表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/111

『精霊の泉』


〈風の祝福〉ではなく、〈祝福の風〉でした。すいません。


最初のほうに描写を付け足しました。






とりあえず、投げた鉄扇やらを回収してと……


お次は、お母さん針鼠が林檎を食べ終わったので、ポーションを飲ませる。ごくごくと飲んだ後、傷が治る。よしよし


視線。


後ろを向くと、目をキラキラさせた色とりどりの子針鼠達……………


あぁ、はいはい。あげるから、あげるから針で突き刺さないで。


ポーション幾つか消費しちゃったな、後で補充するために作るか。お母さん針鼠の怪我も治したし、どうするかな?


なんか、お母さん針鼠達が「ついてこい」みたいな感じなんですが………………あ、ついて行けばいいんですね。


お母さん針鼠を先頭にして、子針鼠、俺の順で…………あ、一匹俺の頭の上だわ。最初に林檎を食べに来た子で、今は俺の頭の上に陣取っている。マイペースなのかな?


針鼠親子について行くと、森が開けた。



「おお!」



開けた場所には、湖があった。


とても澄んでいて、綺麗な湖だ。そこには、沢山の幻獣達がいた。皆、思い思いに寛いでいる。そして、俺に気付いて警戒したが、俺の頭の上を見て、再び寛ぎ始めた。


にしても、なんでここに連れて来たのかな? そして気づきました。湖の水………正確には、この湖は“精霊の泉”という名称らしく、泉の水を鑑定してみたら、“精霊水”でした。


とりあえず、空いている瓶に“精霊水”を入れて行く。


にしても、“精霊の泉”か……………緑の服着て、緑の帽子被ってお金入れたら、精霊出てくるかな? いや、それはないか。



「きゅきゅ!」



なんか知らんが、子針鼠達がぴょんぴょん飛び始めた。なんか楽しそうだな、という訳で混ざる事にする。


軽快なステップで舞う。すると、子針鼠達も喜んでさらに跳び跳ね始める。


ときにゆったりと、ときに激しく。様々なリズムで舞う。


暫くすると、音楽が聞こえてくる。


舞いながら周りを見ると、地面にはアコーディオンを弾く小人? うっすらと茶色に光っている。そして、木の上には木琴を弾く濃い緑に光る小人。泉の岸には、バイオリンを弾く青色に光る小人。宙には、トランペットを吹く薄緑に光る小人。そして、同じ種類であろう幾人もの小人達が、楽しそうに飛びながら踊っている。


いつの間にか、小人達の音楽団が出来ており、その中心で俺が踊って、それを幻獣や小人達が見学していた。


なんだか分からんが、スッゴク楽しいーーー!!



《異名、“虹幻の楽団員”を会得しました。》











『素敵なダンスを見せていただき、ありがとうございます。』


『この娘可愛いー! 持って帰るー!』


『こらこら、困らせちゃ駄目じゃないか。すまないね。』


「ダイジョブ。」



舞いが終わった後、拍手や、称賛の鳴き声なんかを聞いていたら、泉から綺麗な青色に光る女性。空から風を纏った薄緑に光る女の子。地面から茶色に光る男性? 見ようによっては、女性にも見える、が、出てきた。



『あぁ、申し遅れましたね。私は水霊王ウーネ。』


『アタシは風霊王ルフだよー! 風竜王から噂は聞いてるよー!』


『ボクは土霊王ムノ。宜しく。』



わーお。皆さんどうやら、精霊王ってヤツみたいです。そして、ルフさんは風竜王さんとお知り合いみたいです。



「スノウ。」


『わーお! スノウちゃん可愛いー! 祝福あげちゃうー!』


『おいおい。相も変わらず自由だね。』


『ムノが固すぎるんだよー! ではでは、また踊り見せてねー! 風神様も見たがってたよー!』



ルフさんは、突然来て、突然去って行った。嵐のようだな。



『流石に祝福はあげられないけど、君のスキルの一つを強化してあげるよ。素敵な踊りを見せてくれたお礼だよ。またね。』



ムノさんも地面に落ちるように、去って行った。



『ふふふ。私からはコレを。』



ウーネさんが、青く輝く雫の形の水晶? を渡される。なんだろコレ?



『きっと役に立ちますよ。それでは、また会いましょう。』



水に溶けるように、ウーネさんは去って行った。



《風精霊から“風の知らせ”を与えられました。》


《風霊王から“祝福の風”を与えられました。》


《水霊王から“青雫の湧き水晶”を与えられました。》



おぉ! 色々貰えた。


“風の知らせ”は、淡く緑に光る鈴がついた簪。“祝福の風”は、同じような簪だが、鈴が二つになっている。“青雫の湧き水晶”は魔力をこめると、“精霊水”が湧き出る水晶みたいだ。いいもん貰えた。


あ、簪の効果だがこちら。



〈風の知らせ〉

【アクセサリー:簪】


・風精霊が作り出したカタチ(・・・)を持たない力の結晶。

持つものによって形が変わる。


≪装飾品効果≫

【敏捷補正:大】【風属性強化:中】



〈祝福の風〉

【アクセサリー:簪】


・風霊王が作り出したカタチ(・・・)を持たない自由の象徴。風の赴くままに、音が鳴る。

持つものによって形が変わる。


≪装飾品効果≫

【敏捷補正:大】【風属性強化:大】

【好感度up:精霊】


≪装飾品スキル≫

【風遊び:Lv1】【自由強化:Lv1】



ふむふむ。なかなかいいものだな、しかし、簪二つも貰ってもなー。とりあえず、〈祝福の風〉だけ装備してみる。『チリリン』と、綺麗な音がした。とりあえず、泉を覗きこんで姿を確認。どうやら、小さくポニテになっていて、それをとめるように簪がついているようだ。


にしても、どんどん敏捷が上がってくな。






竜は相性的に仲が悪かったりしますが、精霊はそのへん気にしません。まぁ、仲が悪いのもいますけど…………

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ