第16話 ついにフィリピンで初ダイビング
ダイビングリゾートで出迎えたのは、日本人オーナーであるTさん。彼にはフィリピン滞在中、いろいろお世話になるのでした。
コテージに荷物を置いた私はさっそくダイビング。
愛機ニコノス(水中カメラ)を片手に小型のモーターボートに乗り込むのでした。
ちなみにこっちのダイビングはいわゆる殿様ダイビング。器財のボートへの積み込みはもちろん、セッティングからなにから現地スタッフがやってくれます。
まあ、最後に自分で確認しないと怖いけど……(バルブが閉まってたりすると、エアこないじゃん?)
ボートは近場のポイントに到着。スタッフはガイドと船長。なぜならドリフトダイビングをやるからです。
それはなにかっつうと、ダイバーたちが潜ってる間、ボートはアンカーを打たず、水面からダイバーを追いかける。つまり、浮上したところがピックアップポイントというわけです。
ガイドといっしょにボートから潜行。水の透明度は抜群というほどでもなく15メートルくらい。25メートルくらまでいくと、砂地に岩が点在する感じ。そこにガーデンイールがひょこっと顔を出す。
ガーデンイールっていうのは、細長い奴で砂地から集団で顔を出し、ゆらゆらゆれてる変な奴です。
砂地を移動すると、小さいスティングレイ(まあ、エイですね)が。
さらに移動していくと、岩の根があり、そこにはいろとりどりのソフトコーラルが花開いています。それらを堪能しつつ、徐々に浅羽に向かい、色とりどりの魚を愛でていると、そろそろボートがやってきて浮上。
時間にして50分。
なんてことを書くと、まるでついこの前、潜ってきたみたいだ。すげえ記憶力!
……いや、ログブック(潜水記録)にそう書いてました(じつはぜんぜん覚えてないの)。
ついでにログブックによると、この日は、4時15分からもう一本。やはり近場に潜ってます。
その後はシャワーを浴びて、サンミゲルビールで乾杯。
いっしょに潜った人はやはり日本人で、仕事でこっちに滞在しているらしい。
その人は食い物や飲み物にけっこう気を遣ってました。なんでも今まで、危ない食い物を避けて、下痢ぴーぴーになるのを極力避けてきたとか。
ちなみに私は、そんな洗礼はとっくに受けた。すでに体がなれて、直接水道水でも飲まなければ大丈夫だ!
食事はけっこうおいしかったです。
明日は飛行機で帰るので、ほんとうなら潜れません(減圧症予防のため。潜ったすぐあとに飛行機乗るのは危険なんです)。
だがそんなことは知ったことかぁ! 潜るぞ。
(でも怖いから早朝、1本だけね。飛行機乗るのは夕方だし)
ちなみに真似しないでください。死んでも自己責任ということで。




