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救助訓練なのじゃ。

「3」」2「「1」「ドッカーン」


「わーい」「なぜなにじえいたい」


「ここで上甲板に出てきた人たちを紹介しよう。まずは想定管だな」


「海の上や甲板上で起こりえる事を想定するのね」


「そう。この間話したように僕が投げた救命浮管がうまく人形の横に着水したので想定管が『溺者は救命浮管に掴まった』と、想定したりするんだ」


「あとは溺れている人の状況とかね」


「意識があるか、心肺停止してないか、とかだな。そして次が僕の様に救命浮管を持って集まって投げ込む乗員が三名程度」


「この時他の二人が壁から浮管を取り外せなくて、作者が一人だったのよね」


「フム、やはり経験しないと分からないことが多いよね。塩水にさらされてると留め金のピンが動かなくなることとか。ふふん」


「はいはい、それで他の配置の人は ?」


「お次は四ツ目錨を投げる係だな、これも三名ぐらい」


「あぁ、真面に当たると致命傷になるやつね」


「それだけじゃないぞ、四ツ目錨の先は尖ってるから刺さってしまう可能性がある」


「……ねえ、本当に大丈夫なの ?」


「まあ訓練では人形だからね。本番は殆ど無いし」


「遠洋航海中に一度あったのよね」


「あれは港にいた時で僚艦の『せとゆき』だったから準備しただけで実際にやってないからなぁ」


「そっかぁ。で他の乗員は ?」


「うん、あとは作業員だね。溺者を引き上げるために小さなデリックったかな ? 縦二メートルぐらいのクレーンを甲板の端に取り付けるんだ」


「おっ、やっと本題ね」


「本題 ?」


「また忘れてる。甲板に白く塗装されている凸凹があるってたじゃない」


「あーそうだった、うんいよいよこれを活用する時だ」


「と言う事で今日はここまで。それじゃあみんなー」


「「バイビーー」」


 ガタンと終わりのフリップが落ちてくる。

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