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 はぁぁぁぁぁ~~~~~……。

 再びの、いや、先ほどよりもさらに深い、超・特大のため息……。

 俺はベッドに尻もちをついたまま、聞いた。

 「……おい、まさか、そんな作戦で本当に元・お嬢さまに勝てるとでも思っているのか?」

 「? 何を言う。今まさにお前は体験したはずだろ? 予想外の俺様の攻撃をよ?」

 「そりゃ、俺だから通用した、ってだけのことだろ?」

 よいしょっ、と。俺は再び立ち上がり、高利の目の前に立って話した。

 「お前さ、今みたいな幼稚(ようち)な攻撃があの元・お嬢さまに通用するとでも思っているのか? 俺みたいな素人相手ならともかく、元・お嬢さまたちはもはや武術の達人級だ――きっと昔、白乃宮家が健在だった時に、本物の武術の達人である先生にでも教わったんだろうよ――そんなやつらを相手に、今の……だぞ???」

 「……ダメか?」

 「ダメに決まってんだろ。勝率もクソもなく、返り討ち確定だよ」

 「そう、か……」


 なら、俺様の〝勝ち〟、だな……っ!


 ……は???

 「何を……言って……???」

 「見ろよ」

 スッ……その時、だった。高利は、俺の後ろ……ベッドの方を指差した。

 俺はそれに従い、視線を動かすと、そこには……!

 「なっ!!?」

 バカなッッ!!?

 俺は、それを見た瞬間、思わず声を上げてしまった。

 「いったい、いつ(、、)から……はっ!!? もしかして、最初(、、)から……ッッ!!?」

 「そう、最初からさ!」

 ふはははは! 高利は高らかに笑い、そして……!

 「亮! 我が悪友よ! 改めて聞こう! これ(、、)なら、〝勝てる〟だろ?」

 「……ッッッ!!?」

 こ、このっ……


 〝悪友〟がッッッ!!!!!





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