第43話 温泉は……お好きですか?だまんごー。
「わぁ〜、意外に広いねぇ〜」
高村まんごは、脱衣所から外の浴場を眺めて、声を出す。
3人は、宿屋の温泉に来ていた。
チェックインを済ませた後、すぐに温泉に入りに来たのだ。夕飯よりも先に温泉を楽しむ。もはやちょっとした旅行気分の3人である。
「さぁ、張り切って入るよぉ〜」
3人は、服に手をかける。ダンジョンの案内役のコアラは精霊なので、風呂に入る習慣がないのだ。なので、部屋でお留守番だ。
「へへっ〜、私が一番〜!」
高村まんごの薄水色のおパンツが、彼女の細い足を滑り落ちる。
ほとんど服を着ていない軽装だった高村まんごは、すぐに脱衣を終えた。
「さすが、まんごちゃんでございますわ〜。脱ぐのは得意でございますわねぇ〜」
「ちょっと、ドリアちゃん! それどういう意味よっ……。って、あっ、ドリアちゃん、それ穿いてるんだ……。」
ドリア・ヌ・ロドリゲスがスカートを脱ぐと、その下には『青いヒモ』を穿いていた。
例のアレである。 (第9話参照)
「はい、でございますわ〜。これはわたくしのお気に入りでございますから〜」
「わぁ、ドリアちゃん、すごいの穿いてるんだねぇ〜。私はそういうの無理だわぁ……。」
宮村まんごは、童貞を殺すセーターを脱ぎ、下着姿になっていた。青色のレースのブラジャーに、ブラジャーとお揃いの青色のおパンティーだ。
「私は、お尻がしっかりと覆ってないと嫌なんだよねー」
宮村まんごは、そう言って、高村まんごとドリアに、お尻を見せた。お尻を覆うフルバックタイプのおパンティーの青いシルクの生地がテカテカと輝いている。
「へぇ〜そうなんですか……。う〜ん、わたしも、普通の方が好きですよ。変なのを穿くのはドリアちゃんだけですよっ!」
パンッ
高村まんごは、さっき脱いだばかりのおパンツを広げて、宮村まんごに見せた。
「おほほ……、いいんでございますわ〜。わたくしは、これが好きなんでございますわっ……。」
ドリアは、唇を少し尖らせながら、青いヒモに手をかけた。
――――――――――――――
3人は服を脱ぎ終え、脱衣所から浴場へと向かう。
(作者注: 諸事情により、3人の会話を音声のみでお送りいたします。脳内で色々と補完していただけると幸いです!)
高: 高村まんご
ド: ドリア
宮: 宮村まんご
ド: 「うぁ〜、素晴らしい温泉でございますわ〜」
高: 「だね! すごいねぇ〜」
宮: 「でしょ? 私はいつもこの街に来ると、この宿に泊まって、この温泉を楽しむんだぁ〜」
高: 「そうなんですね……って、あれ? 確か、まんごさんって高校生でしたよね……?」
宮: 「うん、そうだよ? どうかした?」
高: 「あの……、それ……。」
宮: 「ああ、これね。うん。処理してるんだっ……、へへっ」
ド: 「えっ……。処理でございますか〜?」
高: 「ねぇ。すごいよね〜。私たちなんて、まだ……なのに……、ねっ……。」
ド: 「そうでございますわ〜。それに、まんごさんはお胸の方も大きくて……。羨ましいでございますわ!」
宮: 「はは、ドリアちゃんも、まんごちゃんも、そのうち大きくなるから大丈夫だよ」
ド: 「そうでございますかね〜」
高: 「そうかなぁ〜。で、大きくなって、で、毛とかも生えて来るんだよねぇ〜」
宮: 「そうだよ、そうだよ。そのうちだよ!」
高: 「そうだといいねっ。でも、やっぱりドリアちゃんも、まんごさんみたいに処理するの?」
ド: 「どうでございましょう? こういうのは、処理するものなのでしょうか?」
宮: 「ははは。まんごちゃんたちも、大きくなったらわかる時がくるから。特に、ドリアちゃんは、あんな下着が好きなんだったら、処理した方がいいかもねっ!」
ド: 「そうなのでございますか……?」
宮: 「うん、私はそう思うよ! まぁ、私はアイドル声優として売れたいからねぇ。それで、たまに際どい水着とかの仕事も受けるからね……。はみ出したりしたら恥ずかしいからね。うん、だから仕方なく処理してるけどね……。」
高: 「そうなんですか、まんごさんも大変ですね」
宮: 「そうだよ。うん。仕方なく、だからねっ!」
高: 「はい。わかってますよ〜」
ド: 「はい、でございますわ〜」
まんごとドリアは、作り笑顔を浮かべた。
――――――――――――――
3人は温泉から上がり、脱衣所に戻ってきた。
「ふぅ〜、いいお湯だったね〜」
「いいお湯でございましたわ〜」
「でしょ? でしょ? 入ってよかったでしょ〜?」
まんごたちは談笑しながら、タオルで体を拭いている。
「あれ、コアラさん……?」
「オマエタチ バナナジュース ノム」
高村まんごの視線の先には、コアラがいた。アシカのような短い手でお盆を持っている。そのお盆の上には、バナナジュースが乗っていた。
バナナジュースとは、バナナをミキサーにかけてトロトロにしたものだ。それ以上でもそれ以下でもない!
風呂上がりにと、3人のためにコアラが用意してくれたのだ。
「サア エンリョ スルナ」
風呂を上がったばかりの3人の元にコアラはバナナジュースを持って近付いてきた。
そして、偶然にも、コアラは床に何もないところで、つまずいた。
「オオットー コアラ テガスベッター!」
わざとらしくもある片言の日本語でコアラは叫び、床に倒れる。
案の定……、コアラが持っていたお盆の上のバナナジュースは、お盆とともに、あたりに飛び散った。
「きゃあ〜!」
「やっ、でございますわっ!」
「ちょっとぉ〜、もぉ〜!」
高村まんご、ドリア、宮村まんごの3人は、バナナジュースを全身に浴びてしまった。
「もぅ〜、せっかくお風呂に入ったのにぃ〜」
高村まんごの艶やかな黒髮の上を、ドロリとしたバナナジュースが流れる。額から鼻にかけて流れる甘いバナナジュースに、高村まんごは、ふぅ、と息を漏らす。鼻の頭から、白いバナナジュースが一滴、床にポトリと垂れた。
赤みを帯びた頬に流れるバナナジュースが、白く煌めく。
「いやん、でございますわ〜」
ドリアのお腹の周りに、ドロリとしたバナナジュースがこぼれた。温泉で健康的に赤く火照った体に、白いバナナジュースの色が映える。
ドリアは、バナナジュースがかかったお腹に、右手をあて、バナナジュースを取り除こうとした。しかし、ドロリとしたバナナジュースは、ドリアの指をすり抜けるように、ポタポタと床に垂れてゆく。
拭えないバナナジュースは、お腹から足を伝い、足の指先に小さな水溜りを作る。
ドリアの小さい足の先の白い水溜りは、少しずつ大きくなってゆく。
「いや〜ん、でございますわ……。」
白くトロリとしたバナナジュースまみれになった右手を見つめ、ドリアはつぶやいた。
「はぁ〜、やっぱりこうなるのよね……。」
あぁ、どうせこうなるんだろうなぁと、予想通りの状況に呆れたようなため息をつく。宮村まんごは、視線を自身のマンゴーオパイに向けていた。
予想通り、バナナジュースは、マンゴーオパイにかかっている。白くドロリとしたバナナジュースは、オパイのてっぺんから、隙間に向けて、ドロドロと、ゆっくり流れてゆく。
「はぁ〜」
オパイの谷間から、床に落ちる雫を眺めて、宮村まんごはもう一度大きくため息をついた。
「「「ハァ〜、せっかく温泉に入ったのにー」」」
3人は声を揃えて、言った。
「ゴメン……。 コアラ モウイチド ツクル……。」
コアラは、床から立ち上がりながらも、申し訳なさそうに俯いた。
「あはは、大丈夫だよ。ジュースありがとうね。うん……。」
高村まんごは、俯いているコアラを励まそうと声をかける。
「さぁて、もう一度入りますですわ〜」
「うん……。だね……。」
「うん……。」
3人は、踵を返し、もう一度温泉に入っていった。
ドン!
次回に続く。
(温泉回じゃなくて、次の話に続くんですよ!)
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私、高村まんご。小学3年生。
私の大事な果物型変身装置のマンゴスチン・ハートを何とかするために、ダンジョンにやってきてるんだよ! 目的地のマンゴスチンの世界樹を目指してダンジョンの中を冒険中なんだ。
そして、夜になったから、宿で一泊しているんだよっ! なんと、嬉しいことに、この宿には、温泉がついていたんだっ! だから、ドリアちゃんとまんごさんと一緒に温泉に入ったんだよっ!
と言うわけで! 今回は、お待ちかねの温泉回だったねっ!
いやぁ、温泉! 堪能したねぇ〜。
あれ? いまいち……?
あぁ……。ごめんね、描写が甘かった?
確かに……、温泉に入ってるシーンが無かったよね……。
あれれ〜? おかしいなぁ〜。
メンゴ、メンゴ!
じゃあ、また今度だねっ!
まだまだ旅は続くから、そのうち出て来るよ。
お楽しみにっ!
あっ、そうそう、脇の毛の処理って大変らしいね。うん!
えっ? なんのこと?
脇だよ! 脇!
毛細血管がたくさん詰まってるところ! 脇 !だよ!
まったくもぅ〜。
バカばっか……。
で? バナナジュース?
風呂上がりには『パインパンナコッタ』を食べるんじゃなかったのかって?
まっさか〜。
その選択肢もアリだったかもね。
でも、今回は、ちゃんとしたバナナジュースだよ。
うん。
火照った体には、バナナジュースだよねっ!
腰に手を当てて、クィ〜ッとね!
でも、結構危険な感じがするよね……。
このバナナジュースは危険かなぁ〜。
でもね、別に変な描写してないし……。コアラさんがバナナジュースをこぼしちゃったんだよ。せっかく作ってくれたのに、勿体無いなぁ〜。
さて、風呂上がりには、ご飯よねっ!
ダンジョンの中にはどんなご飯が待っているのかなぁ〜。楽しみだね!
うん……。でも、普通のご飯だよ。
期待しないでね……。
でもまぁ、ユリユリな展開もあるから、そこは期待しといてねっ〜。
次回!
魔法少女 マンゴ☆スチン A’s
『第44話 コアラさん、マジっすか……。あっ、でも、コアラですもんね……。だまんごー』
だよっ!
絶対に読んでねっ!
マンゴスチン! カジュー! ヒャクパーセントー!




