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あまりに先にゲートを作ってしまうとさ、そこから逆にここに月の部隊が進行してくる……とかなりかねない。きっとちゃんとできてるか、確かめたりはしてたと思う。それに月のどこに出るか? とかも確認したほうがいいだろうからね。
やっぱり位置は大事だ。それに自分たちがどこに出るか? ってのは知っておいた方が良いだろう。それによって作戦とか変わってくるし? どういう風に動くか? とかね。もしも敵の眼前に出るのなら、心構えだって必要だろう。ゲート開いた瞬間に突撃するのなら、それはもうあの月の街の中とかって可能性もある。
でも……
「今からゲートをつなげるということは、気づかれない場所にゲートを作るということでしょうか?」
「そうかもね。あらかじめ良い所をテア・レス・テレスは探してたのかも」
ゲートは当然だけど、入るところと出る所が必要である。実際会長のやつが僕と同じ方法でゲートを作ってるのか? はしらない。一応説明はしたけどね。だからそれを使ってるとは思う。でも僕のゲートは入るところはそこそこ自由だけどさ、エリアへといくルートを開拓しただけだったんだよね。もちろん応用でどこにでもゲート作れるかもしれないけどさ……
そんな簡単なものでもなかった。だって簡単に作れるのなら、僕はあらかじめ自分だけのゲートをいろんな所に作りまくるし? よく行く所とかさ。そうした方が便利だ。けどどこにでもゲートを作るのは難しかった。
だってゲートはシステム的にちゃんと番号が振られてるわけで、そして個人のアカウントは運営によって管理されてる。ゲートを他のゲートとつなげるにはそういう番号が大切だった。
ゲートの数はシステムで厳密に管理されてるしね。いつもそこにあるゲート……を複製することはできなかった。そんなことしたらシステムに弾かれるからな。下手したらアカウントバンされるかもしれない。
でもそれでも、扉とエリアへのつながりは作れた。そこは穴として見過ごされてるみたいだ。特定の個人ならってことなのかもしれない。それにエリアへの扉は元々システムによって確立されてるからな。
そこに割入りように僕が作ったゲートを割り込ませる……というのはできた。けど今回のは違うよな。全く新しいゲートをつなげてる。それって……どうやってるんだ?




