まきぐもってどんな艦?
ここで「まきぐも」のスペックをご紹介しましょう。(覚えているだけ)
就航は昭和四十一年の四月・・・・・・だったかな? (因みに私は四十一年の二月生まれ)
機関はディーゼル二軸、煙突が二つ。全力運転すると甲板が煤だらけになる。
武装は三インチ連装速射砲が前後に一機づつ、真ん中にアスロックミサイルランチャー一機、第二煙突の両脇にホスの301Cと呼ばれる短魚雷発射管が一機づつ、艦橋の前にボフォースロケットランチャーが一機。
これぐらいだったかなぁ、ソ連の潜水艦をメインターゲットとした護衛艦です。
あ、ソナーも特別で艦首の下にバウソナーというデカいソナーが付いている他、艦尾には通称金魚と言われる曳航式ソナーVDSがある。
速射砲はこの間書いたので、アスロックミサイルランチャーから説明しましょう。
アスロックは煙突と煙突に挟まれたアスロック甲板という少し広いところに鎮座している箱形の対潜水艦用の武器だ。
前後を煙突に挟まれているため横方向にしか発射が出来ない。
よくアニメでは対空ミサイルの様に発射されているが弾頭は短魚雷である。
短魚雷を潜水艦の近くまで飛ばそうとして、これが開発されたのだ。
これについてはあまり思い出はない、ただ夏に搭載している魚雷を冷やすために冷却液を流したところ漏れまくって甲板が青一色になったことを覚えている。
次に短魚雷だがこれも勿論対潜武器で、空気圧で魚雷を発射する。
圧縮空気なので気を付けなくては大変な事になる。
気圧が足りないと魚雷が途中で引っかかって飛び出して行かない。
なので訓練では良く「空撃ち」なるものをやる。
この空撃ちは一般公開時にも良くやるが、たまに発射口に付けているフタを取らないまま撃ってしまうことがある。
するとこのフタはフリスビーのように飛んで行き必ずと言って良いほど人に当たる。フホーミング機能付きだ。
それと波が高いときに発射訓練をしたときのこと。
「発射よーい、てーーーー!」
で、発射したのは良いのだが丁度波が来ていて魚雷が波に浚われてしまった。
波乗りをしている魚雷を見たのは初めてだった。魚雷は突入角度から決められているので発射されてから変えることができない。
このあと魚雷を拾いに行くのだが、それは後ほど書くことにしよう。




