表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拒絶の幼馴染  作者: ひゃるる
146/200

146、行かないという選択肢はない

 三月に入ったと言う事で、色々な事が終わろうとしている。

 俺は高校一年生という立場が終わるし、三学期とかいうのも終わる。冬も終わる。

 そんなある平日の午後、俺は部屋のベッドの中に籠りながら、ソシャゲに熱中していた。


 「はぁ〜…まじ平日が休みって最高だわ…」


 今日は平日。

 社会の人間は皆、まだ働いている時間である。

 では、なぜ俺がこの時間にベッドでゲームをしているのかというと…まぁ、簡単な話、今日が俺の学校の合格発表の日だからだ。

 合格発表の日でも授業をやるところもあるらしいし、一日休みのところもあるらしいが、俺の学校は半日、午後が休みになっている。一日休みのところいいなぁ…許せねぇわ。

 そんなことを考えながらも、俺の指はスマホの画面へのタップを止めない。そう簡単には止まらんよ。

 しかし、その指が止まるまでに、数秒はいらなかった。


 「旭〜!」


 「うおっ、何?!」


 いきなり部屋の扉が勢いよく開き、陽葵が突撃してきた。


 「旭暇でしょ〜?」


 「忙しいから」


 「嘘つくな」


 そう言いながら俺を布団ごと揺らしに掛かってくる陽葵。

 おいやめろ!タップミスしたらどうすんだ?!てか酔うからやめて!

 俺の平和な時間は急に過ぎ去ってしまった。

 仕方なくゲームをやめ、陽葵に向き直る。


 「…何?遊んで欲しいの?」


 「馬鹿にしてるの?」


 「え?違うの?」


 「違うよ!」


 違うのか。

 だいたいこういう時の陽葵は、構って欲しいだけだと思っていたが、今回は違うらしい。


 「んじゃ、何?」


 「買い物行ってきてよ」


 「えぇ〜だりぃ〜…」


 「あたしは部屋とか掃除するからさ」


 「えぇ〜だりぃ〜…」


 「行かなきゃ今日の晩ご飯は無しだよ?」


 「これより、ミッションを開始する」


 本当は行きたくない。このまま寝ながらダラダラしていたい。でも、晩ご飯がないのは致命的だ。これは仕方ない。


 「んで、何買えばいいの?」


 「メッセージに送ったからそれ見て」


 「りょーかい」


 重たい腰を上げ、財布とスマホをズボンのポケットに入れて、玄関に向かう。


 「んじゃ、行ってくる」


 「気をつけてね〜」


 「へいへーい」


 いまいち気分が上がらないまま出かける事になってしまった。

 しかし、これも晩ご飯のためだ。

 そもそもの話、陽葵にご飯を作ってもらってるから、元々『行かない』という選択肢は存在しないのだ。

 …俺も料理覚えようかなぁ…。

 そんな事を思いながら、まだ寒い空の下を歩くのだった。

 陽葵「…どうしよう…やる事ないや…お掃除しちゃおうかな。あっ、でも買い物にも行かないと…買い物は旭に頼んじゃおっか!」


 冷蔵庫の余り物を確認。


 陽葵「…カレーでいいかなぁ…旭、カレー好きだし大丈夫でしょ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ