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3-4改 ウチゴハン。




 ドスン! と、デカデカ、と! テーブルの中央に堂々置かれたその茶色い塊は、母さん曰く、本日の〝メインディッシュ〟であるらしい。……ちなみに〝サブディッシュ〟はもちろん、ご飯である。

 ……さて、毎回恒例(こうれい)となってきました。我が家のウチゴハンの時間でございます!

 本日涼子シェフが作った料理の内容とは、まさにフライパン大の大きさのハンバーグと真っ白なご飯! 以上だ。

 ――本来ハンバーグとは、ひき肉、玉ねぎの二種類の材料をベースに、その家庭家庭によって様々な材料が投入される、言わば我が家の〝秘伝料理〟である!

 そんな我が家の秘伝をひも解くと、そこにはこんな材料が投入されていた。

 まずはひき肉(相も変わらず今回も合挽きだ)。そして食感を残すために荒みじんに切られた、玉ねぎ、ニンジン、そして悪くなりそうだったから使ったのであろう、〝ブロッコリー〟。そこに臭み消しとして入れられるおろし生姜と、味の決め手でもある塩コショウ。つなぎとして入れられたのは、この間のウチゴハン……コロッケの時使った残りの生パン粉と、それと卵だ。

 あとはこれをよく練り合わせ、手の平くらいの大きさに分けて空気抜きをし、割れないようにしてから中央をくぼませて焼くだけ……なのだが、面倒くさかったのだろう。母さんはそれをそのままフライパンに押し込み、そして焼き上げたのである。

 〝ブロッコリー〟の部分はともかく、味は決して悪くないんだが……むしろこっちの方が中まで火が通りにくくて大変なんじゃないか? ――なんて思ったが、それを言うと俺の軽い財布がさらに軽くなってしまうので、やめておこう。

 ――以上、ウチゴハンでした!





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