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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月2日② 目指せ【開拓者】

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185.木こりツアー開始とマラソン

【伐採】スキル関連の新事実や私欲マシマシな提案を語った後は、コレといった出来事もなくあっさりスキルを習得する事が出来た。


「今回のスキルって【種化】や【魔力付与】みたいな試練的なんは無いんやね」

「スキルボードによって難易度は違うんですよね。場合によっては何十回と挑戦してやっと覚えれるかどうか、というのもあるそうですよ」


「マジか……。それは習得前に覚悟決めとかなあかんな」

「ふふふ、ソーイチさんなら大丈夫ですよ。それより登録や説明も終わりましたし、これから実践に行かれるのですか?」


「そうやな……。一応クランの仲間が木こりツアーとかいう名目で短期遠征するっぽいし、それに参加かな」

「それは良いですね!ウチの納品数も増えそうですし、是非とも参加するべきですよ!」


「俺のレベルも上がるしな。ところで依頼って納品系だけ?」

「ええ、基本的には手持ちの中から納品という流れなので、受注は遠征後に行くのをオススメしますよ」


「そっか。じゃあ伐採道具だけ買って帰るわ」

「初めての買い物の場合、斧と腰巻きタイプの苗木ホルダーがオススメですよ」

「ああ、切り倒したら植えるやつやな。必須アイテムやし買わせて貰うわ」

「毎度ありです!」


こうして【見習い木こり】に必要な装備・スキル・知識を手に入れた俺は、ユサタクにその旨を報告。すると、夕方スタートのツアーがまもなく始まるとの事なので、俺は門まで歩いていった。

「ソーイチさん!こっちっす!」

「おお、セキライ。今日はツアーよろしく頼むな」


「もう3度なので任せて欲しいっす」

「それは心強いな。ところで他のメンバーは……おっ」

「ちょうど来たっすね。みんな〜、ここっすよ」


「落ち着きなさい、セキライ」

「今の大声のせいで他の方からの視線が集まってますよ〜」

「いや。多分、私たちがサングラス集団ってのもあるでしょ……」


ガヤガヤと集まった今回の参加者達。

メンバーは俺・セキライ・ゼロ・ミコト・フワフワ・アマネの6名だ。


「よう、アマネ。店の方はええんか?」

「はい、めぼしい売れものは全部売り切れましたので」

「はぇ〜、繁盛しまくってんなぁ」

「一番売れ筋の商品を提供している貴方がそれを言うんですか……」

「うん?……ああ!要約新聞ね」


アマネの言わんとしている事柄に気付き1人納得する。


パンパン!

「それでは木こりツアー夕方の部を始めます。今回はツアー初参加のソーイチ・アマネの2名がいるので、2カ所の森フィールド近くへ転移可能なシンボルの解放をメインとします」

「「「「「は〜い」」」」」


本日のパーティーリーダーのゼロが大きく手を叩いた後、ツアー出発に向けての挨拶を始める。


「門を出たら北東方面に走って移動。僕とセキライで先頭を走り、ソーイチとアマネは中列、ミコトとフワフワは後列を進む。フワフワ、ソーイチとアマネが着いていけるように、両名への付与を切らさないよう頼んだよ」

「おまかせあれです〜」

「じゃあ隊列も決まった事ですし、出発するっす。みんな遅れないように着いてくるっすよ!」


こうしてセキライの掛け声を皮切りに、木こりツアーは始まった。

「ハッ、ハッ。ところで、ソーイチさん。メインジョブは何にしました?」

「【見習い文武両道】。明日の、ハッ、調査隊に向けて、少しでも、ステ上げたくてな」


1つ目の転移ポイントに向かう為に走っていると、息を切らせながらアマネが問いかけて来た。


「なるほど。特殊ジョブ系は、レベルアップだけで、基礎ステータス、ハッ、上がりますしね」

「せ、せやな。ただ、走るんやったらステータス高い、【司書】にしとくんやった……」

「検証しきれてないですが、ステータスで移動の疲労感も、ハッ、変わるそうですしね」


他の4人が息を切らさず走り続ける中、俺とアマネの引きこもりペアは既にバテバテである。

そんな俺を見かねたのだろう。道中の3本くらい固まって生えている樹木の前でセキライとゼロは立ち止まり、後続を呼び寄せる。


「休憩も兼ねて、伐採の練習をしましょうか」

「2人とも伐採用の斧を手に持つっす」

「りょ、了解です」

「はぁ、はぁ。持ったで……」


「では、刃の部分を木に傷つけないように当ててからアーツを放ってください。そうするとインベントリーに木材系アイテムが回収されますので」

「おう、こうか?」


俺は恐る恐る斧の刃を木に触れさせてアーツを放つ。するとピカッと光った後に2本の木材がインベントリーの中に回収されていた。


「おっ、入っとるな。野菜の収穫とかは気にならんかったけど、木材レベルの大きさやとインベントリーってかなり便利に感じるな」

「1枠に付き99スタック、全部で50枠まで持ち運び出来ますしね。露店とかでも大活躍ですよ」

「小石とかソルトボールみたいな、小さくて瞬時に手元に欲しいやつは、袋も便利なんやけどな〜」


今更ながら、ゲームによくある重量無視のアイテムボックスの便利さを実感する。


「はいはい。雑談はストップ!息も整ったっぽいですし行きましょう!」

「ミコトさんの言うとおりですね〜。私がバフをかけ終わったら出発しましょう〜」

「「りょ、了解」」


もう少し休みたかったが、予定が詰まっているので仕方がない。俺達は気を引き締めてマラソンを再開する。走り続ける内に森フィールドに近づいた事で、魔物が度々現れたが先頭を走る二人が見事に瞬殺、少しずつではあるが経験値もゲットしていく。


そして走り続けること20分、


「お、最初の目的地に着いたっす!さぁポイントの解放するっすよ」

「やったぁ!疲れたああああ」


目的地に到着した俺は、疲れと到着の嬉しさから思わず叫んでしまったのだった。



序盤に入れ忘れたせいで、200話を超えて初めてインベントリーの説明が……。


次回は12月8日(月)午前6時に更新予定です。

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メンバーは俺・セキライ・ゼロ・ミコト・フワフワ・アマネの6名だ。 門を出たら北東方面に走って移動。僕とセキライで先頭を走り、ソーイチとアマネは中列、ミコトとフワフワは後列を進む。モチョ、ソーイチとア…
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