美熟女魔法剣士 ポッチャリン〜あら、汚れてるわねぇ……。私がお掃除してあげるわっ〜 作:高村まんご
じゅぽっ
ジュポッ
うぃぃぃ〜〜ん
じゅぽ ジュポッ
うぃぃぃ〜〜ん
『どんな埃もきれいに吸い上げる! 最新ロボット掃除機!!』
綾子が、スマホのGOMチューブで動画を見ていると、突然、変なコマーシャルが流れた。
お掃除ロボットのコマーシャルだった。大きな『フ○ラ○ネ』の形をしたお掃除ロボットである。
(作者注: ちょっと怖いので2文字伏せています。これが何のことかは絶対にわからないと思いますので。絶対にっ! 絶対にっ! わからないはずですので、特に何かを特定せずに、雰囲気を楽しんでいただけると幸いです。)
『真ん中の穴から空気を上に押し上げることで、空気の流れを作り出す!
これにより、どれだけ吸っても吸引力が落ちない!
最新式の流体力学の技術を総動員させて作製された、画期的な発明品です。
そして、その見た目も、愛くるしい『フ○ラ○ネ』!』
可愛らしい女性の声で、ナレーションが進む。その背後では、ロボット掃除機が、じゅぽ ジュポッ うぃぃぃ〜〜ん と音を立てながら、床のゴミを吸っているシーンが流れていた。
「これぞ我輩が発明した、お掃除ロボットだワイ。名付けて、『お掃除フ○ラ○ネ』だワイ」
画面中央に現れた白衣を着た博士みたいな男が、ドヤ顔で言い放つ。
「しかも、この『お掃除フ○ラ○ネ』の型番は『MMZ1000-BK』だワイ。すっごく吸いそうじゃろ?? なぁ、男性諸君!?」
じゅぽっ
じゅぽぽ〜 ぽっぽ〜〜
うぃぃぃ〜〜ん
じゅっぽ〜 じゅっぽ〜
強い吸引力を思わせる、迫力のある効果音を上げながら、『お掃除フ○ラ○ネ』は床を走り回る。
じゅぽっ
うぃぃぃ〜〜ん
じゅぽぽ〜 ぽっぽ〜〜 ぽっぽ〜〜
綾子が、ソファーに寝そべりながら、ふと床に目を向けると。一本の縮れ毛が、目に入った。
「あら? こんなところにちぢれ毛が……。さっきちゃんと掃除したはずなのに……。おかしいわねぇ……。」
ピンポーン!
綾子がこのコマーシャルを見ていた、ちょうどその時だった。新築3ヶ月のマイホームの呼び鈴が鳴ったのだ。
綾子が急いで玄関に向かい、ドアを開けると。そこには、白衣を着た男性が立っていた。そう、松戸博士である。
松戸博士は、ク○ウドファ○ン○ィングで集めた資金を元に、同じような趣味を持つ同胞のために『画期的な製品』を発明する発明家なのだ。
「あっ、またあんた〜? 主婦の憩いの時間を邪魔するなんて〜。クソみたいな博士ねぇ〜。」
綾子は、松戸博士を睨む。相変わらず、彼女は彼に対して冷たい。まぁ、正義の味方と悪の幹部とはこういう関係であろう。
「まぁ、そう言うなワイ。我輩の活動の一環として、ここに来るのも大事なんだワイ。そして、こいつが今回の、マスコットゆる怪人の『おまけマン』だワイ。ただのおまけと思うことなかれワイ! この『おまけマン』は、ちぢれ毛をテレポーテーションさせることができるんじゃワイ!」
『おまけマン』は、ただのおまけだ。他意はないっ!
そして、『おまけマン』の容姿は、一言で言えば、『毛』だ。
もう少し説明をするなら、『縮れた毛』だ。マッチ棒人間を描いた時に、その直線の部分が、全てふにゃふにゃの曲線になっている。そんな感じだ。しかも、この『おまけマン』は、なんと! 質量を持つ物質のテレポーテーションができる。これも松戸博士の画期的な発明なのだ。(だが、今の技術では、髪の毛もしくはちぢれ毛一本程度しかテレポーテーションできないが……。)
「け〜〜けっけっ毛ぇ〜〜〜!」
松戸博士の肩の上には、そのゆる怪人と思しき縮れ毛みたいなものが、そよそよと動いていた。
「はっはっはぁ〜ワイ! さぁ、もう一回、お前の家の中にちぢれ毛をプレゼントしてやるワイ!」
松戸博士は、大声で笑う。
「あっ! さっきのちぢれ毛も、こいつの仕業だったのね。ちぢれ毛が部屋に落ちていたら、私が部屋の中で、ナニか卑猥なことをしたと思われてしまうわっ! そうはさせません!」
綾子は『魔法の美顔器』を構えた。
「天が知る! 人が知る! なめこ汁! 反復横飛び三回半! 新婚旦那は三コスリ半! 三時のおやつは、栗饅頭!」
シャララララア〜〜
「美熟女魔法剣士 ポッチャリン! ただいま参上!
旦那の代わりにお仕置きしたげる! (意味深)」
ポッチャリンは決めポーズをする。
右手を上げて、サムズアップだ。どことなくミシュ○ンの上品な香りが漂う。
ポッチャリンの衣装は、フラメンコのような真っ赤なドレスに、赤いマントを羽織っている。
ドレスのスカートはミニスカートだ。ぽちゃっとした肉付きのいい太ももがスカートの下で存在を主張していた。
「あんなちっちゃいやつ、ちゃっちゃとやっつけちゃうわよ。いでよ! ソード!」
ポッチャリンが構えた『魔法の美顔器』の2つの玉の間から、刃が現れる。
ポッチャリン専用の剣『ビガンキソード』だ。
「ガンガン! 美顔器! ビガンキソード!!!」
ポッチャリンは、松戸博士の肩の上にいるおまけマン目掛けて、剣を振り下ろす。
「ふっ。当たらなければどうということはない!」
おまけマンは、風になびき、剣を避けた。松戸博士の方から飛び、そして、ヒラヒラと空中に浮かぶ。
シュッツ
シュッツ
「くっ! 当たれっ! 当たれっ!」
シュッツ
ポッチャリンが、何度も、おまけマン目掛けて剣を振るも、おまけマンは、それを華麗に避けていた。
「くぅ〜。まさか、小さ過ぎて当たらないとは……。」
ポッチャリンは、少し息を切らしながら呟いた。
「はっはっはーワイ。どうだワイ! 一本のちぢれ毛にも五分の魂とは言ったものだワイ! さすが我輩が作ったマスコットゆる怪人だワイ! はっはっはーワイ。我輩が発明した、お掃除ロボットの『お掃除フ○ラ○ネ』なら、こんなちぢれ毛一瞬で掃除できるのにワイ?」
松戸博士は、脇に抱えていた『お掃除フ○ラ○ネ』を、ポッチャリンにチラリと見せる。もちろん、その顔には、ニタァとした笑みを浮かべていた。
「確かにね〜。じゃあ〜。それ、いくら?」
ポッチャリンは、すかさず、問う。
「今なら、税込で1万円ぽっきりだワイ!」
「でも、掃除機1台に1万円は高いわねぇ〜。7000円くらいにならない?」
ここにきて、ポッチャリンは値段交渉をする。これこそが主婦のサガだ。買い物はちょっとでも安くすませたいのだ。
「無理だワイ! 3000円も安くはできないワイ! 3000円あったら、オナホ3つも買えちゃうのだワイ!」
しかし、その交渉をサクッと了承するような松戸博士ではない。
「あら? なに? オナホが欲しいの? そういえば、旦那が持ってたのがいくつかあるから持ってきたげるわ〜。もぅ使わないだろうし〜〜。ふふん〜?」
ポッチャリンは、少し目を細めて、松戸博士を見る。
「なっ、なにかワイ? そっ、そりゃあ、欲しいに決まっているだワイ!」
松戸博士は、正直だった……。
「あっそぉ〜。じゃあ、あれ持ってくるから、ちょっと待っててね!」
そう言い残し、ポッチャリンは、新築3ヶ月マイホームに入っていった。
――――――――――――――
「まだかワイ〜〜? まだかワイ〜〜? 早〜くしないと、吾輩の白色矮星がチャンドラセカール限界を超えてしまうワイ! おっ! 戻ってきたワイ!」
松戸博士は、独り言をぶつぶつ言いながら、ポッチャリンが家から出てくるのを待っていた。ちなみに、その間、いや、さっきからずっと、おまけマンは、そのあたりの道路の上で、ゆらゆらと風になびいて揺れていた。
「オナホは3つ。この卵みたいなやつでいいんだよねぇ? あと、DVDがいくつかあったから、ついでに持ってきてあげたわ。これで、安くしてくれる?」
ポッチャリンは、家から持ってきた薬局の紙袋を、松戸博士に渡した。
「うほっワイ! こっ、こんなにワイ? こんなにもらっちゃっていいんだワイ? これ以上お金はもらえないワイ。これとこのまま交換でいいワイ?」
紙袋の中身をすぐさま確認した松戸博士は、喜びの声を上げた。そして、そのまま、持っていた『お掃除フ○ラ○ネ』をポッチャリンに渡す。
「あら? いいのぉ〜?」
「いいワイ!」
「じゃあ、やった〜。新しい掃除機ゲット〜。いらないオナホとDVDで最近式の掃除機が手に入るなんてね〜。ラッキ〜!」
ポッチャリンは、お金を払わずに掃除機を手に入れたことに喜んでいた。ポッチャリンにとってはゴミだが……、彼女の旦那にとっては大事なモノではないのであろうか……? いや、そんなもの新婚夫婦には必要ないのであろうか……?
「やったワイ。じゃあ、覚えてろだ〜ワイ〜!」
松戸博士は、『もう我慢できなぁ〜い!』と言わんばかりに踵を返し、すぐにこの場を立ち去ろうとした。
「あっ、ちょっと待ってよ!」
しかし、それをポッチャリンが止める。
「なんだワイ? 我輩には、急用ができたんだワイ。あっ、もちろん、いかがわしい用事ではなくて、健全な用事だワイ!」
この状況でも、白を切ることは大事なのであろう。
「まぁ、それはいいんだけどさぁ〜。私、まだ怪人倒してないわよ?」
もちろん、ポッチャリンには、松戸博士がこれからナニをするのかはわかっていた。そして、地球上の全人類といっても過言ではないほど全員にも、松戸博士がこれからナニをするのかは明白であろう。
しかし、こんな状況でも、ポッチャリンは正義の味方として、松戸博士を逃すわけにはいかなかったのだ。怪人を倒す前に悪役を帰らせる正義の味方はいない!
そう、『段取り』というものがあるのだ。
「おお、そうだったワイ。じゃあ、さっさと倒すワイ! 早くしないと、吾輩の白色矮星がチャンドラセカール限界を超えてしまうワイ!」
「ちょっと、アンタ。どんだけ早いのよ? そして、どっちの味方なのよ?」
おまけマンは、この一連のやりとりのあいだ、そのあたりの道路の上で、ゆらゆらと風になびいて揺れていたのだ。
「くっ……。潮時か……。」
おまけマンは、ポツリと呟いた。
「あんたもかわいそうな怪人ね〜。じゃあ。スイッチ、オンヌ!」
ポッチャリンが手に持っていた『お掃除フ○ラ○ネ』のスイッチを入れると、
じゅぽっ
じゅぽぽ〜 ぽっぽ〜〜 ぽっぽ〜〜
と、『お掃除フ○ラ○ネ』は、軽快な音を上げ出す。
道路の上に新品の掃除機を置くわけにはいかなかったので、ポッチャリンは、『お掃除フ○ラ○ネ』を手に持ったまま、道の上でゆらゆらと揺れていたおまけマンに近づける……。
じゅぽっ じゅぽっ
「くっ……。見せてもらおうか、最新式の掃除機の性能とやらを……。」
じゅぽっ じゅぽっ じゅぽぽ〜 ぽっぽ〜〜 ぽっぽ〜〜
おまけマンは、『お掃除フ○ラ○ネ』に吸い込まれる直前に何かを呟いていたが、誰の耳にもとどかないまま、『お掃除フ○ラ○ネ』の音にかき消された。
「ふっ……。悲しい怪人だったわね……。」
ポッチャリンは、おまけマンがいなくなったことを確認し、『お掃除フ○ラ○ネ』のスイッチを切った。
「よし! ポッチャリン! 覚えてろだ〜ワイ〜!」
松戸博士は、ちょっとおぼつかない足取りで、前屈みになりながらも、そそくさと帰っていった。
その博士の後ろ姿を見送り、ポッチャリンは、
ふぅ〜
と息を吐いた。
「さてと〜。いらないモノも処分できたし。新しい掃除機も手に入ったし。一件らくちゃく〜〜。」
ポッチャリンは、変身を解き、綾子の姿に戻った。
そして、家に帰り、スマホでGOMチューブの動画を楽しんだ。もちろん、床掃除を、『お掃除フ○ラ○ネ』に任せながら。
〜美熟女魔法剣士 ポッチャリン〜あら、汚れてるわねぇ……。私がお掃除してあげるわっ〜 第3話 完〜
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やっほ〜!
うちは、チェリモ・ヤ・ファストウィンド。魔法少女や! 小学3年生になるんかなぁ、年齢的にはなぁ!
なんや?
みんな、うちのことちゃんと覚えててくれてるやんなぁ? タイ王国にいたフルプリやでぇ〜。めっちゃサービスしたったのに、覚えてへんかったら、いてこましたるでぇ〜?
な〜んて、うそや。うそ。うちが、いてこますわけないやん。はははっ。
そや、そんな汚い言葉も、つこーたらあかへんなぁ。まぁ、忘れといてやぁ〜。なっ。
ええと〜、そやった。まんごちゃんの作品について一言触れて、次回の予告をせなあかんねん。忙しいやろ? でもこれ、無給でやってんねんで、ほんま大変やわぁ〜。
てか、まんごちゃんもドリアちゃんも、楽しそうなことしてるやん。
同人誌って言うんか。うちはまだそういうの読んだことないんやけど、日本では流行ってるんかいなぁ? それじゃあ、早速、まんごちゃんの書いた小説を紹介すんで。
ほぉ〜。
最新式の掃除機かぁ〜。ええなぁ、便利なもん使っとんなぁ、日本人はさすがや。
自動で掃除してくれるんか。便利やなぁ〜。
しかも、ええ音鳴らしとんなぁ。
ほんまええ音やでぇ〜。
じゅっぽ じゅぽっ、かいなぁ〜。
もぅ、あかへんでぇ〜。変な気分になってまうやんかぁ〜?
怪人も、うん。そやな、ただのおまけやもんなぁ〜。そうなってまうやんな。うん。
吸い込まれて終わりかぁ〜。しゃあない。
え? なんやて? 旦那さんのオナホとDVDがどうなったかって?
さぁ、どうなっとるんやろ。松戸博士は、まぁ〜。アレやん。アレっていうか、ナニやん。決まってるやん。
あぁ〜、旦那さんの方?
たぶん大丈夫やで。新婚さんやし。うん。あんなもんなくなってもなんとかなるなる。だって、新婚さんやで〜。
なんやて、これ。すでに第3話になってるんか、すごいなぁ。1話と2話も、そのうち、まんごちゃんに読ましてもらわなあかんな。まぁ、まんごちゃんに頼んだら、一冊くらいタダでくれへんかなぁ〜? なんてな。
ええとぉ〜。あっ、そうそう、次回予告な。
次回は、『おまけマン』のメインテーマや。
なんでこんなことになってしもたんやろーなぁ。
初登場にして、すでにメインテーマまで用意されてるあたり、このキャラに対する期待感がハンパないなぁ〜。この子、そんなに売れっ子キャラになるんかなぁ〜?
まぁ、ええわ。
次回!
魔法少女 マンゴ☆スチン Tropical Fruits
『『おまけマン』のメインテーマ 作詞:高村まんご』
やでっ!
絶対に読んでなっ!
チェリモヤ! カジュー! ヒャクパーセントー!




