『イベント終了』
「「「お疲れ様ー!」」」
イベント最後の八日目の朝。
朝っぱらからバーベキューをやっている人達の横で、イベントお疲れ様でした会をやっている俺達三人。
先ほどアナウンスで、後三十分後に各プレイヤー及び、パーティーのイベントポイントの開示。一時間後にイベント終了となっている。イベントポイントのアイテムやスキルの交換は、イベント後二十日間有効らしい。
「それじゃ、いよいよフクロ達のステータスを見てみましょうか!」
「ん!」
「だね!」
そう。アナウンスでは他にも、仲良くなった魔獣、幻獣、神獣のステータスを見ることが出来るという情報もあり、早速見てみようということになっているのだ。
という訳で、ネーヴェ達のスキルはこちら。
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【名前】ネーヴェ
【種族】精霊針鼠≪幻獣≫
【性別】雄
≪スキル≫
【針飛ばし:Lv1】【鋼針:Lv1】
【凍結吐息:Lv1】【氷魔術:Lv1】
【魔力操作:Lv1】【聴覚強化:Lv1】
【野生の勘Lv1】【氷耐性:Lv1】
≪種族特性≫
【属性強化・氷:Lv━】【属性耐性:Lv1】
【精霊化Lv1】
成長率:0/100
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【名前】シャルー
【種族】空鯱≪幻獣≫
【性別】雌
≪スキル≫
【噛み付き:Lv1】【突進:Lv1】
【流纏突進:Lv1】【水魔術:Lv1】
【魔力操作:Lv1】【気配察知:Lv1】
【物理耐性:Lv1】【水耐性:Lv1】
≪種族特性≫
【空泳:Lv1】【狂獣化:Lv1】
【反響定位:Lv1】
成長率:0/100
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【名前】フクロ
【種族】影梟≪魔獣≫
【性別】雄
≪スキル≫
【鉤爪撃:Lv1】【暗殺:Lv1】
【忍術:Lv1】【影魔法:Lv1】
【魔力操作:Lv1】【気配希釈:Lv1】
【聴覚強化:Lv1】【影耐性:Lv1】
≪種族特性≫
【影隠れ:Lv1】【夜目:Lv1】
【消音:Lv1】
成長率:0/100
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【名前】大福
【種族】守護白亀≪神獣≫
【性別】雄
≪スキル≫
【硬化:Lv1】【肩代り:Lv1】
【結界魔術:Lv1】【結界強化:Lv1】
【魔力操作:Lv1】【危機感知:Lv1】
【物理耐性:Lv1】【状態異常耐性:Lv1】
≪種族特性≫
【頑強:Lv━】【攻力変換:Lv━】
【反射:Lv1】
成長率:0/100
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はい? 四匹ともツッコミどころ満載なんですが? とりあえず、ネーヴェとシャルーの、気になるスキルだけ詳しく調べてみよう。
先ずは、ネーヴェ。【鋼針】と【精霊化】でいいかな?
【鋼針】スキルは、針を一時的に鋼のように硬くして、針での攻撃による威力の上昇と、単純な防御力上昇が出来るというもの。
【精霊化】スキルは、俺の【仙人化】と似たような感じで、三分間魔力と、魔術スキルの威力上昇、魔術への高い耐性を得る。そして、使用後は半日使えない。
次にシャルー。【流纏突進】に【狂獣化】、【反響定位】を……
【流纏突進】は、身体に水流を纏い突進するという、字面通りの攻撃スキルらしい。
【狂獣化】は、三分間攻撃力、速度を大幅に上げるが、逆に防御力が大幅に下がってしまうという、扱いに困るスキルだ。此方は使用後三十分間使えなくなる。
【反響定位】は、現実のシャチも使うエコーロケーションという、音波を使った周囲の調査が出来るスキルらしい。
「ちょっとしたフクロ、【忍術】ってなによ、【暗殺】ってなによ? なんで、フクロのくせに地味にカッコ良さそうなスキル持ってんのよ」
「ホー♪」
「誉めてるわけじゃないんだけど?」
どことなく嬉しそうなフクロを、ライラがこねる。どうやら、フクロがカッコいい字面のスキルを持っているのが、納得いかないようだ。まぁ、フクロが暗殺とか忍術って、無理があるきがする。普段は、あんな感じだしな。
「大福は見事に防御一辺倒だね。まぁ、回復職としては凄く嬉しいけど」
「…………」
大福は、種族特性の【攻力変換】によって、あらゆる攻撃力が防御力に変換されているらしいが、回復職であるクノとは、かなり相性がいいだろう。というか、どの後衛職とも相性が抜群だと思うけど。
「そういえば、大福の【頑強】ってどんなスキルなの?」
「ええと、一日に一度だけ、死をギリギリで耐える。と、即死攻撃の無効化だって」
「本当に防御一辺倒ね」
「ん」
それにしても、プレイヤーのステータスとは大分違う。プレイヤーにあった欄がなくて、逆にプレイヤーにない欄がある。
「成長率ってなにかな?」
「成長率ってことは、これが100になれば成長するんじゃない? フクロ達って子供なんでしょ? って、フクロ、これ以上大きくなるの?」
「成体になったら、みんなどんな感じになるんだろ?」
カッコよくなるのか、可愛くなるのか、なんともいえなくなるのか、そのまま大きくなるだけなのか………うん。一先ずはいいかな。
《お知らせします。》
《これより、各プレイヤーのポイント表示、そして、パーティーの合計ポイントを開示します。》
お。いよいよ、ポイントが出るらしい。
《プレイヤー名スノウのポイントを開示します。
≪魔獣、幻獣、神獣のいづれかを仲間にする≫
幻獣:10000Χ2EP
≪イベント称号≫
称号.薫風の証明書:1000EP
称号.石舞台の証明書:1000EP
称号.大海原の証明証:1000EP
称号.隠されし試練の突破者:2000EP
≪生産貢献≫
調薬:100Χ38EP
料理:100Χ176EP
≪EP変換アイテム≫
イベト草:10Χ26EP
珊瑚結晶:10Χ33EP
金色銀魚:10Χ12EP
≪その他≫
子竜救出:1000EP
魔族防衛に参加:5000EP
≪合計≫
53110EP
以上です。》
《続いて、スノウ、ライラ、クノの三人パーティーの合計ポイントを開示します。
スノウ:53110EP
ライラ:35230EP
クノ:27580EP
魔族護衛:50000EP
5人以下パーティー:50000EP
合計:215920
イベントランキング4位です。》
「「「……えぇ……」」」
まさかのランキング入り。にしても、53110EPも使いきれるかな? 少し心配だが、こればっかりは何が選べるか分からないと、選びようがない。
《これより、イベントフィールドから、〈ツェントゥル〉の噴水広場への転送を開始します。》
そんなアナウンスの後、視界が一瞬で変わり、久しぶりの〈ツェントゥル〉の町並みに変わった。
「はぁー。戻って来たみたいね」
「そうだね」
「ん」
新たな仲間、新たな出会い、新たなスキル、新たな異名。沢山の新しいがあった最初のイベントだったが、とても楽しかった。
さてさて、今度は何があるのか………とても楽しみだ。
ついにイベント終了! 次回からは、主人公のギルドとか、第二陣プレイヤーの参戦とか、主人公の強化とか(これ以上強くしてどうするよ自分。)住人にはまだまだスノウ以上の人はいますが、現状プレイヤー中最強最速のスノウが、次にゲットするのはなんなのですか!?
『おい! なんで疑問系なんだよ!』
どこからともなくツッコミが飛んできましたが、これからもスノウは作者の思いつきで強くなっていきますよ!




