表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/172

#5,〝始動〟と〝変態〟。 5-1改


            【視点・〝甲呀〟】


 ――20XX年、四月十五日月曜日。

 この日、我らの部活……〝変態を迎える人生〟部は遂に、〝正式〟に発足された!!

 では、これを機に、改めてそのメンバーを順次紹介することとしよう!


 部長・緒方(おがた) 泰介(たいすけ)


 幼少時より(ただ)一人〝変態〟の称号を持つ、〝究極の変態〟。

 刻んだ〝歴史〟の深さ、その数たるや、文字どおり〝星〟。

 彼ならば! と常々俺は〝希望〟を抱いている。彼ならば、

 俺たち影の者を〝正しい道〟へと誘ってくれることだろう。


 副部長・緒方(おがた) なずな


 〝全てはたいちゃんのために〟――その信念を掲げる泰介の姉。

 愛すべきは泰介だけであり、泰介以外の人間は全て……〝敵〟。

 泰介に降りかかるあらゆる脅威を全て〝力〟で(ほうむ)り去ってきた。

 ……しかし、家では逆に〝何もせず〟、泰介に甘えきっている。


 看板娘・小出(こいで) 愛梨(あいり)


 〝愛梨に恋して小出 愛梨〟――という名言を生み出したほどの美少女。

 容姿だけでなく成績もトップクラスで、性格も良いことから人気が高い。

 しかしそんな彼女には誰にも言えない〝秘密〟があった――それこそが、

 〝露出癖〟……彼女はそれを克服(こくふく)するために、泰介と共に入部を決めた。


 戦闘員・(かがみ) 桜花(おうか)


 学校から二駅先の町にある、鏡流古武術道場の総師範、鏡 信一郎(しんいちろう)の一人娘。

 幼い頃は身体が弱くいつもアイリサンに助けてもらっていたが、それを克服。

 今や逆に〝狙われやすい〟アイリサンを魔の手から護ることを心としている。

 ちなみに基本的にアイリサンといることが多いが、友自体は多くいるらしい。


 忍者・忍野(おしの) 甲呀(こうが)


 ――俺の正式な名前は、忍びの里〝忍野〟。第十七代頭領・忍野 甲呀。

 〝新たな時代〟を生きるため、里からの指令で人里に下りてきた忍者だ。

 ……今はまだその任務の途中で、俺自身まだまだ未熟な忍びではあるが、

 俺はいつか泰介の〝変態性〟を我が物とし、里にそれを伝えるつもりだ。


 顧問・伊東(いとう) 百合(ゆり)()


 俺たちが通うこの学校の保健医で、この度正式に我が部の顧問となった。

 先生といえば何かと(きび)しい存在を意識してしまうが、この先生は真逆だ。

 生徒たちとはまるで友人であるかのように気軽に話しかけられ共に笑う。

 ――しかし〝保健医〟であるが故の〝純正〟の〝変態性〟……さすがだ。


 ――以上、計六名。


 〝変態〟


 〝弟愛〟


 〝露出〟


 〝不憫(ふびん)


 〝変人〟


 〝純正〟


 ――泰介たちは〝変態〟から〝変態〟し、新たな人生を迎えるために、

 ――俺は〝変人〟から〝変態〟し、新たな時代を生き抜くために、

 相反する二つの大きな目的を持つ部活……それが〝変態を迎える人生〟部。

 さぁ! 始めようではないか! 新たな〝人生〟を! 新たな〝時代〟を!


 ――俺たちは今、〝変態を迎える〟時なのだ!!






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ