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第29話 すごい男、ダイバーになる

 ある日、Sさんが私にこういってきました。

「おまえ、ダイビングやってるんだよな」

「ええ、まあ」

「どうすればいいか教えてくれ」

「え?」

 この人がダイビングをやるだって?

 ゴルフやりたくて、M籐さんともめた人じゃないか? ゴルフはどうした?


 とはいえ、さすがに上司がやりたいからどうすればいいと聞いてきてるのに、知らん顔はできません。

 私がいったリゾートを扱っている旅行会社(某ホテルの中にある)を紹介しました。


 まあ、どこまで本気なんだか?


 たぶん、その旅行会社に行くことはないだろうと思っていました。

 南国に来たから、なんとなく興味が出てきて、試しに聞いてみただけ。そんなもんだと思ってましたよ。


 しか~し、さすがすごい男ことSさん。じつに行動が素早かった。

 あっという間に予約をし、一人で勝手にセブ南端まで行って、講習を受けてきました。

 こうして新たなダイバーが誕生した。


 じつはどんだけやりたかったんだよっ!


 そうすると、新たに「俺もやってみたい」というものが現れました。

 Y君とOさんです。

 彼らも、私らにつづけとばかりに、あっという間にダイバーになってしまいました。


 あれ、こんなはずじゃ?


 私は日本にいるときから、ダイビングに熱中していましたが、会社の人間を誘いはしませんでした。また会社の連中も私がダイビングをしていることは知っていましたが、つるんでこようとはしません。

 もう、完全に仕事から独立した趣味。ダイバー仲間もダイビングショップなどで知り合った仕事と関係ない友達。


 なのに、これじゃあまるで会社のクラブじゃないか。


 なんとなく不自由な感じもしましたが、悪いことばかりでもありません。

 空港までの行き帰りの車が普通に会社の車が使えるというメリットが出てきます。


 そしてとうぜんのように、じゃあみんなでダイビングに行こうかという話になります。


 予定はあっという間に決まった。


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