『一方その頃』
〈ツェントゥル〉の話です
スノウが〈ヤマト〉で鬼を撃破した後のこと
多くのプレイヤーがいる〈ツェントゥル〉や、王都の〈ケニッヒ〉では、2つの話で盛り上がっていた。
一つは、2週間後に開催される、第1回闘技大会
もう一つは、新エリア〈ヤマト〉
闘技大会については、誰が優勝するかの話し合いがあちこちで行われ、多くのプレイヤーが対人戦の訓練を始めた。
新エリア〈ヤマト〉は、日本風らしきフィールドということで、日本食や、今人気の巫女の上位職があるのでは? に加え、一番重要な行き方についての話し合いやらがされていた。
そして、ここでは少しずれた会話が……
「連絡ないと思ったら、何やってんのよ……」
「今も連絡ないけど、〈ヤマト〉にいるのは確実そうだよね」
「そうね」
並んで歩きながら話し合っているのは、ギルド《雪月花》のライラとクノの二人。最近は、最初の頃のように二人でゲームをプレイしている二人だが、先日の〈ヤマト〉に関するアナウンスを聞いて
『ちょっと遠出してくる』
というスノウのメールの意味と、遠出した場所を理解したのだ。
何度かメールを送ったのだが、返事のメールも来ず、読まれた形跡がない。
「それにしても、お知らせ機能を切ってるってことは、闘技大会にも気づいてないわね」
「だね、気づいたら来ると思うけど、来なかったら椿ちゃん達とだね」
二人は闘技大会のパーティー戦に出る予定であり、リアルでも友達のユーと椿、それにスノウと参加しようと思っていたのだが、スノウに連絡が取れないので、もしかしたら四人で参加することになるかもしれないと思っていた。
「それにしても、ギルドも色々増えたわね」
「そうだね、新しく出来てすごいって言われてるのは、《七星会》だっけ?」
「らしいわね」
《七星会》
ギルドメンバーは七人であり、その七人全員が相当の実力者であるギルド。中でも、ギルドマスターの実力はプレイヤー最強とも言われているらしい。
他にも、色々なギルドが出来たが、後有名なのはPK専門ギルドの《Kill Road》である。
ちなみに《雪月花》も有名である。
「それにしても、闘技大会か~」
「どうしたの?」
「いや、予定より後だったらな~と思って」
「そうだね~、勝率がグーーーんと上がったのにね」
「ま、しょうがないか」
「だね」
クノとライラが何かの話をしている。しかし、肝心な部分を言わないので、誰にも分からない。
闘技大会
最強のプレイヤーの所属するギルド
PK専門のギルド
スノウがいない間にも、〈ツェントゥル〉や王都、他の都市を舞台にした物語が進んでいく。
そして、スノウの方でも新たな物語が………
はい、スノウに戻ります
『ヘッドセットにスノウの情報を登録したのに、女になってる矛盾』
こんな感じの指摘がありました……
~作者見直し中~
作「………」
雪「どうだった?」
作「あっれー!?」
雪「アホウ!」
作「こうなったら、無理やりすぎると言われてもいい! ヘッドセットの情報が適応されないゲームだった! これで勘弁してください!
<(_ _)>」
雪「俺からもお願いします
<(_ _)>」




