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拒絶の幼馴染  作者: ひゃるる
148/200

148、チーズイン

 現在土曜日の昼時、俺と水無瀬はファミレスに来ていた。

 奢るという文化。

 日本人特有の譲り合い精神、はたまた見栄を張る精神から生まれた、相手にものを買うという文化…まぁ、適当に言っただけだから合ってるかどうかはわからないけど、大体そんな感じの事だ。

 なぜこんな文化が世に広まってしまったのか。社交辞令的に、その場しのぎ的に「奢りますよ」なんて言った暁には、みるみるうちに財布から偉い人たちがバイバイしてしまう。


 「何頼もうかな〜?」


 だから俺はこの文化をあまり良くは思わない。

 でも、奢られるのは大歓迎ですわ。ただ飯ってうまいからな。そう考えるとこの文化が最高の文化に思えてきた。


 「テンション高ぇな」


 「だってお金…佐倉さんと一緒に食べれますからね!」


 「うーん、もうちょっと隠す努力をしようか」


 今、お金払わなくてもいい、って言おうとしたよな?


 「まぁまぁ、佐倉さんと一緒にいれて嬉しいのはほんとですから」


 「はいはい、さいですか」


 「適当ですね」


 「お前も適当だろ?」


 「そですねー」


 そんな風に興味なさそうに返事をすると、水無瀬はメニューに視線を落とした。


 「あっ!私、チーズインハンバーグで!」


 「んじゃ、俺もそれでいいや」


 「ん〜?なんですか〜?私と同じの頼んで仲良くなろうとか考えてるんですか〜?」


 「いや、決めるのが面倒なだけだけど?」


 「別にいいんですけど、サラッと言われるとムカつきますね」


 まぁ、実際はハンバーグ系でいいや、と思っていたところにチーズインハンバーグが出てきたから決めただけなのだが。

 頼むものが決まったところで、店員の呼び出しベルを鳴らし、二人分のチーズインハンバーグを注文する。

 そしてコップの水を一口飲んで、水無瀬を見る。


 「ほんとに華野受けてたんだな」


 「私、嘘はつかないので」


 「もうそれが嘘じゃん」


 「酷いっ!私を嘘つき呼ばわりするなんて!」


 「なんなのお前」


 やたらとテンションが高い水無瀬。そのテンションに俺は正直ついていける気がしない。


 「そういえば、『佐倉さん』じゃなくて、『佐倉先輩』って呼んだ方がいいんですかね?」


 「え?うーん、なんでもいいよ」


 「…もうちょっと興味持ちましょうよ…」


 「えぇっ?!そんな先輩だなんて!恐れ多いですよ!」


 「処しますよ?」


 どうしろっていうんだよ。


 「そもそも、『さん』も『先輩』もあまり変わらないだろ」


 「じゃあ、『旭先輩』でどうですか?」


 「いやなんで?」


 どうしてそうなった。


 「うーん…なんか『佐倉先輩』だと他人っぽいじゃないですか」


 「他人だけどな」


 「…………だから『旭先輩』ですっ!」


 「はぁ?」


 いまいち意味がわからないのだが。


 「とにかく!もう決定したので文句言わないでください!」


 「いや、特に文句はないから別にいいんだけどね?」


 俺からすれば、「勝手にどうぞ?」って感じだ。

 呼び方が変わったところでなにがあるわけでもないし、気にする事も特にないだろう。

 そんな事を考えていると、店員が二つの皿を持って近づいてきた。


 「お待たせしました。チーズインハンバーグ、二つです。ごゆっくりどうぞ」


 そう言って、ハンバーグを二つ置いて、去っていった。

 俺は早速、ハンバーグを切り分けるために、ナイフを入れる。すると、トロッとしたチーズが中からでてきて、大変見栄えがよろしくなって、食欲を沸かせる。


 「…久しぶりに家族以外とご飯食べます…」


 「ふーん、意外だな。友達とか…あ、そっか」


 「なんですかその目は。その切り分けられたハンバーグ食べますよ?」


 「やめろ。自分の食え」


 人のものを食べようとするな。

 陽斗「…旭ってなんで彼女いないんだろ」


 楓 「えっ?!なっ?!」


 陽斗「だってあいつ、多分結構好かれてるぞ?」


 楓 「ど、どうしたの急に?!」


 陽斗「なんだかんだ仕事受けるし、気を遣えるし、ノリいいし、人気が出るようなタイプだと思うんだけど…楓はどう思う?」


 楓 「ななななななななななな!」


 陽斗「楓?」

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― 新着の感想 ―
[一言]  本当になんで彼女出来ないんだろう‥‥‥?
[一言] 楓頑張れ 頑張れ楓
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