気を付けよう不意な事故。
塗装。私達は消耗品の塗装ハケを大切にする。
まず新しいハケはライターで炙り、毛先を丸くして使用する。
使って休憩するときは必ず水かシンナー、経由の中に浸けてから休憩する。
絶対に放置して堅くしない。
終わった後は必ず一斗缶を縦に切ったのに、シンナーや軽油を入れて最低二回洗う。
洗うときもちゃんと手の平にハケを押し当てて丹念に、トリオが残らないように洗う。
こうやって最後まで使い切って節約している。あ、一般でもそうかな?
ただ、これを繰り返していると、特別なところに行って驚くことになる。
それは手がボオッ、と光るのだ。
なぜ光ってしまうのか? たぶんシンナーが関わっていて、特別なところと言うのはブラックライトが点いているスナックやバーだ。
けっこう綺麗に洗ったのだけど毎日やると手に染みこむみたいだ。
特に艦がドックなんかに入ると毎日サビ打ちと塗装が繰り返される。
塗装もさび止め中塗り、更に上塗り各三回と分厚い塗装となる。
隔壁や甲板など広い場所はローラーが主に仕様される。
艦番号などが書かれている外舷、横腹辺りはローラーに竹竿を付けて甲板の上から塗装する。
しかしここでも事故がある。
竹竿の付いたローラーで呼び止めようと肩を叩こうとした際に相手が急に振り返り目を突いてしまい、その人を失明させたらしい。
事故は不意に起こってしまう。




