表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
174/223

12-9




 ……パチ。


 パチパチ。


 パチパチパチ!


 パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!

 「「「「「うおおおおおおっっっっっ!!!!!」」」」」


 ……タッチーが歌い終わった直後。巻き起こったのは、拍手(はくしゅ)喝采(かっさい)の嵐。

 ……いや、この会場にいた人々……生徒、先生、観客までも。全ての人々が立ち上がってのそれは、所謂〝スタンディングオベーション〟というやつだった。

 中には涙を流しながらタッチーのことを()(たた)える者も出てくる始末……俺は、俺の頭は、そんな状況に相変わらず混乱し、わけが分からないままではあったが、しかし!

 なぜか、俺も……タッチー。お前には、拍手を送らずにはいられないんだっ……!


 「「「「「うおおおおおおっっっっっ!!!!!」」」」」


 鳴り止まない拍手の中、再び雄叫びが上がった。

 そして、


 「「「「「タッチー! タッチー! タッチー! タッチー! タッチー!」」」」」


 再び鳴り響くタッチーコール。

 今度のそれには、故意に、ではなく、自然に、俺の口も動いてしまった。


 「「「「「タッチー! タッチー! タッチー! タッチー! タッチー!」」」」」


 ……くそっ!

 チクショウ!!!

 もう……わけが分かんねぇよ…………。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ