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命改変プログラム  作者: 上松
前に進む為のyの解編
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36

 のせられて大きな宣言をしてしまったモブリの代表。今この場所の話してる内容はこの机の中央にある魔道具によって記録されてるわけで、発言を取り消す……なんて事はできない。つまりはモブリの代表の言葉はもう取り消すなんてできないのである。

 俺はこのプライドだけは高いアホをよく誘導したなって思った。これで世界樹に他の種も関われることになった。実際俺は厄介な事にはそこまで興味ないが……でも他の種が世界樹の管理に食い込む中、スレイプルだけがそこに入らない……というのわけにもいかないだろう。

 きっと他のやつがうるさいだろうし。世界樹の高品質な素材が得られるかもしれない……となったら、きっと他の奴らだって目の色を変えるだろうし。家の奴らは別に名誉とかなんかで顔色を変えたりしない。

 そんなのは心底どうでもいいと思ってる種だからだ。けど誰もがモノ作りやらそっち方面には命をかけてる奴らばかりである。だから素材にはどいつもこいつも一家言ある。そんな奴らだから高品質な素材を得られる機会を逃す……なんてなったら、かつてないほどに俺に批判があつまるだろう。

 だからかかわらないといけなくなる。


(はぁ、面倒な……)


 それが正直な感想だ。けどモブリの代表が世界樹への干渉を認めたおかげで、エルフの代表も納得して会長の作戦へと協力する事ができる。これで最低条件をクリアした……と言えるだろう。

 けどまだこれって最低条件だったんだよな。なんか色々と言葉を尽くしてたけど、まだそこである。そもそもがちゃんとモブリがもっと頭が良くて、柔軟性があって、名誉やらプライドに鼻をかけてないような……そんなモブリを代表に選んでいたら、こんなクソ面倒なことをしなくても良かった。

 もっともっとスムーズに話は進んだはずだ。今頃、この会議は終わってたかもしれない。けど実際はここまでで、ようやくちょっと進んだ程度。それはきっと会長もわかってる。だからここからは更に巻いていくみたいだ。


「さて、では作戦の詳細を説明しましょう」


そういった彼女はまずはやっぱり世界樹の奪還の話をする。でも最初に言ったようにそれは月への逆侵攻、それと同時に行うことになる。でも世界樹を奪還できるまではすべての存在はステータスに枷がかかってる。

 だから先に月に侵攻する側はとてもリスクが高い。けどそれはテア・レス・テレスが担ってくれるらしい。でもただでそれをするわけにもいかないだろう。ただリスクを追うのが会長だけならやるだろうが、沢山の人が関わるんだから見返りとか必要ではないだろうか? それに種族間とか組織間のことだ。

 これでただ善意だけで動く? なんていってもそっちの方が信用できない。それはきっと他の種の代表たちも同じだ。だからこそ、見返りをある程度先に示す。それによって逆に信頼を得るっていうね。それを示してた。

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