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『蛙と潮』


ブックマーク1000件突破ぁぁぁぁぁ!!! 皆さん! まだまだ未熟者ですが、これからも『Miracle World Online』を宜しくお願いします






「それじゃあ、留守番よろしく」


「きゅ~……」


「~~…」



一旦ギルドホームに戻って、ネーヴェとシャルーに留守番をしてもらうことにした。


ちょっとね、本当にソロ(・・)でやろうと思いましてね。久しぶりなんですよソロ。最近は結構パーティーでのプレイが多かったからな、ネーヴェとシャルーは、今度成長率を上げるためのバトルに連れて行くことで今は大人しくしてもらうことにした。


そうそう。成長率だが、時間経過でもほんの少し上がるが、戦闘や、生産の手伝いなんかをさせるとより上がるらしい。


それでは、転移門で〈ノルデ〉に………



「ギャグォォォォォォォ!」



行きません。徒歩で行きます。


ということで、レッサー・ワイバーン戦です。


フハハハハハハハハハ! 空中戦ですよ、空中戦! 俺の知っている他の空を飛ぶモンスターだと、弱すぎるのだ。


レッサー・ワイバーンがちょうどいい。



「グォォォォォォ!!」


「『爆炎』!」



とりあえず『爆炎』の符で牽制し、その隙に空に浮かび上がる。


さてさて、それでは空中戦といきますか!



「『旋風独楽』!」



鉄扇を開いた状態で、回転しながら突撃する、【鉄扇術】の攻撃スキル。


【鉄扇術】の攻撃スキルって、以外と少ないんだよな。まぁ、強力だし、打撃と斬撃両方あるしな。というか、そもそもあんまり攻撃スキルを使わないんだよな~


俺の基本的な攻撃スタイルは、ステップをすることによる【舞い】スキルでの自己強化をしながら、鉄扇での攻撃。それに、符による遠距離攻撃を混ぜるという感じだ。



「ギャォォ!!」



ワイバーンの突撃をヒラリと避けて、閉じた鉄扇で掬い上げるように翼を打つ。


回転しながら地面に落ちるワイバーン。


さてと、どう料理してくれようかな? 風系の攻撃は駄目です。何故なら、瞬殺しちゃいそうだからです。



「『鳴神』!」



現在使用できる符の中で一番強力な符、『鳴神』。符を起点として、真下に雷を落とす符だが、動いてる相手にはまず当たらないので、今回使用するのが初めてだ。


そうそう。雷属性は魔術スキルでは見つかっていないらしく、珍しがられた。そして、第二陣の何人かが、俺の真似をして巫女に就いたらしいが、俺のように近接戦闘は出来ないらしく、そうそうに支援係になったらしい。


さて、ワイバーンに時間をとられるのもあれなので、決着をつけることにしよう。



「『竜巻』!」



はい。オーバーキルででした。


ワイバーンを倒したので、〈ノルデ〉に入る。といっても、長居はしません。さっさと海を目指して進んで行きます。


〈ノルデ〉の先のフィールドは川なのだが、真ん中が浅く、足首ぐらいしか水に浸かない。しかし、両脇はとても深い。


敵は両脇から出てくる。


これが結構イヤらしくて、突然カエルが飛び出してきたり、鉄砲魚のような魚が、水を弾丸のように飛ばしてきたり等々、不意討ちのような攻撃をしてくる敵が多い。まぁ、飛び出してきたカエルはひょいっと避けられるし、弾丸のような水は、鉄扇に【魔力刃】を発動させた状態で弾く。



「そろそろかな?」



大分進んだので、そろそろボスが出てくるだろう。


そして、予想通りボス戦になった。



「ゲコゲコ」


「でっかい」



ボスは超巨大なカエル。名前は、“膨々トノサマガエル”



「ゲコッ」



巨体に見合わない大ジャンプに面食らったが、その場から避ける。


これでダメージは食らわな━━ッ!?


巨大ガエルが着地した後、地面が大きく揺れて身体に衝撃と、痛みが走る。


どうやら、あの大ジャンプは着地した後地面を揺らして、衝撃波を放って全体にダメージを与えるらしい。


二段構えの攻撃とは、なかなかやるじゃないかこのカエル。



「ゲコッ!」


「おっと」



今度は舌を使った素早い攻撃をしてきた。しかし、簡単に避けられた、まぁ、俺の敏捷なら普通なのかな? ついでに、舌に鉄扇を叩きつける。



「ゲコォッ!? ゲコォ!」



怯んだカエルが、苦し紛れに酸みたいなものを吐き出してきたが、それも避ける。飛沫が当たらないように、大きめに避ける。


戦い方は分かった。


このカエルは、基本的には前方への攻撃手段しか持っておらず、しかも遅いので後方に位置どって、大ジャンプに気を付ければオーケーな気がする。



「ゲコゲコ」


「遅い」



後方に位置取りをしながら、鉄扇を打ち付けたり、斬りつけたり、符による攻撃を加えたりしていく。攻略法が分かれば、体力は多いみたいだが楽に倒せるみたいだ。



「ゲロゲロ、ゲロ~!!!!」


「くぅ」



楽かと思っていたら、巨大ガエルが大音量で鳴き始めた。


これはキツイ。


たまらず耳を防ぐと、その隙を見逃すまいと巨大ガエルが大ジャンプをする。


とりあえず、【仙人化】、【風纏】


【風之主】で身に纏う風を制御………というより激しくしていく


今回は、【疾風蹴り】を使用します。ちなみに、蹴り方はただの蹴りだろうが、回し蹴りだろうがなんでもいいらしい。


ということで、飛び膝蹴りを叩き込みます。


落ちてくる巨大ガエルの腹に、突き刺さるような飛び膝蹴りを叩き込むと、纏った風が膝から巨大ガエルに向かって放たれ、巨大ガエルが吹き飛んだ。



《お知らせします》


《潮香る川のエリアボス。“膨々トノサマガエル”が討伐されました。》


《潮風の港町〈ラクトス〉が解放されました。以後、“膨々トノサマガエル”を倒すと、潮風の港町〈ラクトス〉に行く事が出来ます。》



《おめでとうございます。“膨々トノサマガエル”初討伐報酬として、討伐したプレイヤーに、〈殿様の秘珠〉が与えられます。》



よし、撃破完了。


それに、予想通り海のある町というか、港町についた。


というか、潮香る川ってフィールドだったのか、言われてみれば潮の香りがする気がする。


とにもかくにも、〈ラクトス〉に入ることにしましょう。





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