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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月3日①お米探しと満腹度実装

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222.野次馬の理由と資料の貸し出し

「え!?何々!?なんで周りにこんな人居てるん?」

「一応所持してる土地とはいえ、ここは町から一番近い農地だからな。偶々通りかかったお前のファンがファンスレに書き込みし、野次馬がわらわらと来たんだ」


「マジか……。でもファンだけならともかく、【農協】や【オモイカネ】の面々はなんで?まさか目的は一緒って訳やないよな」

「それは……っと。このままここで駄弁ってたら何か口を滑らせそうだ。一旦第二の方へ行く。田吾作とプロス、ここまで付き合ってくれてありがとな」


「お役に立てて良かったべ。」

「ですね。ただ情報はウチに絶対売って下さいよ!」

「そ、そうやな」


色々と気にはなるがユサタクの言う事も正しい。プロスや田吾作に別れを告げた後、野次馬達の「あっ……」と名残を惜しむ声を置いていき、俺たちは第二ホームへと転移していった。

「さて、俺の周りに集まってた理由、聞かせて貰おか」

場所を移して早々、俺はユサタクに対して事情を聞き出す。


「まず、野次馬はさっき言った通りファンスレにお前の痴態が流されたせいになるな」

「ち、痴態って失礼やな!」

「叫んだと思えばニタニタと無言で笑う。その様子を他にどう表現したらいいんだよ」

「ぐぬぬ……」


あまりの言いように抗議するも少しも取り合って貰えない。


「で、【農協】や【オモイカネ】がいた件なんだが、アイツらとの商談中にスレの件が発覚してな。野次馬にお前が揉みくちゃにされないように、各々で囲んでバリアーをしてたって訳なんだ」

「あっ、SP的な感じで囲んでくれてたんや。これは後でお礼せなあかんな」


「その辺の調整は代表の俺に任せてくれ。それよりソーイチには頼みたい事があるんだ」

「頼み事?」


野次馬騒動については納得のいく説明を貰え、協力者達にお礼を渡そうかと提案すると、ユサタクから待ったの声が。そして、更なる要求をコールに切り替えて求められた。


『ソーイチに頼みたいのは、洋酒などの酒の作り方が載っている本と、アース米について書いてる本を借りてきて貰いたい』

『ああ。アース米の本は言うまでもないけど、洋酒の本?って、果樹園の増設理由を外部にアピールする為に必要ってかんじやな』


『そうそう。モチョの方にも探りを入れてもらってるんだが、芳しくなくてな。スキル上げで忙しいのはわかるが、クランの未来の為よろしく頼む』

『オーケー。丁度肉体労働にも飽きて読書の気分になってたんや。司書ギルドで探すくらい任せて』

『そう言って貰えると助かるよ』


こうして、俺の次なる予定が決まったのであった。

ユサタクと別れた俺は、野次馬たちの尾行に気をつけながら、転移を織り交ぜて目的地である司書ギルドへ向かった。


「よ、シーラ」

「こんにちは、ソーイチさん。本の返却ですか?」

「ああ、それと……」



俺は読み終わった本をシーラに手渡しながら、彼女に顔を近付け小声で目的の本について尋ねる。


「……アース米についての書籍と酒造関連の本ある?」

「きゃっ!って、失礼しました。酒造関連の本は3の本棚にございます。そして作物の方は農業ギルドの方から話は伺っておりますので、関連書籍は既にこちらで用意しております」


急に顔を寄せられ驚いたのか、一瞬声を上げたシーラだったが、気を取り直し1冊の本を机の引き出しから取り出す。


「いやいや、準備良すぎやろ。普通本棚を案内するだけじゃないん?」

「それなんですが、こちらの書籍は渡り人の方々に許可を出していない棚にあるので、案内自体が出来ないんですよ。なので必要になりそうだなと予測した時点で手元に用意してたんです」


「なるほど。禁止の本棚案内して、タイトルとかを盗み見られるのを防ぐ為の準備か……。さすが情報を管理するギルドだけあってセキュリティも万全なんやな」

「ふふふ。これでも私達はこの世界の情報を守る門番ですからね」


(タイトルだけでも見てみたかったんやけどな……。でも逆に考えたら条件さえクリアしたら未許可の本も読む手段があるって知れたんは僥倖やな。これ知ってるだけで大分やれる事増えるし)


早すぎ&手厚すぎる準備の理由に納得した俺は、今の事実を考察していく。


「あれ?どうかしました?」

「あ、気にせんといて。それより酒造りの本取りに行ってくるから、その本はしばらく預かっといて」

「かしこまりました」


色々考えていた事をバレないように誤魔化した俺は、教えてもらった場所に本を取りにいく。


「酒造りの本は……。あったけど1冊だけか。じゃあ残りの貸し出し枠は適当な本選ぶか」


小声でブツブツと独り言を喋りながら本棚を物色し本を選ぶと受付に戻り貸し出し手続きをお願いする。


「……はい、今回も5冊の貸し出しですね。期限や注意点はいつも通りですので、それだけは守って下さいね」

「もちろん。本は雑に扱うもんじゃないしな」


許可がいる本であっても注意事項は特にないらしい。その事に少し不思議に思いながらも、【アース米栽培マニュアル】と【酒造り〜洋酒編①〜】に加えて暇つぶし用3冊を加えた5冊の本を借りて、俺は図書館を後にしたのだった。



次回は明日か明後日の午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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