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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
第1章:サービス開始①【不遇職からの成り上がり】

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31.テレビに出るための服が無い

お陰様で1ヶ月毎日休まず更新出来ました。これも全て応援して下さった皆様のおかげです。本当にありがとうございます!!

アマネの遠慮がちの一言に今更自分が何も装備していない、俗に言う【裸装備】という状態だったと気づく。


「そういえば俺装備まだ買った事ないわ」

「そうでしょうね。服装がデフォルトのままですもん」


「やっぱ今の衣装のままテレビ出るんは不味いよな」

「いくらまだ序盤とはいえ流石に【ユーザータクティクス】のメンバーとして出るなら最低限の見栄えは欲しいですね」

「そりゃそうか」


「それにリーダーと2人で出演予定でしたでしょ?装備をバッチリ決めた黒髪の大男と、細身の銀髪ショートで初期服のツーショット……。あれ?1周回ってありでは?」


「そいえばユサタクここではムキムキやったな。基本コールでやり取りしてるから忘れてたわ」

「うん。逆にいいかもですね。ここまで対照的だとお姉様視聴者に人気出ますね」


「それって……」

「掛け算的なあれですね!」

「よし、着替えよう!」

「え〜」


貞操の危機を感じた俺はデフォルトから脱却することを決める。


「それはともかく装備といっても金もコネもないな」

「コネはともかくお金今いくら持ってるんです?」

「300ゴールド」

「えぇ〜、流石に少なすぎません?」


「依頼がAGP優先でめっちゃ安いのと、お金溜まる度に全額畑にしてるからマジで貯まらんのよ」

「畑高いですもんね」


「基本的に1・2回で元が取れるからそこはええねんけどな。でも初期投資を優先したら、他に使える分が増える要素ゼロやな」

「あはは、本当に大変そうですよね」


「ただ後1時間で昨日植えた分が収穫出来るようになるし、それ納品したらお金作れるけどな」

「で、入ったお金を全部畑にするんですよね?」


「しゃーないやん、司書がマジで稼げんから畑がないとマジで何も出来んくなるんやもん」

「ああ、泣かないで下さい。ごめんなさい言い過ぎました」


思わず涙ぐむ俺に対して、慌てて謝るアマネ。


「あれ?よく考えれば会社の意向での出演なんで、チームから服は支給されるんじゃないですか?チーム内に【見習い裁縫士】もいますし」


「それや!よく考えたら頼まれての出演やし、服ぐらい用意してもらってもええよね?」

「流石にいいんじゃないですか?というかすでに用意してるかもですよ?」


「それもそうやな。じゃあ後でコールで確認するわ」

「ええ、それがいいと思います」


「それじゃあ早速聞いてみたいし、今日は帰るわ」

「ちょいとストップです。朝のポーション使い切っちゃったんですよね?新しいポーションお渡しします」


「そういえばランクアップの時に使い切ってたな。気付いてくれてありがとう」

「いえいえ、それじゃあどうぞ」


そういってアマネは【初級MPポーション】を7本手渡してきた。


「多くない?朝は4本やったやん」

「反響がすごかったので明日は100部お願いしようかと思って」

「そうか。それならありがたく頂くわ」


明日の分のポーションを受け取った俺は収穫の時間が近いので農地へと戻る。その途中、


《イッテツ様がプレイヤーで初めて生産職ランクがEとなりました》

とアナウンスが流れた。


(流石に抜かされたか。後1時間ちょいやったのに……)


今回はトップでは無かったのを悔しく思いながら農地へと向かい、到着後にユサタクへ愚痴混じりのコールを送る。


『負けたああああ。後1時間やったのに……』

『ドンマイ、イッテツってβテストじゃトップ鍛治職人だからな。時間がどうしてもかかる農家じゃ難しいよな』


『こうなったら、もっと農地を買い占めて次は抜き返したる』

『がんばれ〜、それより他に用件ありそうやけど?』


『忘れるとこやった。今度のテレビ出演の件なんやが、今デフォルトの装備やけど服ってそっちで用意してない?知っての通り農地全ツッパでゴールドないねんけど』

『装備問題があったか!殆ど顔合わせてないから完全に頭から抜けてた』


『おい』

『ごめん、ごめん。それより服か。ソーイチの場合生産ジョブってバレてるし、初期服でもいいんじゃないか?』


『いや、アマネがお前と並んだら対照的過ぎてお姉様方から掛け算対象にされるって言われてな』

『いや、どんな格好でもされると思うぞ』


『マジか!?』

『マジだ。まあ、それはともかく服装か。無難なのと、面白そうな案の2つあるな』


『どんなアイデアや?』

『まずリアルの方で着てるチーム衣装だな』


『あの白地に【ユーザータクティクス】ってデカデカと書かれたロゴの服か。面白みは無いけどオーソドックスではあるな。おもろい方は?』


2つ目の意見を聞くと少し勿体ぶった後にこう答えた。


『それはな……。お前が【ファン学】のコスプレをするんだよ!」

『コスプレ!?それありなん?』

『アリだろ?ある意味コスプレはオンラインゲームの華だぞ』

『そうかもしれんが、敢えて選ぶ必要は無いやろ』


『勿論理由はある』

『どんな理由や?』

『メンバー紹介に載せた段階でソーイチが【ファン学】作者なのはバレるだろ?』

『まあな』


『で、話題になったタイミングでお前が作品のコスプレをしたら、ドカンと盛り上がると思わないか?』

『作者自身がコスプレは確かに話題になりそうやな。ちなみにどのキャラがおすすめやと思う?』


『そうだな〜。マグナスとかどうだ?あいつは人気キャラだしソーイチと髪色が同じだ。何より仮面キャラだから、ソーイチの顔を隠せて一石二鳥じゃないか?』

『あれ?メンバー紹介にリアルとMJO両方の顔写真載せるんとちゃうん?』


『普通はそうだが、ソーイチは人気作家だし対策なしだとプレイヤーから群がられるかもだろ?仮面キャラのコスプレを宣材写真にする事で日常では気付かれないようにするんだよ』


『色々考えてるんやね。じゃあ、コスプレにするから諸々は頼んだで』

『おう。費用はもちろん俺持ちだから安心しろよな』

着ていく服が無い問題は解決した後、少しの雑談をしてコールを終えた。


【ユサタク視点】

ソーイチとのコールを終えた俺は衣装準備の為、友人にコールをする。


『ツムグ、今大丈夫か?』

『あら拓也君珍しいわね』


『コールとはいえリアル名やめてくれ。ここではユサタクなんだし』

『あら、失礼。それで何か用?』


『服を一式仕立てて欲しくてな』

『そっちにも【見習い裁縫士】いるでしょ?なんでわざわざ』


『今回はツムグの方が都合良いんだよ』

『都合って何よ?ごちゃごちゃ言ってないで用件を先に言いなさい』


『今度ソーイチがテレビに出るんだがその衣装を仕立てて欲しいんだ』

『あ゛っ!それを先に言いなさい!いつ放映されるの!何を作れば良いの!!』

豹変するツムグの様子に思わず苦笑いをする。


『この豹変っぷり、相変わらずだな』

『茶化さないで!推しに貢げるチャンスなんだから!』


『推しって……。10年来の付き合いだし、何度も会ったことあるだろう?』

『何度会っても良いものは良いのよ!それよりデザインに希望はあるの?』


『【ファン学】のマグナスの衣装でお願いしたい』

『あ゛あ゛!?嘘でしょ?』


『本当だとも』

『推しが推しの衣装を着るなんて夢みたい。最高のものを用意するわ!』


『いや、放送明々後日だから見た目だけで頼む』

『その納期だと流石に足りない!!うう〜、今回は見た目だけで妥協するけど次回はガッチリ最強で行くからね!』


『おう、頼んだぞ【ファン学】のイラスト担当さん』



tips

マグナス

【ファン学】に登場する銀髪で黒の仮面を着けた謎多きキャラ。

その正体は幼い頃に生き別れた主人公の兄。物語当初は境遇が違う弟に憎悪を抱いていたが、どこまでも真っ直ぐな姿を見て次第に絆されていき……。

ちなみにイラスト担当のツムグの最推しであり、衣装のバリエーションが無駄に多い。

以前プレイしてたオンラインゲームでア○レちゃんとかル○ィのコスプレしてるフレンドを書いてたら思い出しました。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] コスプレ装備は公式からの供給も良いですけど既存の物を組み合わせて何とか再現した物も味があって良いんですよね
[一言] そして始まる 「誰がそこまでやれと言った」 案件……。
[一言] 普段は身バレしない地味司書スタイル(仮面なし)隠遁生活で、何かしらの派手に表に出るときはコスプレ仮面で行くのかな??
感想一覧
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