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チートな催眠術を貰ったけど、エロい事には使わず、慎ましく生きようと思います!! ~青春を楽しみたいんだから、使わないって言ってるだろ!!~  作者: ふぇありす
2章:夏休み

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第14話:モデル撮影①

終業式の日にマネージャーを始めて早3日、今日はテニス部の休日なので俺は柊姉妹と母さんの職場へアルバイトにやって来た。


「きょ! 今日はよろしくお願いします!」


「お願いします!!」


「あはは~そんなに緊張しなくても大丈夫よ、それにしても檸檬ちゃんまで来てくれるなんて嬉しいわね」


「へ!?」


「いや~今までは由愛ゆめにやっててもらったんだけど、今回はもっと映える子が居るからね~それにどうしても由愛だと着れない服があるし……」


そう言いながら檸檬をまじまじと見る。そうなんだよね檸檬の身長は真白より10cm程小さい、由愛がここ二月で成長してしまったので代役のモデルも出払っていて手配が間に会わなかったのだ。


「それで、私はどの服を着れば良いの?」


「これよ!」


そう言って母さんが出したのは中学生向けの清楚系と甘ロリ系を合わせたフリル満載の服達だ、見様によっては小学生でも通じる。


そんな服が30着ほど、置いてあるスカートやブーツも合わせれば優に100着はあるだろう。


「うっ……マジですか……」


「マジもマジ大マジよ、前々から檸檬ちゃんに似合うだろうな~と思って考えたフリルの服が元になってるもの!」


「そ、そうなんですか……似合うかなぁ……」


「大丈夫よ! 檸檬ちゃん可愛いから!」


「うんうん! 檸檬ちゃんなら大丈夫!」


「大丈夫だろ、檸檬なら」


まぁ今までの服を見てるとスポーティーなタイプが多いからな、気後れしちゃうのはわかる。正直俺もド陰キャなのにカジュアル服を着させられて撮られてたし。


「で、でもぉ……」


「いいや! 私がいつも言ってるじゃん! 檸檬ちゃんはガーリー系が似合うって!!」


「そうよ! 一目見た時から由愛にも感じない気配を感じていたもの!」


真白と母さんが興奮している、というか母さんそんなに興奮したとこ見た事無いぞ……。


「ともかく! エミリー、紗耶香、準備をお願い!」


そう言って目配せするとアシスタントの二人が檸檬を担いで別室へ連れて行った。


「さて、翔はいつもの通りあっちの部屋にあるのを着替えて頂戴、終わったら紗耶香にメイクしてもらってね、真白ちゃんは私が直接見るわ」


嬉々としながら言う母さん、あー玩具にされるだろうな……。


「了解、それじゃあ真白。頑張れ」


「ふぇ? 頑張れって?」


母さんの玩具になるであろう真白へ激励の言葉をかけて部屋を出た。


◇◆◇◆◇◆◇◆

――――ピピッ、パシャ。――――ピピッ、パシャ。


グリーンバックを背景に、手を繋いだ俺と真白がフラッシュの明かりに照らされる。


「良いよぉ~良いよぉ~。いやぁ~モデルが良いと撮る気分がアガるわね~」


テンションの上がりきったエミリーさんがシャッターを切る。


最初は落ち着いて俺の写真を撮っていたエミリーさんだけど、真白が出て来てからは大興奮しっぱなしだ。


「よし! 真白ちゃん! 次は腕組んでみようか!!」


「「えぇ!?」」


恋人繋ぎですらひと悶着あってやっとこさ繋いだのに、腕を組むのはちょっとハードルが高い気がする……。


「ほらほら! 撮影はまだあるし、今はコートを羽織ってるけど。脱いでも撮るんだからね!」


そう言って無理矢理腕を組ませてくる。


「そ、そうだよね! 撮影も最初だし!! せっかく『SAEKI』のカタログに出れるんだもん! 翔君!」


「はい? っつ!?」


ぎゅっと腕を胸に押し付けながら頬を肩に寄せて来る。


「こここ、これでどうですか!!」


「おっ! いいねいいね!! 私も乗って来たぁ!」


エミリーさんも更にヒートアップする。


「じゃあ次はコートを脱いで、カフェのシーンね!」


テラス席にあるような椅子とテーブルを用意して二人で座る。


「それじゃあこれね♪」


置かれたのは熱々のグラタンとコーヒーだ。


「「え゛!?」」


「そりゃ背景はCGでごまかせるけど、小物はごまかせないからねぇ。という訳で頑張れ♪」


「マジですか……」


ただでさえ照明の光が暑くてクーラーガンガンにしてるのに、更に熱いのを飲むのか……。


「ほらほら~早くしないと冷めちゃうから、食べさせてあげないと」


カメラを構えながら元の位置に戻るエレナさん。


「はい、翔君。ふーふーしますね」


息を吹きかけてグラタンを冷ましスプーンを差し出してくる。


「ほらほら~早く早く~」


エミリーさんががせかしてくるのでそれにパクつく、食べると母さんが作ったものだとわかった。


「どう? 美味しい? 私が作った訳じゃ無いけど」


「うん、良く知ってる味だ。美味しいよ」


そしてコーヒーを飲んだりしているとこをひたすら色々な角度から撮られる。


「はい、終わり。それじゃあ次の衣装に着替えてきてね~」


エミリーさんが額の汗を拭って満足したように立ち上がる、次は現在衣裳替えをしている檸檬の撮影だ。


「翔君……毎回こんな大変なの?」


「いつもはもう数人モデルさんが居るんだけどね……」


「いや、内容の方……」


「あーそれは……なんかエミリーさんが気合入れてるから……多分檸檬も酷い目に合ってるかも……」


「檸檬ちゃんもかぁ……」


とりあえずクッソ暑いので上着を脱ぐと真白がなんか凝視していた……。


「どうした、真白?」


「いやーこの場合『スケベすぎるこのマ〇ギ』とか言えばいいのかな?」


「ゴールデ〇カムイネタは良いよ!!」


作者です。


本日も読んでいただきありがとうございます!

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