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思い出自販機

作者: せおぽん
掲載日:2026/02/10

「お? まだ売っているんだ」


僕は、道端の思い出自販機の前で立ち止まった。


「肩叩き」「夏休み」「犬」


最近は、あまり見ない思い出が並んでる。


ちょっと悩んで、僕は「犬」を選んだ。思い出缶をカシュッと開けると、コロを拾った時の思い出が浮かぶ。


雨の日。濡れた犬の匂い。僕は、コロを抱いて泣きながら母にお願いした。お母さん。可愛そうだよ。可哀想って。母は困った顔をして「お父さんに聞いてみようね」と言った。父は怒った顔をして、「ちゃんと面倒見れるのか?」と言った。僕はなんと答えたんだろうか。覚えていない。


思い出缶を振ると、チャプチャプと音がした。


少し残っている思い出缶の底を覗くと、大きくなったコロが、尻尾を振ってワンワンと鳴いている。


忘れちゃってたなぁ。僕はコロが大好きだったのに。


僕は、思い出缶の残りを飲み干して、こぼれた涙をぬぐった。



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