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 ……。

 ……。

 ……。

 …………う、そ……


 ――シーダが……〝死んだ〟……?


「うそだああっっ!!!!!」

 ファナは叫んだ。

「うそだ! うそだ! うそだっ!! ――エルさん!! 霊王さま!! お願いします!! 魔法を!! もっと魔法をっ!!!!!」

「――残念じゃが」

 霊王さまは、その声を遮るように話した。

「傷の手当ては……もうすでに〝完了〟しておるのじゃ……ただ、心臓も動かん。呼吸も回復せん……ということはつまり、もうすでに、〝魂〟が失われたということになるのじゃ」

「たま……しぃ……???」

 こくん、と静かに、霊王さまは頷いた。

「……そうじゃ。〝魂〟が失われてしまえば、いかに妾たち〝王〟と言えど、もはやどうすることもできん……この世の〝摂理〟というものなのじゃ。……悲しいことじゃが、この、幼きシーダの〝魂〟が〝世界〟に還ることを、皆で祈ること……それが妾たち〝人〟にできる、最後の施しじゃ……」

「そん……な……!!」

 シーダ! 目を覚まして、シーダ!!

 ――ファナの悲痛の叫び声が、あたしの衰弱した身体を貫いた。

 ぐらぁ、と倒れそうになる寸前、あたしはそれを神王に支えられ、床に膝をついた。

 ……あたしのせいだ。あたしが、あんなやつの言葉を信じたばっかりに、シーダが……!!

「う……うっ……っく……うぇ…………」

 ごめんね……しーだ……あたし、あたしが……!!


 ――ぐうううぅぅぅぅ……


 ――シーダの〝死〟を嘆き、あたしが涙した……刹那のことだった。

 唐突に、何の前触れもなく鳴り響いたのは……〝お腹が鳴る音〟???

 ――まさかっっ!!?

 全員の視線が瞬間、弟に集まった――その時だった。

 〝奇跡〟は、起きた。


「……おね……ちゃん……ぼ…く……おなか、すい、た……」


「「「「「「「――!!?」」」」」」」

 ――シーダが……〝目を覚ました〟!!?







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