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入れる所を間違えるな!

次はボフォースミサイルランチャーです。アスロックはロケットランチャーでボフォースはミサイルランチャーです。

 違いは・・・・・・、エンジンですかね? 良く分かりません。


 これは爆雷を遠くへ飛ばすため爆雷にロケットをくっつけた対潜武器なのです。因みに当時「もちづき」とかつきクラスでも艦首に搭載されてました。


 なので海が荒れたときにはこれが「もげる」事があったそうです。今の護衛艦には搭載されていません。


 形としては人が入れるほどの大きな筒を横に四本並べた形です。


 普通の爆雷は艦の近くで爆発するためスクリューや舵を痛めるのです。


 ただ訓練では音だけを発する物を投げ込んで爆雷を投下する真似事をしたことがあります。


 艦内に居るとターーーン! と響く音がしました。


 話しを戻して、ボフォース弾は大戦中の戦艦主砲弾の様に大きいです。装填する筒の中は人が入って中を磨けるほどです。


 ただ斜めにした筒に上から入って下に下りながら磨いてグリスを塗っていくので、途中でパンツが食い込みます。(もの凄く痛そうでした)


 弾は色分けされており黒が砂填弾、黄色が演習弾、深緑が実弾だったかな? これは弾庫が特殊で第二居住区の下、艦底にあるのですが、弾は立てたまま保管されており弾の上にレールが張られています。


 そのレールに付いているフックで弾の頭部分を引っかけて吊り下げてから揚弾機へと人力で引っ張って行きます。


 その弾庫で一度すかしっ屁をしたらこれが予想以上に臭く、思わず「私じゃありません!」と言っちゃった。


 最後に艦としてこのボフォースでやらかしたことがありますので書きましょう。


 その日は演習弾を目標の近くに着弾させる訓練が行われていました。


 この失敗は自衛隊ならではと言っていいでしょう。それは何を始めるのにも私達はこれを使うからです。


 そう「よーーい、てぃ!」です。


 それと艦内の無電池電話です、これの差し込み口が四つほど固まって設置されているのも問題でした。


 一体何があったのか、それはボフォース管制室に居る台長が付けている無電池電話に「発射始め」が発令された時、管制室内に緊張が走ります。


 後は水雷長からの命令を待つだけでした。そこへー。


? 「よーーーい」


台長「発射よーい」


? 「てぃ!」


台長「一番発射、四番発射、二番発射、三番発射、ボフォース発射終わりっ!」

 

水雷長「な! 何をやっとるかぁーーー!」


台長「えっ? だって今てぃ、って」


 演習弾は全く違う海域へ着弾してしまいました。下手をすれば大事故になったことでしょう。


 原因は無電池電話をCICへの差し込み口に繋ぐはずだったのに間違えて繋いで混線してしまい、時間と距離を測るためにした相図が発射の相図になってしまったのです。


 結果大失敗、「あさ」「やま」「まき」で行った訓練は最下位でした。

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