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命改変プログラム  作者: 上松
前に進む為のyの解編
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「今のお前ならきっとかなり活躍できると思うけどな? そしたらきっと周囲から羨望されたりさ。そんなのあるかも」

「…………ムフフ、まあそこまで私の力が必要ってなら仕方ないわね」


 なんか気持ち悪い顔をしつつメカブがそんなふうにいった。チョロいやつだ。これだから扱いやすいって言われるんだぞ。まあ実際、なんやかんやいってるが、メカブは新たな自身の力をお披露目したいのだ。それによって「すげー!」とか「なんだそれ!?」とか言われたいのだ。

 こいつは力をひけらかすなんて……とか口ではいう。いぶし銀? 的な姿に憧れがあったりもするんだろう。でもこいつの本質は違う。単純なヒーロー願望というか? そんなのかあるのだ。

 でもそこに努力は含まれてない。頑張りたくなんてない。でも尊敬されたいし、崇められたい! って願望なのだ。とても俗物的と言わざるえない。普通のは人は努力は仕方ないって思うんじゃないだろうか? 


 だって何もやらずに身につく……なんてないじゃん。そこそこ生きてきたら、大人じゃなくもそういうのはわかる。わかってくるものだ。やっぱり練習を続けてきたやつの方がうまいのは当たり前だ。勉強も部活も……高校で始めたやつよりも中学からやってたやつの方がうまいし、中学以前からやってたらやっぱりそっちの方がうまい。


 まあそこまでずっと同じことをやり続けてるってそんなにいないが。でもやっぱりそれが大好きな奴はずっとつづけてたりする。そういうやつにはやっぱりね……うまさの差はでるよね。

 そればこれまで費やした時間と比例してるだろう。当然だ。だって僕達がゲームしてる間にも、部活に明け暮れてるやつがいるんだ。そんなやつよりもゲームばっかりしてる僕達がうまい? そんなわけない。

 もちろんそんな時間を飛び越えてしまうやつも世界にはいるだろう。なにせ今や80億とか人口はいるのだ。その中には信じられないような天才がいてもおかしくない。だけど大半はそうじゃない。

 やっぱり努力+時間をかけて上手くなっていくのが人間だ。けどメカブはそんなの嫌なのだ。簡単に、楽に、それこそ天から授けられるように、力を欲しいと思ってる。それでいえばこのレビリオンテープはとても降って湧いたみたいな道具だった。

 

 僕達が話してると同じ格好の奴らが大きな建物からでてくる。人種の国の一番大きな建物……城というよりも、屋敷的なその建物の庭部分に集まってる僕達。大きな建物から出てきたのはテア・レス・テレスの人たちだろう。

 それだけじゃなく、スーツに身を包んだ人もちらほらといる。この人種の国のおえらいさんだろう。そろそろゲートの準備をするのかもしれない。


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