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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2489 前に進むためのXの問い編 873

 月の石の「機能」を開く。そこにはいくつか項目があった。さっきも見た回収に関係ありそうなコスト生成を強化する項目。これは単純に月の石の基本を強化するものだろう。

 きっと生産するコストが増えるんだろう。地味だけど有意義である。でもこれは関係ない。もう一つは「発散」とかいてるある。これはどういうことか? コストを発散させるのか? それになんの意味が? あれかな? 一つの月の石には溜められるコストの上限があってそれを超えると無駄になるとか、もしかして月の石自体が破壊されるとか? 

 それなら危ないから発散しないと行けないからこれがあるとか? でもそれなら今まで発散されてない月の石はすでにすべて壊れてないとおかしいか。ならば一体?

 一応説明をみてみた。するとどうやら発散したコスト分、周囲を月の領域で満たすみたいな……そんなことが書かれてた。つまりは発散したコストで有利なフィールドを作る……とかそんなのか?

 でもきっとこれは一つ二つの月の石では意味がない機能だろう。もしも大量の月の石があって、それで同時に「発散」を使えばその土地を一気に月の物、領域にできるのかもしれない。

 能力としてはとても強いと思う。けどこれって一体どれだけのコストでどれだけの範囲にまで影響を及ぼせるかによると思う。でも今はこれも関係はないだろう。


 そして最後の一つ……それは「道標」だ。きっとこれだろう。


「ビンゴだ」


 道標の機能は月の石を介しての移動である。つまりは簡単に言うと、月の石をゲートクリスタルにしてるようなものだ。この機能を使えば、月から地上、地上から月へと簡単に行ける……ということだ。

 これを悪用されて会長は月に送られたんだろう。だから今度は僕達も行く! 僕は道標を発動するのにためらいなんてない。空気がないかもしれない? そんなのはLROなんだしきっと問題なんてないだろう。だってゲームとかではよく月とかで戦ったりもしてるさ。


『コストを支払ってください。 100コストで道標を開きます』


 どうやら人数事にコストを払うとかじゃないらしい。一回払えば近くの物すべてを転送してくれそうだ。そこに人数制限はあるのか? でも月人を見る限り……とおもったけど、そもそもが僕は月の石から直接転送されてる場面は見てないや。でもあれだけの月人が送られてきたことを考えると……それなりの人数は連れていけそうだ。


「今から月に転送を行います! 戦える人たちを集めてください。何人一緒に行けるかはわかりませんけど、できる限り人数がいた方が有利になるはずです」

「よし、わかった!」


 そう言ってテア・レス・テレスの人たちは動いてくれる。僕はその間にコストを動かす権限を得るために裏道を作ることにする。それにコストが減ってたらバレるかもしれないから、どうにかして偽造できるようにもしておこう。

 ずっとバレないなんてことはなくていい。僕達が動いたこと、それが悟られる時間を可能な限り引き延ばせればそれでいいんだ。

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