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ボクは慌ててマイクのスイッチを切り、再び入り口の方を向く……そこには、間違いない! ボクの〝大切な友だち〟……愛梨さんの姿があった。
愛梨さんは、はぁ! はぁ! と荒い呼吸のまま、どよめく体育館内……しかしそれを気にすることもなく、列を避けて右側から急いでステージに向かって走ってくる。
ボクはそれに混乱し、どうすることもできずに、ただ、あたふた、していると、ちょうど愛梨さんがそこを半分ほど進んだ――その時だった。立ち止って、愛梨さんは再び叫んだ。
「泰介さんは悪くありません!! 悪いのは〝私〟……全部、〝私〟が悪いんです!!」
「あ……愛梨さんっっ!? いったい何を……えっ!!?」
さらに、その時だった。
叫んだと思いきや、愛梨さんは、今度は〝スカートの下〟から〝中に手〟を入れ――
えっ――!!???
〝ソレ〟を見た瞬間、どよめいていた体育館内は、一瞬にして静寂に包まれた。
愛梨さんは〝ソレ〟を、誰にでも見えるように高々と掲げながら、言い放つ。
「皆さん! 〝これ〟を見てください!! これが何だかわかりますか!? ――そうです! 私の〝パンツ〟です!! たった今、皆さんの前で〝脱ぎ〟ました!! もちろん、スカートの下には何も身に着けていません!! もし、私の言葉を信じられないという方がいましたら、この場で〝スカートも脱いで〟それを証明してみせます!!」
「なっ!? お、おい小出!! キサマ何を考えている!? そんなことをしてみろ! お前もただでは――」
「構いません!!」
愛梨さんはすぐ目の前にいた体育教師の言葉を跳ね返し、なおも続けた。
「もしそれをして私が退学になるのであれば、それでも構いません!! ですが、その前に私は、皆さんに〝真実〟を伝えておかなければならないんです!!」
〝真実〟――まさか!!?
「や、やめるんだ! 愛梨さん!!」
それを悟ったボクは、すぐに走り出し、ステージから飛び降りた。
だけど!!
「私……〝変態〟なんです!!!!!」




