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拒絶の幼馴染  作者: ひゃるる
193/200

193、お話ししましょ

 「だぁー!久しぶりにはしゃいだー!」


 背中を伸ばす仕草をしながら、高橋は満足そうに言った。

 朝香ともう一度話す事を決めてから、気付いたら数時間が経っていた。

 空は茜色に染まり、そろそろ解散時間だと知らせている様に見えた。


 「嘘つけ。いつもはしゃいでるだろ」


 「お前ほどじゃないわ」


 「は?まるで俺がいつもうるさいみたいな言い方するじゃん」


 「そう言ったんだよ」


 「てめコラ」


 「どっちもはしゃいでるじゃん」


 俺と高橋の言い合いを遮ったのは陽葵の声だった。

 陽葵の方を見ると、呆れながら「やれやれ…」と首を振り、その横には苦笑している朝香がいた。


 「さて、どうする?時間も時間だし、この辺で解散するか?」


 時計と空を交互に見ながら、高橋はみんなに向かって言った。


 「そうだな。あんまり遅くなってもよくないし、ぼちぼち帰りますか」


 「は?何言ってんの旭。まだ乗ってないのあるじゃん」


 何言ってんだコイツ、みたいな顔をしながら俺に言い放つ陽葵。

 おい、その顔ムカつくからやめろ。


 「何?まだなんかあるの?」


 「遊園地と言ったら観覧車でしょ?!」


 「ベタなものチョイスするなぁ…まぁ、乗るならさっさと乗ろうぜ。観覧車って四人乗れるよな?」


 そう言いながら俺は観覧車の受付の場所を確認していると、陽葵が今度は大きな溜息を吐いた。

 なんなんだよ。


 「馬鹿だなぁ旭は…旭は朝香と二人で乗るんだよ?」


 「へ?」


 「へ?!」


 陽葵の言葉に、俺は間抜けな声を、朝香は驚きの声を上げる。

 すると朝香は陽葵に詰め寄って掴み掛かった。


 「陽葵?!何言ってるの?!さっき言ったでしょ?!今そういう事できる雰囲気じゃないの!」


 「ちょ、朝香、揺らさないで!うるさい!どうせあんたたち二人とも気を遣って距離置いたまま何日か過ごす事になるんだから!いいから二人で話し合って来なさい!」


 「うっ…」


 半ば強引な陽葵の説得に、朝香は言葉を詰まらせた。

 いやまぁ、俺としては話ができる状況を作ってくれた陽葵には感謝してるけど、なんかそこまで嫌がられると、別に今じゃなくてもいい気はする。

 そんな事を考えていると、朝香は恐る恐ると言うのがあっている様に、ゆっくりと俺の方を気まずそうに見て来た。

 …そんなに嫌?


 「…嫌なら嫌って言った方がいいぞ」


 と、大きな溜息と一緒に助け舟を出してやる。

 なんか自分で言ってて悲しくなって来ちゃった。


 「…い、嫌じゃない…けど…旭はいいの…?」


 「俺はどっちかって言うと賛成派だよ。話したい事あったしな」


 「…話…わかった」


 そう言って朝香は緊張した面持ちで俺の隣に歩いて来た。

 いや、別に難しい話するわけじゃないからもうちょっと気楽に居てくれてもいいんだよ?

 強引だ…

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