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『レビリオンテープ』――と名付けられたそれは結局市場に出回ることになった。はっきり言って週末の月への反抗作戦までもう数日しかないわけだが……無茶にもほどがあると思う。
まあけど、もしかしたらとんでもない効果を付けれた奴が出てくる可能性はある。だって誰でも簡単に武器や防具に+αの効果をつけることが出来るんだ。いくらでも……ってわけじゃない。
いやどうやら制限はないっぽいが、沢山効果をつけるのは同時にリスクも上がるという事だ。それこそ最初に切れ味+100とかついたとして、次についたのが切れ味マイナス100にならないとは言えないのだ。いやもしかしたらマイナスが50・30・20とか刻んだとしても最終的には±ゼロだからね。
まあゼロならまだいい方でマイナスになる可能性だってある。つけた効果がすべて有用な奴になる……とはなかなかいかないだろう。それに何を組み合わせたらいいのかとか、法則性? とかもまだ全然ない。ゼロから検証していくにはあまりも時間がない。だからどうやらテア・レス・テレスが……というか、会長が『お決まり札』を販売するらしい。
なんだよそれ? と思うだろう。けど単純だ。元からその札に込められた効果を確実に『レビリオンテープ』に+α出来る札……と思ってくれればいい。そんなの最高じゃん!! と思うだろう。
てかそんなのが販売できるのなら、それを売りまくってテア・レス・テレスはウハウハだろう。ぼろ儲けできそうだ。けど流石にそのお決まり札で付与できる効果はそんなにバリエーションがないらしい。
事前に会長に聞いたところによると、『切れ味』に『耐久度』・『自己修復』に『透過率』とかだったと思う。切れ味はそのまんまだ。刃物の切れ味。でもこれも数値だけじゃよくわからない。
だって世の中には切れ味100の武器と切れ味1000とかの武器があるのだ。印象的には当然だけど『切れ味1000』――の武器がいいと思うだろう。だって数値が大きいんだから。
でも実際はそうじゃない。切れ味100でもちゃんと切れる。そもそも全く切れない武器に切れ味はないわけで、100だったらここまで切れる、とか1000なら鋼鉄やらでも切れる! とか言うわけでもないのだ。
じゃあ切れ味ってなんだよ? って思うが、きっと数値は本当は切れ味というよりもは切れ味の耐久度なんだと思われる。メンテナンスから戻ってきたフラングランの切れ味は今は1000/1000となってるが、鍛冶屋にメンテを頼む前は98/1000となってた。
けどそれで切れ味が鈍ってたか? と言われたらよくわかんないが……つまりは切れ味とはそういうことだろう。じゃあ耐久度の意味は? とか思うだろう。きっと耐久度はもっと根本的な方だと思われる。
なぜなら耐久度の方は10/10とかで、それを回復させたとしても9/10とか8/10とかになっていく。つまりは耐久度の方は完全回復にはならない。きっとこれは修復できる回数何だと思われる。
まあ完全破壊なんて早々ないんだけど……強敵とのバトル……となるとないわけじゃない。もしもあとちょっとでスキルが得られるのにその直後に武器が壊れたりしたら、困る。それに序盤の武器はそんなに耐久度はないからね。1/1とかある。そうなると一回壊れたら終わりだ。
同じ武器を買って同じスキルを上げればいい? スキルの熟練値は武器に溜まってるのだ。同じスキルを得たいからって新しい武器でやったら当然だけどスキルの熟練値はため直しである。
そこら辺は結構シビアなLROだ。




