表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/59

超越した究極の特殊能力(勘違いです)

日本特殊能力者学園-特殊能力検査監視室-学園長視点


 学園長は最終的に、WSAMBの職員としてハツユキちゃんを呼べば合法的にリアルハツユキちゃんを見れるという甘い誘惑に負けた。


 再検査場所として自分の学園を指定し、ハツユキちゃんが来てくれるのを心待ちにしていると受付を行っていた職員からハツユキちゃんの到着の連絡が来る。


 秘書と共にハツユキちゃんより先に、特殊能力検査室の隣の部屋の特殊能力検査監視室に入った。


 特殊能力検査室と特殊能力検査監視室は1枚の壁で仕切られており、その壁はマジックミラーのような作りになっている。


 特殊能力検査室からはただの壁にしか見えないが、特殊能力検査監視室からは透け透けって感じで。


 しばらく監視室で待っていると、


『白冬さんは確か17歳ですよね。白冬さんの次の年に検査機が新しいのに変わったんですよ。見覚えのない機械だと思いますが、検査方法は前の機械と変わりません。この機械に手を乗せてしばらく待つだけです。リラックスして行ってくださいね。』


「ハツユキちゃんがきた!すごい!すごいよ!リアルハツユキちゃんだ!」


「学園長...落ち着いてください。気持ちはわかりますがあまり騒ぐのは、はしたないですよ。」


 喜びのあまりぴょんぴょん飛び跳ねる学園長に秘書は思わず優しい顔で注意する...学園長の見た目も相まって秘書からは、学園長が小学生に見えているようだ。


 ...だが、学園長の実年齢は28歳である。


「だって!ハツユキちゃんだよ!すっごく可愛いよ!私もう死んでもいいかも...!」


 ...念の為もう一度言おう学園長の実年齢は28歳である。


『...反応無し...はい!問題ありません!ご協力いただきありがとうございました!』


「反応無しだって!やっぱりハツユキちゃんは嘘ついてなかったんだね!」


「そうですね...申し訳ありません。私が深く考えすぎていたようです。」


 ここまでは本当に良かった。もしここでハツユキちゃんが何も思い出さなければ...はたまたそれを忘れていなければ未来は変わったかもしれない。


『あっ...』


 この一言が...ハツユキちゃんの歯車を狂わせ、勘違いの嵐を巻き起こしてゆく...トリガーとなった。


「えっ...?」


『?...どうされました?』


『いや...』


「えっ?えっ...え!!ハツユキちゃんと目が合ったよ!なんで!!」


 ただのど忘れで固まっただけ、その時に偶然壁を見つめただけ...でも、こっちから見れば...


「なっ...!どうやってこっちに気づいたんですか!!」


「この壁って、最高ランクの透視能力者でも透視出来なかったはずだよね!」


 そう、この壁は最高ランクの透視能力者対策の施された壁であり、現在の特殊能力学において「理論上どんな能力を使おうとこちら側は見られない」ようになっている。


 だが、ハツユキちゃんはこちら側を認識している!(そう見えてるだけ)


 ただじっとこちらを見つめ、少しずつ険しい顔になってゆくハツユキちゃん(なかなか思い出せなくて苦戦してるだけ)


「どうしよ!見てたの怒ってる!?」


「いや!まだ偶然こっちを見ている可能性も!」


『あの...そっちの壁に何か付いてます?』


『...ちょっとまって。』


 職員の質問に鋭く小さな怒りを交えて返事しながらもこちら側からは全く目を離さないハツユキちゃんは...


「確実にバレてる!そして怒ってる!!」


 の様にこちら側からは見えている。(もう少しで思い出せそうなのに邪魔されてイライラしてるだけ)


「なんで!?特殊能力検査では無反応だったよね!」


「特殊能力検査をすり抜け、更にこの壁すら透視出来る能力ということに?...そんなのどう考えてもありえない...」


 うん。ありえないよ?...勝手にパニクって勝手に勘違いしてるだけだよ?そんな能力ないよ?


「特殊能力学の枠組みを超越した究極の特殊能力...?」


 ...もう一度言うよ?そんな能力ないよ?


 でも人間1度パニくると冷静な判断は出来ない生き物。だからどんどん沼ってゆく...


『あのぉ...』


 ...じっー!


「あっ...あっ...ごめ...ゆる...」


 勝手に勘違いに勘違いを重ね続ける2人は未知の最強能力者に睨まれていると、何故か勝手に錯覚してゆく...


 学園長は、恐怖のあまり勝手に脚が少しずつ後退りを始め、強い緊迫感からおなかがぎゅるぎゅると痛んでいる...!


 秘書に至っては、もう膝が笑って立てなくなり座り込んでしまっている...!


 さて、そろそろ忘れている頃だと思うのでここで「ハツユキちゃんはただど忘れで固まっているだけである」っともう一度言っておこう。


 そんなハツユキちゃんで猛烈な勘違いを引き起こしているこの状況下で、ハツユキちゃん本人は現在(ん?...気持ち悪い?...あっ!入浴剤だ!)っと呑気に忘れ物を思い出せていた。


 もう、なんというか見ていられないほど滑稽である!


 そして、学園長が後退りで後ろの壁にぶつかったのと同時に、


『ん...行こっか。』


 っとなかなかに清々しい顔で部屋を出ていった。


 そんなハツユキちゃんの顔を学園長達2人は、軽く脅しただけでビビりまくる私たちを鼻で笑ったように見えた...まぁ、ただの被害妄想である。


 ここまで(無いはずの)特殊能力を見せつけたハツユキちゃんには、後に安全のために特殊能力学園への編入を要請され、その要請書をみて顔を引つるのはまた別の話

 ハツユキちゃんがめっちゃ怖いキャラみたいになってる...学園長ハツユキちゃんファンやめないでね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ