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「メー……モス?」
「ぷぷ、知らないの? 黙示録には世界の終末とそれを起こす32の悪魔のことが載ってるんだよ?」
「今、お前48とか言わなかった?」
「……」
おい、なんか言えよ。つい3秒前に言ったことさえお前は忘れてしまう鳥頭なのか? 僕はそんな事は一応メカブも女の子だし? 口にはださなかった。けどきっとなんか嫌な表情をしてたのかもしれない。
「私の武器の性能見たいんでしょ? もっとすごいの連れてきた。来てったら来て!」
ヒスって来やがった。全く、まあ僕のスピードならそんなに難しいことじゃない。でも……そんな都合よく……ね。ここはレスティアの近くだからな。そんなに強力な敵っていないんだよね。
それか、なんか最近話題になってた謎のモンスターとか探す? いや、そんな時間はないだろう。謎的なモンスターはアーシアが生まれた森が怪しいとは思うが……あそこは刺激したくないし……
「ならこれを使ってみて」
僕が迷ってると、ローレのやつがそんなことをいってきた。一体何を? と思ってるとローレが取り出したのは紙だ。それもただの紙じゃない。まるで鳥居? みたいに切り取られた紙。これって……
「ゲート?」
「ええ、あんたの拙いコードを会長がフラッシュアップしてくれたの」
悪かったな拙いコードで。確かに僕のコードを書く技術は会長と比べたら低いだろう。でも簡易ゲート作れるようになったのは僕のおかげだぞ。その御蔭でこいつはLROの生物を自身のエリアに持っていってるはずだ。
その中にはモンスターもいたり? てか簡易ゲートはかなりの秘密だったはずだけど……まあここには広めそうな奴は一名しかいないか。もちろんそれはメカブのやつである。でもそれもラオウさんにお灸をすえて貰えば大丈夫だろう。
「それでそのゲートから何がでてくるんだ?」
「まあ見てればわかるわよ」
そういってゲートを開くローレ。発動したら紙が光り、紙自体が大きくなって、その場にゲートを作り出す。そして何やらローレが連絡してる。
「うん、そう……やって」
すると次の瞬間ゲートからモンスターが送られてきた。トゲトゲのハマグリみたいな貝種のモンスターがおくられてきたんだ。それに不満そうなのはもちろんメカブのやつだ。




