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【書籍化】ネット通販から始まる、現代の魔術師  作者: 呑兵衛和尚
第十部・幻想郷探訪と、新たな敵

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第591話・万恒河沙、一念天に通じてくれぇぇぇぇ(チーム分けと移動イミングは?)

 無事に異世界・鏡刻界(ミラーワーズ)から帰還した翌日。


 まあ、いつものように大学に講義に向かった後、母校である北広島西高等学校で来年度の『公募推薦』を受けるべく校長先生と面談。

 そのままあっさりと公募推薦を受ける事が出来たので、出願書類をまとめて作成。

 そもそも、大学に推薦で入る予定で用意していたものがあったので、それを参考にもう一度用意して、後は願書受付開始の11月まではやる事は何もなくなった。

 まあ、その間にも大学で魔術講師としての仕事を務めつつ、内閣府退魔機関や諸管轄にて魔術講習会を開始。これには海外での講義についても含まれたり、国連にて魔術研究機関相手に色々と話をして来たりと、とにかく大忙し。

 その合間を縫って、幻想郷レムリアーナに向かい創世のオーブを探さないとならんのと、井戸の向こうの世界で創世のオーブを回収するという仕事も残っている。

 兎にも角にもやる事が多過ぎるので、ここは分割していきましょうという事で、担当を決めるべくいつものように妖魔特区の札幌テレビ城に集まろうと思ったのだが、今日は白桃姫が忙しいらしく、久しぶりに俺の自宅であるティロ・フィナーレにて作戦会議。


「はいっ、りなちゃんはバイス〇トンウェルに行きたいです!!」

「違うよ、井戸の向こうの世界だからね、チャールズ・キングズリーの作品の『水の子供たち』のほうだからね。という事で瀬川先輩、私とりなちゃんは井戸の向こうの世界という所に向かいたいのですが」


 さっそく、集まった面々に事情を説明した後、誰がどこに向かうのかという事を話し合ってみた。

 やはり二つの世界のどちらかで活動するという事もあり、現実世界での活動時間も考慮して出来る限り動きやすい人が担当するという事になったのだが。


「う~ん、りなちゃんと紗那さんは来年受験よね? そっちの勉強とかは大丈夫なの?」

「私とりなちゃんは問題ないかと思います。もう有馬自動車工場に就職が決定していますから」

「そのとーり、りなちゃんと紗那ちゃんは錬金術師の弟子になるのです」

「あ~、一番フットワークが良くなるのか。それじゃあ、俺も二人についていった方がいいかな? オトヤンのほうは……まあ、新山さんと一緒なら問題はないだろうから」


 久しぶりに会った祐太郎だが、どうにも慎太郎おじさんのSP達に闘気修練を行っていたので、中々休みが取れなかったらしい。だが、それもようやく一段落したという事で、久しぶりに学生らしく本業に集中する事にしたと。

 それにしても、以前よりも体躯が引き締まっているように感じるのは気のせいではないだろう。


「こっちは俺と新山さんでどうにかしてくるわ」

「ああ、二人の新婚旅行の邪魔はしないから、安心しろ」

「「新婚旅行(じゃねーから、じゃないですから)」」


 うん、二人同時に突っ込んでみたんだが、それが判っているのかみんなニヤニヤと笑っている。


「それじゃあ、ここに呼び出された俺と織田っちも、その創世のオーブやらの捜索隊の一人という事ですか? まあ、俺は回復要員でしかありませんが」

「松永と二人で異世界か……いや、それは別にいいんだが、本当に俺達にそんな重要な役割を任せていいのか?」

「ええ。織田君と松永君も今ではすっかり一人前の魔術師として活動できると忍冬警部補から話を伺っていますので。大学の休みとか休日には、内閣府退魔機関第一課でアルバイトをしているのでしょう?」


 ああ、そういえばそんな話もしていたよなぁ。

 でも、二人だけで大丈夫か?


「それでも、二人というのは……瀬川先輩、その井戸の向こうの世界って、俺が連続で行くわけにはいかないのですか?」

「それがねぇ……一度でも足を踏み入れた人は、二度と行けないらしいのよ。それに、二人にはサポートが一人、付いて行ってくれるそうなので」

「まあ、それならいいんですが。誰ですか?」

「白桃姫さんが同行してくれますわ」


 その先輩の言葉と同時に、織田たちがビクッと身体を震わせたのは気のせいではないだろう。

 

「ま、それならいんじゃね? それに俺の方が早く終われば、そっちに合流して残った面々でチームを再編すればいいだけだからさ」

「そういうこと。まず織田君たちには、井戸の向こうの世界についての情報を最優先で調べてもらいます。その次に築地君達で足りない情報の収集と、創世のオーブについての調査。可能ならばそこで入手して来てくれると助かります」


 先輩の指示で、名前を上げられた皆がうなずいている。

 面倒事に巻き込んでしまった織田と松永も、ことの重要さは理解してくれたらしく真面目な顔で話を聞いていた。これは本当に、頼もしいわあ。

 あの、高校一年の時に俺に突っかかっていた魔法オタクだった織田が、随分と立派にフベシッ!!


――スパァァァァァァァン

 あうち。スリッパが飛んできたわ。


「こ、こ、声に出すなぁ、人の黒歴史をほじくり返すなぁ」

「おっと、それは失礼」

「まあまあ、ふたりとも落ち着いて。それで、乙葉君達が戻って来る前に2チームが戻って来たら、その次には私が行って来ます。ちょうど、プラティ・パラティさん達が手伝ってくれるという事ですので、私とプラティさん、クリムゾンさんの三人で行って来ますわ」

「実質、オトヤン抜きの最強チームか。そりゃあまあ、向こうの世界で敵対する者がいるとしたら、南無南無と拝むレベルだわ」

「まったくだ」


 近接、遠距離、超解析と三人揃ったチームなんて、俺でも怖過ぎるわ。

 

「それで、幻想郷レムリアーナについては乙葉君と新山さん二人だけにお願いする事になるのですが、もしも時間が掛かるようでしたら一度、戻って来てくれますか? その上で進捗状況を確認した後、チームの再編を行って多人数での幻想郷攻略を行いたいと思いますわ」

「ああ、それでいいと思いますよ。そもそも、幻想郷っていくつもの世界にも接続しているっていう話ですから、そうそう簡単に探せるものではないと思っています。幸いなことに、宝楼嶺魔アドミニストレーターさんの石板が道標的な役割を果たしてくれるとも思いますし、万が一の事があったら、空間転移で帰って来ますから」


 そう説明したものの、無事に行きつけるかどうかは怪しいと思う。

 そもそも、俺が幻想郷レムリアーナにたどり着いたのだって、虚無空間を漂っていた時に偶然流れ着いたっていう事だし。

 あっちの世界で何か起こっていたと思うんだけれど、その時の記憶って俺と鉄幹さん、ヘルメスさんの三人とも記憶があやふや……というよりも、ほとんど覚えていない。

 ただ、ヘルメスさん曰く、もう一度踏み込むことができれば、恐らく思い出し始めるだろうという事。


「まあ、それでいいと思うわ。それじゃあ、今週末から早速、作戦開始といきましょうか。リナちゃん達にはシルバーウイークをつぶしてしまって申し訳ないけれど、よろしくお願いします」

「あいあいさ!!」

「かしこまりました」


 という事で、無事にシフト割も決定。

 週末の金曜日には新山さんがうちに泊まりに来るという事で、そこで二人でレムリアーナへ。

 いかん、なんだかドキドキしてきたわ。

 邪な考えは後回し、今は封印大陸の復活と大隅純也本人の救出という事に意識を集中しようじゃないか。


 はあ、みんな無事に帰って来ますように……っていうところだな。

 俺? 俺はまあ、いつもどおりさ。

いつもお読み頂き、ありがとうございます。


・この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

・誤字脱字は都度修正しますので。 その他気になった部分も逐次直していきますが、ストーリー自体は変わりませんので。



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