第22話 病に倒れた2人!誰がピンチを救うのか?だまんごー。
「うぅ〜」
「ううぅぅ〜」
高村まんごと桃矢は『おたふく風邪』にかかっていた。
2人揃って2段ベッドに寝ているのだ。
「まんご、桃矢、大丈夫?」
高村綾子は、まんごと桃矢に食べさせるためにお粥を作って来た。
桃矢の机の上にお盆を置き、それぞれの茶碗に小分けにする。
「うぅ〜ん、熱いよぉ〜。しんどいよぉ〜」
まんごは、辛そうな声を出す。まんごは、耳の下の腫れに加えて、熱もある。
「う〜ん、俺は、なんか全身が痛い……。なんか、あそこも痛いよぉ〜」
桃矢も、辛そうな声を出す。桃矢も、まんごと同様の症状に加え、全身に倦怠感、そして、ち○こに痛みを感じているようだ。
「桃矢、大丈夫? ママは、そこの痛みはわからないわねぇ〜。後でパパに聞いてみるわ」
綾子は、2人のことを心配そうに見つめる。
「大丈夫かい、あんたたち?」
その声とともに子供部屋に入って来たのは、まんごと桃矢のおばあちゃんだった。
2人が『おたふく風邪』になったと連絡を受けて、お見舞いに来たのだ。
「あっ、そうそう。おばあちゃんが、わざわざお見舞いに来てくれたのよ〜」
綾子が、思い出したかのように言ったが、綾子の言葉よりも先に、おばあちゃんはすでに子供部屋に入っていた。
「おばあちゃん……、こんにちは……。」
「あっ、おばあちゃん……。」
まんごと桃矢は、苦しそうな声でおばあちゃんに挨拶をする。
「おやおや、2人とも、本当にしんどそうだねぇ。でもね、2人のために、畑からこれを持って来たからねぇ〜」
おばあちゃんは、手に『炙ったネギ』を持っていた。
ネギの白い部分がすでに炙られていて、少し焦げ目がついている。
「あら、お義母さん、ありがとうございます。今ちょうどおかゆを作ったので、一緒に食べさせましょうかね?」
綾子は、おばあちゃんから、『炙ったネギ』を受け取った。
「いやいや、綾子さん! これは、食べるんじゃなくて、お尻の穴に挿すんじゃよ!」
おばあちゃんは、大きく首を振った。
「「え、えっ……!」」
おばあちゃんの言葉に、まんごと桃矢はハモりながら、視線をネギの方に向けた。
熱で朦朧としていた2人だったが、急に顔をおばあちゃんの方に向け、鋭い視線をネギに送る。
綾子の手に握られた直径2センチほどの立派なネギを見て、2人はゴクリ……と唾を飲んだ。
「これをお尻の穴に挿せば、たちまち熱は下がろうて。さぁさぁ、まんごも桃矢も、お尻を出しんしゃい!」
「え……。いやぁ……。なぁ、まんご……。」
「ね、ねぇ……。お兄ちゃん……。ねぇ……。」
まんごと桃矢は、苦しい息遣いをしながらも、お尻にネギを挿されることを拒んだ。
いくら治療のためとはいえ、ネギをお尻の穴に挿すなど、2人には想像できなかった。
「2人とも! つべこべ言っとらんで、早くうつ伏せになりんしゃい!」
おばあちゃんは、桃矢とまんごに飛びかかる。
「「え、えっ……!」」
おばあちゃんは、綾子に手渡したはずの『炙ったネギ』をさっと取り上げ、それを構える。
2人は必死に抵抗したが、おたふく風邪で弱っているために、おばあちゃんになすがままにされた。
ズリッ
「ええ、ちょ、おばあゃあ〜〜」
ズボッ
「おぅぅぅ〜〜〜」
「はい! 終わり! 次!」
ズリッ
「きゃあ〜〜〜」
ズボッ
「いやぁぁぁ〜〜〜ん」
「ほい! いっちょあがり!」
おばあちゃんは、うつ伏せにした桃矢とまんごのズボンを脱がせ、お尻の穴に『炙ったネギ』を挿した。
「おうぅ〜〜」
「うぐぅ〜〜」
お尻の穴にネギを挿れられながらも、桃矢とまんごはぐったりと横になっていた。
「しばらくこのままで、安静にしてれば、じきに熱は下がるじゃろ」
「さすが、お義母さんです……。あっ、せっかく作ったおかゆはどうしましょう?」
「うつ伏せのまま、食べればよかろう。私が食べさせてあげるよ」
おばあちゃんは、張り切って机の上から茶碗を持ってくる。
「ほら、まんごちゃん! あ〜ん」
おばあちゃんはお粥をレンゲですくい、まんごのお口に近づけた。
「あ〜ん」
まんごは、熱で真っ赤な顔をしている。耳の下が腫れているので、口を大きく開けられないが、その小さなお口を精一杯開く。
「ほぉれ」
おばあちゃんは、まんごの小さいお口の中に、白くトロトロになったお粥を入れてあげた。
「あぁ、美味しい……。ああっ……。」
痛みでうまく口を開け閉めできないまんごは、薄桃色の小さなお口から、白くトロトロしたお粥をこぼしてしまった。
「うぅ……。」
まんごはとっさに、口を袖で拭ってしまう。それにより、パジャマの袖口がじんわりと湿る。
「あぁ、まんごちゃん、大丈夫かい?」
「うん、大丈夫、ちょっとこぼしちゃった……。ははは」
まんごは虚ろな目で答える。熱でぼーっとしているのだ。
「はぁ、はっ。んっ……。」
ゴクリ
まんごは、お粥をほぼ咀嚼することなく、口の奥に運び、ゴクリと飲み込んだ。
「じゃあ、今度はこぼさないように、少なめにいくからね。はい、あ〜ん!」
「あ〜ん」
まんごは、おばあちゃんに食べさせてもらって、お粥を何とか食べ終えた。
そして、桃矢もおばあちゃんに食べさせてもらって、お粥を食べ終えた
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その日の夕方。
「大変だ! 大変だよ〜。巨大な虫が現れたよ〜!」
甜瓜は、会社から家に帰ってくる途中に巨大な虫を見かけ、大急ぎで家に帰って来たのだ。
そして、玄関を開けるなり、家の中に向かって大声を出した。
「えっ? 巨大な虫……? ねぇ、私のマンゴスチン・ハートはどこっ……?」
玄関から聞こえた甜瓜の声に反応し、まんごはベッドから起き上がろうとする。
「あらあら。大丈夫よ! まんごちゃんは、寝ていなさい。ここはおばあちゃんが、なんとかしてくるから……。よっこらせっと」
ベッドから起き上がろうとしたまんごを止め、おばあちゃんが椅子から立ち上がった。
子供部屋を出たおばあちゃんは、家に帰って来た甜瓜と廊下ですれ違う。
「あっ……。お母さん、今、そこで巨大な虫が出たんだ……。」
甜瓜は、焦りながらおばあちゃんに言う。
「分かっとるよぉ。仕方ないのぉ〜。私が行ってくるよ。ほんと、自分の娘も守れんでどうするんじゃ? お前もアレを持っとるじゃろうに?」
おばあちゃんは、そう言い、靴を履いた。
「いや……、でも、アレは使えな……。」
「じゃあ! ちょっと行ってくるでな!」
おばあちゃんは、甜瓜の言葉を遮り、玄関のドアを開ける。
「はい! お母さん、お願いします!」
甜瓜は、おばあちゃんに向けてぺこりと頭を下げた。
これが、今の甜瓜にできる精一杯だった。
――――――――――――――
辺りは暗くなっていた。
冬が近づき、日が短くなり始めているのだ。
道の向こうには、巨大な虫が飛んで来ていた。今回は巨大な『蚊』だった。
その蚊は高村家の方に向かっている。マンゴスチン・ハートの匂いを感じ取り、それに向かって飛んでいるのだ。
蚊は元々は小さいが、その巨大化した蚊は2メートルほどの大きさになっていた。
「おやおや、『蚊』かぁ? 冬も近いのに、季節はずれじゃのう。でも、悪いけど、うちの孫は今大変じゃからのぅ。わしが相手になるよぉ」
おばあちゃんは、右手に、季の形をした『果物型変身装置』、『スモモ・ジャック』を握りしめた。
ドドン!
次回に続く
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ハロー、私、宮村まんご。高校2年生。
アイドル声優を目指して、『MAN☆GO』として活躍してるんだ。もちろん、魔法少女もやってるよ。魔法少女兼アイドル声優ってところかなぁ〜。
果物型変身装置の『マンゴー・ダイヤ』で、『フルプリマンゴー』に変身するんだ。
……と言っても、変身したのは、まだ1回だけだよね〜。びっくり!
高村まんごちゃんが病気療養中だからねぇ〜。今回は私が、次回予告のナレーションを担当するね。
ということで、よろしくぅ!
2人が心配って?
心配してくれてありがとう。
まぁ、ちゃんとした治療(?)を受けたみたいだし。すぐに元気になるはずだよ。
え?
お粥をこぼした?
仕方ないのよ! お口が思うように動かないんだから。
今回は大目に見てあげてね。
ん? 今回も?
うん。そうそう、今回も……大目に見てねっ!
いやぁ、面白い展開になって来たわねぇ〜。
え? まんごちゃんのおばあちゃんの名前?
次回の冒頭で明らかになるけどね〜。
まぁ、出血大サービスで教えてあげちゃうよ!
『高村すもも』だよっ!
ひらがなで『すもも』だよ。可愛い名前でしょ?
伏線は、ちゃんと第4話に仕込んであったからねぇ〜。
おばあちゃんが魔法少女だったってことは気が付いていたでしょ?
ね?
どうやら歳を取っても魔法少女には変身できるみたいだね。
おばさん?
ババァ?
そういう言葉はレディに向かって言ったらダメなのよ!
私が代わりにぶっとばしちゃうよ?
女の子は、ずっと少女なんだからね!
それでねぇ、
次回は、まんごちゃんのおばあちゃんが大活躍するんだよ!
ストーリーも順調に進んでいるし。
いい感じだねぇ〜。
でも、順調な時こそ気をつけないといけないのよね。
気を抜いたら、バーンってされちゃうからね。
怖いわぁ〜。
いや……、最近、ほんと笑えないからねぇ……。
まぁ、
次回もお楽しみにっ!
それじゃあ、バイバイ!
次回!
魔法少女 マンゴ☆スチン
『第23話 おばあちゃんになっても魔法少女だまんごー』
だよ!
絶対に読んでね!
マンゴー! カジュー! ハンドレッドパーセントー!




