表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月2日② 目指せ【開拓者】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

212/216

192.事前ミーティングとBランク冒険者

時刻は9時。冒険者ギルドの会議室にはギルドマスターのラクレスと職員のフレン、そして歴戦の強者達が一堂に介している。その中で口火を切ったのは、依頼発注者でもあるラクレスからであった。


「よし、時間になったしミーティングを始める!今回の調査目的だが、渡り人のソーイチが発見した【ベビースライムリーダー】と【レイヤースライム】の出現条件及び能力を確認する為のものである」


一息に話し切ったラクレスはお茶を一口飲みし、話を続ける。


「次に調査エリアの説明に入る。フレン、地図を机に広げてくれ」

「はい」


フレンは言われるがまま俺達の前にある大きな机の上に、これまた大きな地図を広げる。

地図の中身を確認すると、北はノアの泉で南はノアの町。東西はそれぞれノアの森の少し奥まで記されていた。


「この地図はベビースライムが多く出現するエリアを切り取ったものだ。これをこのように6つのエリアにさらに区切る」


ラクレスは赤いペンで地図に南北に1本、東西に2本の線を引いて均等に六分割にする。そして区分けしたエリアに右上から順番に①〜⑥の番号を振っていった。


「今回の調査は休憩2回の3部構成となっているのだが、まずミーティング後から12時までの部を中央の③④の調査。12時30〜15時の部を①②、15時30分からラストを⑤⑥のエリアを調査していくつもりだ。ここまでは大丈夫か?」


「探索エリアの振り分けについては理解した。だが、せっかく①〜⑥まで番号を振っているのに、なんで1回目の探索は③と④なんだ?」

「どのエリアも出現する魔物に違いはないですし、①から始めないのはなんか変ですよね?」


ラクレスが情報共有が出来ているかの問いかけに対し、黒髪黒目のイケメン(おそらく冒険者集団のリーダー)が手を上げて質問をする。その内容は俺も思っていた事だったので、同意の発言を重ねておく。


「まあ、当然の疑問だな。だが、このエリアの振り分けはソーイチ。お前の為にしてるんだぞ?」

「俺のためですか?」


「ああ。俺のところに上がってきた情報によると、コイツは普段生産よりの活動をしていて、実戦経験は殆どないらしい。そんな中、死角の多い森の中を一発目に探索させるのは酷だろ?だから一発目の探索を、視界がすっきりしている平原エリアから始める事で、探索に慣れる余裕を作り出すつもりなんだ」


「なるほど。戦い役である俺達目線から考えても、初めの方に戦力の確認や交流などをする余裕が作れるのは利点になるな。エリア分けの理由、納得したぞ」

「それはよかった。他に質問がある者はいるか?……いないようだな。それでは次の説明に移るぞ」


誰も手を上げないのを確認した後、またお茶を一口飲み説明は再開。その内容はベビースライムの群れの探し方や発見後の行動。さらにドロップアイテムの取り扱いや支給ポーションや魔道具など、調査方法からサポート面まで様々な要素の説明を行われていった。

そんな中、冒険者達の目を引いたのが、


「おいおい、【念話のイヤカフ】を3つも貸し出してくれるとは、太っ腹すぎじゃないか?」

俺達でいうコールを行える魔道具の貸し出しであった。


「今回はパーティーを2つに分けて探索を行うんだが、群れを発見したパーティーとすぐに合流するように連携が必要だ。よってパーティーリーダー2人に加えて調査役であるソーイチの計3人は、密に連絡を取り合う必要があるって事だな」


「なるほどねぇ。確かに調査対象のレイヤースライムは新規で発見した特殊個体であると同時に、人工的に生み出せる可能性もあるヤバい奴だ。となると、強さに関係なくたんまりと予算は出るって訳か」

「司書ギルドとテイマーギルドの共同依頼でもあるからな。だが、高価な魔道具に変わりはない。絶対に壊すんじゃね〜ぞ!」

「わ、わかってるよ!」


圧が込められた笑顔に、全員が姿勢を正して頷く。


「わかってるなら問題ないな。じゃあ話す事は事は全部言い切ったし、これでミーティングを終わるか」

「かれこれ30分以上経ってますしね。調査本番と行こうか!」

「ええ!?」


「うん?どうした、ソーイチ。気になる点でもあるのか?」

「いやいや。まだ彼らの名前すら知らないんですけど、調査前に自己紹介やスキルの共有とかは良いんですか?」

「あちゃ〜、しまったな。調査隊組む時は基本顔見知りで構成するからすっかり忘れてた」

「マジですか……」


同行するメンバーの名前すら聞いていない中、ミーティング終了宣言を聞いた俺は、驚きながら自己紹介について尋ねると、ラクレスはおでこをポンと叩きド忘れしていたと明かした。


「まぁ、今回は調査役のソーイチと戦い役コイツらで役割分担は明確に分かれているし、スキルの共有は不要だろう。とりあえずイヤーカフ組だけで自己紹介して、後は調査中にでもやっといてくれ」

「やれやれ、相変わらず豪快というか大雑把というか」


「自己紹介忘れてたのは僕達も同じでしょ。ほらほらリーダー、呆れてないで挨拶しないと!」

「そ、そうだな。ソーイチと言ったか?挨拶忘れてすまなかったな」


「い、いえ。それより俺の名前はソーイチ。今回は対象の魔物を発見した者として立ち合う調査役です。【ビジョンスキャン】や【インタビュー】に【メモ】もセットしているので、情報収集はお任せください!」


「ほう、前線に出る気概のある司書系ジョブか。良いな!っと、いけねえ。コホン、俺はクロード。【暁の狼】のリーダーでありBランク冒険者でもある。今日はよろしくな!」

「よろしくお願いします。Bランクの冒険者って……現役の方は初めて見ました……」


俺はクロードと握手を交わしながら、驚きに目を見張るのであった。



体調を崩してしまいました(ノД`)

その為、次回の更新日時は未定とさせて頂きます。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 いつも楽しく読ませていただいてます! 寒さも増してきてるので、お大事になさってくださいね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ