣だ。この放出する魔力で、対物理特化の防壁魔法(クステル)を、まるで傘を開くように展開する。銃弾は防げないが、投げナイフの一、二本は問題なく防げる。

 その間に、右手に回った敵を完全に殲滅する。火力を集中させれば、人の身ではこの魔法の威力はひとたまりもない。

 それが終わったら左の敵、そして最後に正面の敵を殺しつくす。


 ……これは戦いというより、虐殺だ。時間にしてみれば、戦闘開始から三十秒も経っていないと思う。

 俺がやったことは、剣闘士相手に機銃を斉射したのと変わらない。一方的な殺戮だった……だが、俺は最後まで気を抜かない。

「まだ動くな。生き残りがいるかもしれない」

 死体に隠れて隙を伺っている可能性がある。全ての転がった人体に、炎の光線(フラマ・ラクス)を当て続ける。絶対に討ち漏らしの無いように、全ての死体を魔法で攻撃する……俺はもう油断できない。絶対にだ。



「陛下」

「あぁ、終わった。全て死体だ……だがまだ動くな。()()()()()()()()

 何の証拠も残さない。一つの情報も残さないために、衣服の布の一片に至るまで燃やし尽くす。

 ドズラン侯は、ロコート王国との戦争で俺が見せた魔法が「全力かそれに近い」と判断した。だからこうして、それを上回る戦力を用意した。

 限界を知られれば、それを上回る対策を打たれる。だから俺は、全力では魔法を使ってこなかった。それが俺の、本当に最後の切り札。


 そのドズラン侯も、既に死んでいた。どのタイミングで死んだかも、最期の言葉が何だったのかも俺には分からない。彼のような梟雄には相応しくない最期だったかもしれない。でも、そんなことはどうでもいい。ただ、必要だから殺した。そして必要だから、灰になるまで燃やし続ける。

 ……魔力を一気に使い過ぎているな。頭も痛いし気分も悪い。高熱を出した時のような脱力感もある。

 それでも、これは最後までやり切る必要がある。魔法でさらに火をつけて、死体を次から次へと燃やしていく。


 この謁見の間は広く、天井も高い。すぐに煙や酸素不足で問題が起きるとは思わないが、なるべく急いだ方が良いだろう。

「本当は屋内で燃やし続けるのは良くない……外と空気を入れ替えるべきだが、今は無理だ。全てを燃やし尽くすまではな」

 どんな些細な情報から、俺の切り札を知られるか分からない。だからひたすら、密閉空間で燃やし尽くす。

 その空間には異臭が広がっている。人体の燃える臭いは、何度立ち会っても慣れない。もうこの謁見の間は暫く使えないだろうな。



「最悪な気分だ」

 俺が思わずそう呟くと、ティモナが俺の体調を確認しようと近づいてくる。

「身体は問題ない」

 確かに、体内の魔力を一気に放出したことで身体に脱力感はある。

 この気分の悪さは、それ以上に精神的なものが大きいだろう。死体を燃やしたことで臭いはこの服や体に染みつき、先ほどまで死体だった灰が床に積もっている。虐殺といっていいような一方的な殺人も、殺らなければ殺られていたと分かっていても気分は悪い。


 そして何より、湧き上がるのは自分自身への失望感だ。

「……俺はな、ティモナ。幼帝として生まれた時、その人生を嘆いた。皇帝として生まれるのではなく、貴族や平民に生まれて立身出世したいとか思ったんだ」

 挙句の果てに、転生チートがないとかほざいていた。神の啓示とかもなく、自分の生まれ不幸を呪ったのだ。

「だがこの体たらくはなんだ? 皇帝という血筋故の、魔法使いとしての()()()()()()。それに助けられ命拾いしただけじゃないか」


 ドズラン侯の襲撃は完璧だった。誰も予期しないタイミングで、制空権も掌握し、的確に皇帝を追い詰めた。皇帝はここで死ぬのが自然な流れじゃないか……そう思えるくらいの事件だった。

 それを俺は、無理やり魔法の力でひっくり返した。パワープレイも良いところだろう。……あまりに情けない勝ち方だ。



「……陛下が何に納得しておられないのか……分かりませんが。その魔法の戦闘技術は、陛下の努力が無ければその域には達しなかったでしょう」

 ティモナはこの異臭の中でも表情が変わらない。それでも、燃やしている熱のせいか、あるいは戦闘が流石に緊張したのか、頬に髪が張り付くくらいには汗をかいている。

「才能だけではそこには至りません。人目を盗んで、毎日、欠かすことなく訓練を行った。あなたは身を守る術に魔法を選んだ……そしてその力で身を守った。今日の結果は、それ以上でもなければそれ以下でもない」


 自分もかなり戦闘で消耗しているだろうに、ここまで励ましてくれるとは思わなかった。

「それに、体たらくというなら我らに問題があるでしょう。事前に予測できなかったことも、十全な備えができていなかったことも、我々臣下の落ち度です」

 そうかもしれない。だが結局、その上に立つのは皇帝である俺だ。俺が油断していなければ事前に阻止できたかもしれない。


「ところで、陛下。そこまで徹底的に情報を残さないようにするのであれば、早々に消しておくべき者がおりますが」

 俺はティモナのその言葉に、思わず苦笑いを浮かべる。

 そう、この謁見の間で起きたこと……それを完全に隠匿し、見た者全てを殺すというなら、俺はティモナも殺さなければいけない。

 そうなるのが嫌で、俺は味方にもずっと隠して来たのだ。


「そうするべきなんだろうな……完璧な皇帝なら」

 完全無欠の皇帝なら、自分の半身と言っていい相手ですら、あっさりと殺してみせるのだろう。

「まぁ、俺には無理だな」

 ミスって、油断して、警戒していた貴族の襲撃をまんまと許しちゃうような、そんなダメな皇帝だよ俺は。とてもじゃないけど、完璧な皇帝にはなれそうにない。



「ティモナ。俺は今まで、空気中の魔力を体内に取り込んでは圧縮し、蓄え続けてきた。それを今回の戦闘で、ほぼ全て使い切ってしまった」

 ついでに、『聖剣未満』の蓄えていた魔力もほぼ空だな。それくらい、封魔結界の影響下で、体内魔力を無理やり放出させて魔法を使うっていうのは非効率的できついのだ。

「あくまで感覚的な話だが……最低限戦える状態に戻るまで、早くて一年。全力で戦えるようになるまでは最低三年くらいかかると思う」

 俺の言葉に、ティモナは珍しく驚愕の表情を浮かべる。それくらいの衝撃が、この事実にはあったらしい。


 長い沈黙の後、ティモナが確認する。

「それは、つまり……」

「あぁ。俺はしばらく、この奥の手が使えない。というか、この先一年近くは、封魔結界内で魔法を使うことすら厳しいだろう」

 これも希望的観測だ。もっと時間がかかるかもしれない。


「それまでに同じことが起きたら、今度こそ俺は死ぬ」

 文字通り、次はないのだ。今回の戦い自体は、虐殺と言っていいほど一方的なものになった。だがその結果、俺のリソースは完全に削られてしまった。

 それでも、切り札を使う以上は絶対に出し惜しみはできなかった。魔力をケチった結果一人でも殺し損ねたら、俺はいよいよ終わりだった。もう油断できなかったのだ。



 今までは、この奥の手……全力で魔法を使えば何とかなるという自信のお陰で、俺は戦場にだって赴けていたんだと思う。俺は基本的に、臆病な人間だからな。

 その自信の根拠であった魔力が無くなった以上、俺は今までのように平気な顔で最前線に向かうのは難しくなった。まぁ、本当はむしろ封魔結界のある宮廷内の方が恐ろしいんだけど。

 これで暗殺に怯えていたあの日々に逆戻りか……。


「ま、それを知った上で、俺を守る人間も一人くらいは必要かと思ってな」

 これが、俺の出した結論だった。俺は、ティモナが最も信頼できると判断した。この命を預けて良いと思えたのだ……最初の出会いと比べれば随分な心境の変化だな。

 さて、焼くべきものは焼き尽くした。もうこの部屋に残る必要はない。


「……ティモナ。俺の全力を見て、俺の弱点も限界も知ったお前なら、俺を殺すことができる」

 一酸化炭素中毒とか怖いし、さっさと出よう。この後は色々と事後処理も必要だし、早く風呂に入って臭いも落としたい。

「でも、お前になら殺されても諦めがつく」

 ティモナに殺されるとか想像できないが、その場合は確実に俺が何かやらかしたんだろう……今は、そう心から思える。仕方がないと、自分を納得させられる。

「お前になら殺されてもいい。そう思ったからこの場に連れてきたんだ」

 だからこれから頼むよ……そう言いかけて、俺はティモナの顔を見る。



 やや上気した頬、涙の滲む瞳、そして嬉しさと照れが同居する微笑み。普段の無表情を知るからこそのギャップ、女顔の底力。

 まるで好きな人に告白された乙女みたいな表情がそこにはあった。


 ……なぜかその瞬間、脳内に怒った時のロザリアがフラシュバックする。笑顔のまま理詰めで説教するロザリアだ。

 ……あぶなっ。危うく開けてはいけない扉を開けるところだった。


 思わずため息を吐く。……あまりに恐ろしいものを見た。国を傾けそうな破壊力である。

 戦闘直後で燃え盛る炎の傍にいたから体温上がったんだろうし、人体が燃える異臭で涙が出てきそうなだけなんだろうけど、本当に、その顔でその表情は止めてほしい。

「……お前が普段、無表情な理由が分かった」

 そうしないと身が危ないのだ。美形も大変だなぁ、おい。


「ともかく、俺は暫く戦えないから、今まで以上にしっかり護衛頼むぞ」

「はい、お任せ下さい。陛下」

 まぁ、あまりの衝撃で鬱屈とした気分も吹き飛んだけど。


***


 宮廷襲撃事件の翌日。俺は帝都の市街地に出ていた。

 多数の護衛、そして怪我の無かった近衛たちに囲まれ、厳重な警戒体制で被害の出た市街地を歩く。


 後から知ったことだが、宮廷が襲撃されるのと同時に、市街地に潜伏していた傭兵たちが暴れまわっていたらしい。この傭兵は魔法の使えるものも多く、市街地にそれなりの被害を出した。

 たぶんだが、ドズラン侯はかなり以前から腕利きの傭兵を雇っていた。もし直前であれだけの腕利きをあの人数雇用していれば、その動きは密偵の諜報網のどこかしらに引っかかっていた可能性がある。だが密偵が感知するのは変化であり、最初から雇っていた場合は対象外だ。


 そして作戦が固まり、雇っていた傭兵らの中から魔法以外の戦闘……宮殿内の狭い空間でも強い、剣の腕が立つ人間を選抜して宮廷へ連れて行った。そしてそれ以外のメンバーを市街地での陽動と城門の占拠へと動かしたのだろう。

 当然、市街地は大混乱。しかもその上、宮廷でも戦闘が起こっているようだし、宮廷の上空にはドラゴンまでいる。その結果何が起こったかというと、またしても皇帝死亡説が流れたわけだ。



 ……つまり、表向きは戦闘で被害の出た市街地の見舞いと確認ということにして、実際は皇帝カーマインが健在であることを帝都市民にアピールする必要があったのだ。

 まぁ、いつかみたいに民衆に向けて演説してもいいのだが。せっかく、市民たちは宮廷の被害とか知らない訳だし、むしろ大したことなかった風を装った方が効果的かなと思い、こっちにした。


 それに、目的はもう一つある。

「陛下、ラミテッド侯に協力した警備隊の者たちが来ております」

「通してくれ」

 帝都の警備隊……これは、一応は皇帝の管轄下にある組織だ。宰相の干渉に正面から反抗した結果、財務卿だったニュンバル侯(当時伯爵)に助けられたり、俺が「即位の儀」を行う時に協力してくれたりした人たちだ。

 ただ、皇帝と彼らの関係ははっきりいって微妙な関係である。何せ彼らは、大の「貴族嫌い」だからな。


 そもそも、帝都は豊かになっていく過程で大きくなり過ぎた。その全てを、平時から皇帝の兵士や貴族の兵士で警備するのは金がかかり過ぎる。そういう事情から、帝都の市民に「自治」が与えられた。簡単に言えば、「お金を少し支援するから、自分たちで治安守って、自分たちで法を順守して」だ。こうして誕生したのが警備隊である。

 これだけ聞くと面倒ごとを市民に押し付けたかのように聞こえるが、実はこれは市民たちにとっても利のあることだった。


 何せこの時代、貴族は平民を支配する社会構造だからね。貴族っていうのは基本的に平民を見下す。特権を笠に着せ、平民相手に好き勝手する。そんな連中が平民の住む市街地の警備とか警邏とかして、上手くいくわけがないのである。

 貴族は無罪で平民は有罪、それどころか冤罪を被せられることまである。まぁそれでも、皇国よりはマシなんだけどね、平民の扱い。


 そういった経緯もあり、警備隊の人間は「問題ばかり起こす」上に「偉そう」な貴族が大嫌いなわけだ。まぁ社会制度的に実際に「偉い」から平民たちで普通は反抗できない。

 だが問題は、帝都が「普通」じゃないという点。帝国の経済の中心地であり、最大の都市である帝都カーディナルは、平民でも裕福な市民が一定いる。彼らとしては、「身分以外全てで劣る貴族が何故偉そうにできるのか」となる訳だ。

 そんな彼らが、「上に立つ皇帝がだらしないから」と思うのも無理はない。一方で、「自治が与えられているのは皇帝のお陰」として支持してくれている者もいる。

 だから微妙な関係、なのだ。



 ちなみに俺は、実権を握って以来、警備隊に関してはほとんど干渉してこなかった。

 だって彼らは、帝都の警備と治安の維持、という仕事は問題なくこなしてきたからだ。まぁ、彼らが守っているのは「自分たちが住んでいる」帝都であって、「皇帝の住む」帝都を守っていたという意識はなかったようだけど。

 ただまぁ、では関係が悪いかといえばそんなこともなく。


 だって俺、自分で言うのもなんだけど市民からの評判良いし。こうして皇帝の無事を知らせるために市街地まで出て来なきゃいけないのも、それだけ皇帝が無事かどうかに関心がある……心配してもらえてるってことだしな。そして警備隊も元は市民な訳で。

 今すぐ皇帝をどうこうしよう、みたいな人は警備隊にはそうはいないと思う。


 とまぁ、そんな訳で。俺にとって警備隊は「ちゃんと仕事してる良い連中」なのだ。だからこっちから不満とかないし、むしろ普段ねぎらってやれなくて悪いなぁ、くらいなんだが……そんな中起こったのが今回の事件だ。

 帝都が襲撃されたこの事件は、まだ詳細な状況が捜査段階とはいえ、宮廷が襲撃されたのは事実である。そして帝都市街は、宮廷の外にある。本来は、宮廷が襲われる前に盾になるべき場所である。


 場合によっては皇帝によって、事件の責任を咎められてもおかしくはない……こともない、のかなぁ?

 ……いや、普通に考えたら彼らにはどうすることもできなかったと思うよ。彼らの仕事は帝都と帝都市民を守ることであり、別に皇帝を守ることじゃないし。というか、空をドラグーンに抑えられてたらどうしようもないでしょ。

 むしろ話によると、彼らは本来の上司でもないファビオの指示に従って、市街地の鎮圧だけでなく、宮廷の城門の奪還にまで動いてくれたという。


 褒められはしても罰せられる心配はしなくていいと思うのだが、それでも平民は罰せられるのかと戦々恐々としてしまう。それが貴族制度の悪いところだ。

 だからこうして、他の平民が見る前で、皇帝として大々的に褒めたたえる。そういうパフォーマンスが必要なのだ。



「おぉ、来たか」

 案内されてやって来た警備隊の代表者たちは、俺の前に着くや否や、すぐに跪いて頭を垂れる。

「よい、面を上げよ」

 とはいえ、彼らとの接触は最低限。直接触れるのはもちろんダメで、一定以上の距離に近づくなと言われている。誰にって? それはもちろん、俺の秘密を知っているティモナに。彼の立ち位置は今までより半歩、俺に近くなった。


 別に外なら封魔結界の影響ないし、普通に空気中の魔力で魔法使えるんだけどなぁ。

「よくぞ余の大切な市民を守ってくれた」

「ははぁ、有り難いお言葉」

 中でも代表らしき男はそう言うと、また頭を下げてしまった。


 ……それにしても彼ら、ものすごく遜ってるけど……貴族っぽいの好きじゃないだろう。さっさと本題に入って解放してあげよう。

「それに加え、宮廷に侵入した賊徒の逮捕に協力してくれたこと、心より感謝する。お礼と言っては何だが、後で何か届けさせよう」

 金銭と、あとは彼らが使えるような武器かな。魔道具で品質の良さそうなもの、後で用意してもらおう。

「これからも帝都を守ってくれ」

「はっ」

 ……今日一の笑顔で微笑んだのに、誰も顔上げてねぇや。まぁ、いいけどさ。


 ともかく、こうして無事であることも市民に見せられたし、一先ずはこの襲撃事件は終わったとアピールできただろう。

 ……まぁ実際は、問題はこっからだ。これだけの大事件、後始末に何カ月かかることやら……ほんと、よくもまぁ大したことをやってくれたよ。 


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― 新着の感想 ―
ティモナの献身これ以上ないくらい報われてて涙 ナン男爵も天国で誇らしく思ってるはず…! まあ明言せずとも唯一ダンジョン施設連れてったりツーカーだったり半身扱いでしたけどね でも切り札ないの怖いな~ も…
腐った方たちの餌食になりそう
え… カーマイン弱体化させてるのドスラン侯すごっ 死んだけど
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