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神様にお任せ!!  作者: 砂之寒天


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1年分あげます!

プレゼント企画ではありません。短編です。

世界さんは可哀想な目にあってもいい。若干不憫なのが推せるんや。

私は麗子さんは幼い雰囲気のある女性だと思ってます。神集会②でも書きましたね。

 最近天界のネットでは、◯◯1年分あげます!という企画が流行りに流行っている。

 ネサフをしていた麗子もとある企画を見て、おっ、これはいいな、と思い、参加することにした。

 とある企画とは、こちらである。


"エッチな下着、1年分あげます!!"


 参加方法は、プレゼント企画をしているアカウントのフォローと該当投稿のリポスト。ソファの上で寝転がってスマホをしていた麗子は、真顔でそれをリポストした。


 そこで麗子は思い付く。世元にも参加させれば、当選確率は2倍だ。麗子はえっちな下着が欲しいので、当選確率を上げるために世元にも参加させることにした。


 トークアプリにて、世元に連絡をいれる。

 当投稿のURLをコピーして送り、


「これ参加してね♡」


 と送っておく。すぐ既読がついた。


「おう」


 と返信が来たので、いいね!のスタンプを送っておく。ありがとうではないあたりに力関係が見て取れた。世元は麗子には逆らえないのである。


 ということでエロ下着の投稿をリポストする羽目になる世元。公式アカウントではなく、友達とか黒の神とかと繋がってる日常アカウントでやった。


 …つもりだった。世元はドジである。つまり、公式アカウントで1度やったのである。


 通知をつけている下々の天界住人、と、麗子に激震が走る。


「待っってwwwww」


 ツボに入った麗子は笑いながらも急いで世元に電話をして、投稿アカウントが間違ってることを伝える。


「もしもし界司?ふふふっ、リポストするアカウント間違えてるよ、公式の方でやっちゃってる」

「ッスー…まじか。ありがとう、直しておこう」


 世元は冷静に空を仰ぎ、ため息を吐き、フォローとリポストを取り消した。そして一言。


「間違えた」


 …と投稿した。


 ネットは大盛り上がりである。

 エロ下着を履く世元のファンアートが専用の棲み分けタグでこっそり流行り、麗子にエロ下着を送る世界さんのファンアートも万バズした。

 おもしれー男、世元界司。そこにいるだけでファンにとってはこの上なく高貴で尊いのに、飽きさせない面白さがギャップがあっていいのだ。


 因みに鈴も、例の投稿は見ていた。秋斗の恋人の、黒の神箱推し、世界さん最推しの白の神である。


「ぐっ…尊い…です…」


 そう言いながら鼻血を出した鈴は、ダイイングメッセージで


 世界さん…


 と書いたのであった。発見した同僚の白の神は、ただの発作だろうと放置したとか。


 その後落ち着いて、日常アカウントでフォロー&リポストする世元。

 それはそれで、黒の神達の間で「あれ…?世界さんどうした…?」「エッチな下着履くのかな?」「麗子さんに履かせるのかな?」と色々な憶測が飛び交う。


 因みに秋斗と晴右にはめちゃめちゃ弄られた。


「世界さんそういう趣味あったんやなぁ、意外やわぁ」

「正直ちょっと引きますね…普通このアカウントでやります?」

「違う、聞いてくれ。麗子に頼まれたんだ」

「へぇ…」

「やめろ、そんな目で俺を見るな。お前達も小鞠と鈴に頼まれたらやるだろ」

「…まぁ確かに」

「やりますかね。小鞠はそういう趣味がありませんから」


 そんな話をした。


 太陽は昇り降り、月は満ち欠け、秋風が吹き、後日。


 な、なんと。世元にエッチな下着が当たってしまう。黒の洋館に届くエロ下着。ダンボールを前に立ち尽くす世元。


「…当たってしまった」


 麗子の部屋に行って、ソファでスマホをしてる麗子に声をかける。


「麗子。当たったぞ」

「どうしたの?当たり屋?」

「いや。し…下着。エロいやつ」

「えー!当たったの!やったー!!」


 スマホから顔を上げて、両手を上げて世元の元にトトトと走っていく。


「これ」


 ダンボールを魔法で浮かしてる世元が軽く掲げて見せてくれる。


「わーい!…履くからさ、見てくれない?」

「っ…わかった。」


 世元は息を飲み、承諾する。

 カップはD。下乳が見えているブラジャーと、パンツはオープンクロッチのものだ。つまり、肝心の部分がオープンなのである。つるつるのかわいいそれが晒されているのであった。


 口と腰にに手を当て、じっと見る世元。


「どうー?」

「…似合ってる」


 あまり細かくは言えないが、世元の世元が元気になっていた。自分の為に目の前で、好きな女がエロい下着を履いてくれたのである。男として当然の反応であった。


「麗子、おいで」

「…うん♡」


 ベッドの上で、腕を広げる世元。麗子はとろりと溶けた目で、そこに駆け寄る。


 そうして2人は、熱い夜を過ごしたのであった。

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