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拒絶の幼馴染  作者: ひゃるる
119/200

119、元気な挨拶をエナドリと共に

 「あけまして、おめでとう!」


 一月一日、午前八時。

 大晦日は過ぎ去り、正月がやってきた。

 新しい年の幕開けである。

 と言っても、普通に考えれば深夜なので、俺たちにやる事はない。それなのに、睡眠を取った陽葵は頭がスッキリしているのか、やたら元気だった。


 「はいはいおめでとう。じゃ、おやすみ」


 「ちょっと!寝ちゃだめでしょ!」


 「なんでだよ…」


 昨日は父さんと雑談しながら、高橋とチャットをしながらソシャゲのイベントを周回していた。そう、この時間まで。

 父さんは酒を飲みながらだったから、二時くらいに寝落ちしていた。イビキがとにかくうるさかった。

 そう言うわけで、俺は今、非常に眠いのだ。


 「ねぇ〜毎年恒例の初詣の時間だよ?朝香呼びに行こうよ〜」


 「…毎年朝香が起きてるとは限らないだろ?」


 「もう準備できてるってさ」


 そう言って陽葵は伊織とのメッセージのやり取りを見せてくる。

 若者は元気だなぁ…俺、父さんの気持ちがわかったよ…。


 「…陽葵…俺はもう、だめだ…後は…頼んだ…」


 「いいから起きて」


 「ふぇぇ…」


 鬼ぃ…。




 「やっほー!朝香!」


 「…うぃす…」


 陽葵に無理矢理連れられて伊織の家に向かうと、伊織は玄関前で待っていた。


 「あけおめ〜!」


 「あ、うん。あけましておめでとう…えっと…旭?大丈夫?」


 「……………………え…?なんか言った…?」


 「ちょっと陽葵?!これ大丈夫なの?!」


 伊織の慌てた様な声が耳に響く。

 もう、何言ってるか聞き取る気になれねぇや。

 わぁ、旭、朝日が眩しい〜!

 …マジで頭おかしくなってんじゃねぇのか?なるほど、これが正月テンションか…恐ろしいな…はっはっは!


 「大丈夫!エナドリ飲ませれば治るから!」


 「…あまり無理させない方がいいんじゃない…?」


 「旭?大丈夫でしょ?」


 「あー焼肉食いてぇ〜」


 「大丈夫だってさ!」


 「…まぁ、旭だしね。いつも通りか…」


 マジ眠い。

 朝日がマジで目に染みるぅ〜…。




 「あーしゅわしゅわうめぇ。お目目スッキリ!」


 「ほらね?」


 「…いつか体壊しちゃいそう…」


 やっぱニョンスターエナジーは最強だわ。ニョンスターは万病にも効くって言うしね。ゲームのお供に、ニョンスター。登校前に、ニョンスター。


 「…それ、おいしいの…?」


 「ん?ニョンスター?」


 「うん」


 伊織は物珍しそうに、俺の手にあるニョンスターを見ている。


 「うまいよ」


 「おいしくないからやめた方がいいよ」


 「…どっち?」


 俺と反対の意見を言ったのは陽葵だった。

 貴様、ニョンスターをおいしくないだと?


 「なんか、薬品みたいな味するんだもん。体に悪そうな味」


 「体に悪そうなものは大体おいしいだろ」


 「否定はしない。でも、それはおいしくない」


 馬鹿にはこの素晴らしさがわからんのか。

 まぁ、ちょっと個性的な味がするのは確かだけど。


 「気になるなら飲んでみる?」


 「へ?いいの?」


 「もちもち」


 そう言って、俺は伊織にニョンスターの缶を手渡す。

 しかし、伊織はそれを眺めるだけで全く口をつける事はなかった。


 「…」


 「…別に無理して飲まなくていいぞ?」


 「あっ、ち、ちがうの!その…」


 「ん?」


 「…か、間接…き…す…」


 そう、小声で言う伊織は頬を赤らめてモジモジしていた。

 これはヤベェ…新年からいいもん見た気がするわ。

 間接キスか、小さい頃から一緒だったし、今更な気もするけどな。


 「別に幼馴染だし、昔からやってたから今更だろ?」


 「そ、それはそうなんだけど!な、なんていうか…改めて意識すると、恥ずかしくなっちゃって…」


 「お、おう」


 ちょっとだけドキッとしてしまった。

 それって、俺を男として認識し始めたからだよな…?

 んー、ムズムズする。嬉しかったり恥ずかしかったり、よくわからない感情がでている。


 「あの〜、あんたら、あたしの前でイチャイチャしないでくれない?」


 そんな感情を不機嫌そうな声で取っ払ったのは陽葵だった。

 

 「い、イチャイチャなんかしてない!」


 「え〜?してたよ朝香ちゃ〜ん。あたしに内緒で結構進んでるみたいじゃ〜ん?」


 「な、内緒って、そんな事…」


 「朝香はあたしのなんだから!」


 「ちょ、ちょっと?!」


 陽葵は伊織に抱きついて、俺に歯をいーっと出してきた。

 …なんだろう、この尊い感じ…俺はここにいてもいいのだろうか?邪魔じゃない?おじさん、あっち行ってようか?

 さて、小説では新年になりました。

 旭たちは進級したりするので、さらに環境が変わる事でしょう…。

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― 新着の感想 ―
[一言]  邪魔しちゃいけません。  女の子同士のいちゃいちゃは離れたところから温かく見守りましょう。  ‥‥‥ていうかお前は楓ちゃんといちゃいちゃ出来るやろが!
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