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拒絶の幼馴染  作者: ひゃるる
178/200

178、新鮮な感じ

 やっぱ来てるじゃん。

 そんな事を思いながら陽葵と高橋を観察する。

 手には、おそらく今回の目当てであろう限定アイス。それを片手に邪魔にならない端の方で談笑をしていた。

 

 「…ね?邪魔しちゃ悪いよ」


 そう言うと、朝香はやっと俺の口から手を離してくれた。

 なるほど、つまり…。


 「尾行でもするの?」


 「し、しないから!」


 「oh…」


 「…なんでちょっと残念そうなの」


 そう言って朝香は呆れた顔をする。

 だって気にならない?今話題のあのお二人ですよ?


 「朝香は気にならない?」


 「…気になる、けど…やっぱだめだよ。それに、バレたら怒られるよ?」


 「…なぁ朝香」


 「何?」


 「バレなきゃ大丈夫なんだよ」


 「それ絶対良くない考えだから!」


 「それに、このまま帰るのも寂しいだろ?」


 「…そ、それは…うん…」


 目を逸らしながらも朝香は恥ずかしそうに答えた。


 「大丈夫だって。さっきも言ったけど、バレなきゃ何してもいいんだよ」


 「え?なんかちょっと違うくない?」


 「違くない」


 「…ふふっ、もう、しょうがないなぁ」


 朝香は小さくため息を吐いてから、笑って俺の方を見る。


 「ぜっっっっっっったい!バレちゃダメだからね!」


 「イエス、マム!」


 「やめて」


 「ごめんなさい」


 なんか冷めた目で見られてしまった。

 良いですねその表情。ちなみに俺はMじゃないよ?



 …



 「よし、行くか」


 「ねぇ、ちょっと待って」


 尾行の準備ができ、いざ出発という時に、朝香きら待ったをかけられる。


 「どうした?」


 「普通の流れでサングラスかけたけど、なんで持ってるの?」


 「こんな事もあろうかと」


 「ないわよそんなの」


 「いや、あったじゃん」


 「あったけども!」


 むむむ、と納得がいかないという顔で俺を睨む朝香。


 「だって普通にしてたらバレるくない?」


 「…私、なんも持ってないよ?」


 「なるほど」


 ちなみにサングラスは今俺がかけている一本しか持ってきていない。

 くそっ!やっぱり二本は用意しておくべきだったか!


 「うーん、そうだな…髪型変えてみる?パッと見ただけならわからないだろ」


 「ま、まぁ、それなら…」


 そう言って朝香は鞄からヘアゴムを取り出して、慣れた手つきで髪を縛り始めた。

 

 「…よし、じゃあ行こっか?」


 「かわいい!」


 「…!ほ、ほら!行くよ!」


 「ポニテかわいい!」


 「うるさいバカっ!」


 「なんで?!」


 朝香は今まで、あまり髪を縛るという行為をしてこなかった。肩より少し伸びた髪をそのまま流していただけだ。

 しかし、今回はその髪を後ろの低い位置で一つ縛ってポニーテールにしている。

 こりゃあ…特効薬ですわ。癌にも効く万能薬。

 そんな事を考えていると、朝香はムッとした表情になり、俺から一歩引いた。


 「あんまりふざけてると帰るよ?」


 「すみませんでした」


 俺、すぐ謝るじゃん…。

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