第12話 ちょっと新キャラ出過ぎじゃない?魔法少女フルプリザクロだまんごー。
「君たち、大丈夫? 私が来たからにはもう大丈夫だから!」
高村まんごと堀江沙耶香の目の前には、1人の少女が立っていた。
その少女は、薄く赤いウエットスーツを着ていた。
右肩には四角い肩パーツ、左肩にはトゲトゲした肩パーツを装備していた。そして、頭には、薄い赤色のツノを付けていた。
「私は、魔法少女フルプリザクロよっ! この虫は私に任せて!」
その少女は言う。
彼女は、魔法少女フルーツプリンセスであり、果物型変身装置『ザクロ・レイ』で変身した『フルプリザクロ』だ。
「「は、はい。ありがとうございます」」
まんごと沙耶香はフルプリザクロを見上げる。
2人はまだ、起き上がれていない。
巨大なダンゴムシは、まんごたちのすぐ目の前で足を止めていた。
「さっきのは威嚇だったけど、今度は当てるよ!」
フルプリザクロは、巨大なダンゴムシに対峙する。
「ザクロ、いっきま〜す!
滾れ! 滾れ! 赤き柘榴よ!
灼熱の空を駆け抜けろ!
怒りを燃やせ 炎を燃やせ!
大気を震わせ 敵を滅ぼせ!
レッド! コメット! ザクロ!」
ピカーーン
フルプリザクロが持つ銃型の杖の先端の『ザクロ・レイ』が赤く光り輝いた。
ギュルルルー
赤い光は絡まり合って増幅し、フルプリザクロを包み込む大きな光の玉となる。
そして、フルプリザクロは、直径2メートルほどの大きなザクロの形をした赤い光の玉となったのだ。
ゴゴゴゴゴーーーーー
ゴゴゴゴゴーーーーー
赤い閃光を身にまとったフルプリザクロは赤色の彗星のように、巨大なダンゴムシ
に突進した。
ドゴーン
赤く大きな光の玉は、巨大なダンゴムシを貫通した。
フルプリザクロは、その突進によって巨大なダンゴムシの真ん中に大きな穴を空けた。
「よしっ!」
フルプリザクロは、即座に振り向き、銃型の杖を構えた。
巨大なダンゴムシの後ろで、フルプリザクロが続けて呪文の詠唱をする。
「汝、消滅してなお、その魂を我のために捧げよ。
契約のカードとなりて、妾にその命を捧げよ!
ムシクイーンカード!」
ビシュ〜〜〜
巨大なダンゴムシは、1枚のカードへと姿を変えた。
「あっ……。」
まんごは、目の前で巨大なダンゴムシがカードになってゆくのを見つめていた。
先日、宮村まんごがやっていたのと同様に、フルプリザクロも倒した虫をカードにしたのだ。
これが、ムシクイーンカードだと、まんごは確信していた。
シュッ
「よしっと」
フルプリザクロは、飛んで来たカードを手にした。
「ふぅ、助かった〜。よかったね、まんごちゃん」
沙耶香はまんごの横で安堵の息をついた。
「うん、よかったね、沙耶香ちゃん」
2人は揃って立ち上がる。
「あれっ、そういえば、足とお尻がなんか冷たいのよ……。って、あれ? 何これ?」
練乳がたっぷりかかったかき氷が沙耶香のスカートにどっぷりとかかっていた……。
しばらく気がつかないで放っておいたため、練乳を含んだ水はスカートに広がり、沙耶香の桃色のパンツにも染みていた。
「う〜わぁ、気持ち悪い……。」
沙耶香はその場で足踏みをする。
「あっ、あはは……。ごめん沙耶香ちゃん、さっき転んだ時にこぼしちゃったんだ……。」
まんごは、頬をぽりぽりと掻く。
「いいわよ、うん。大変な時だったしねぇ。とりあえず、怪我がなかっただけよかったってことよね」
「ほんと、ごめんね」
まんごは舌をペロリと出した。
「あっ、君たち、大丈夫だった?」
フルプリザクロは、まんごたちの近くに寄って来た。
「はい、おかげさまで大丈夫です」
「ありがとうございました」
まんごと沙耶香は、お礼を言う。
「大丈夫そうでよかった。最近、よく出るんだよね、大きな虫。まぁ、気を付けてね。 じゃあ私、用事があるんで、行くね。じゃあ!」
フルプリザクロは、そのまま商店街の路地裏へと消えて行った。
「災難だったね。私たちも帰ろうか?」
まんごは、フルプリザクロの背中が見えなくなるまで、彼女の背中を追った。彼女は商店街に消えてゆくのを確認し、視線を沙耶香に戻す。
「そうだね。私は、早く帰って、着替えたいしね」
「ごめんね、ほんと……。」
「大丈夫よ。でも、ここでパンツを脱ぐわけにもいかないからね。気持ち悪いけど、このまま帰るね。じゃあね!」
沙耶香は、まんごに手を振る。
練乳が染みた桃色のパンツを穿いたまま、沙耶香は帰路についた。
「じゃあ、また、明日学校で! バイバイ!」
まんごも、沙耶香に手を振り返す。
――――――――――――――
商店街の路地裏の人目がつかない場所で、フルプリザクロは魔法少女の変身を解いた。
フルプリザクロに変身していたのは、小学5年生の少女。不知火柘榴だった。
「ふ〜、疲れたっと……。」
柘榴は、路地裏から商店街の表通りに戻ると、喫茶店『カフェ オレのミルク』に入って行った。
「お待たせ、玄武! ごめんね! 急に虫が湧いたから」
柘榴は駆け足で、席へと戻った。
その席では、1人の少年が、スマホゲームで遊んでいた。
不知火玄武だ。
「うん。大丈夫。でも、お姉ちゃんのかき氷、ほとんど溶けちゃったよ」
玄武は不機嫌そうな目を姉の柘榴に向ける。
「あちゃ〜、ほんとだね。どうしよう? 新しいの買おうか?」
「でも、お姉ちゃん、そんなにお小遣い無いでしょ?」
「うん……。あんまし、ないね……。」
柘榴は寂しげな目で、財布の中の硬貨を数えた。
「じゃあ、俺が出してあげるよ、今日は俺の愚痴を聞いてもらうんだし……。」
玄武は立ち上がり、かき氷をもう一つ注文しに行った。
柘榴は、彼の背中に目をやり、口元に大きな笑みを浮かべた。
――――――――――――――
「ただいま〜。あ、お兄ちゃん、先帰ってたんだ?」
まんごは、子供部屋に入ると、ランドセルを椅子に掛けた。
「おかえり。遅かったなぁ〜。俺は、すぐに帰って来たからなぁ。まんごは、どこか寄り道してたのか?」
桃矢は、ベッドの上に寝転がって漫画を読んでいた。
桃矢とまんごはまだ同じ子供部屋で寝ている。この子供部屋には、二段ベッドがあり、上が桃矢で、下がまんごだ。
「うん。沙耶香ちゃんとかき氷を食べに行ってたんだ。にしても、今日は最悪だったんだよっ! クラスの子が突然暴れまわったんだよ〜」
「暴れまわった?」
桃矢は視線を、漫画からまんごの方に移す。
「そうなの! 突然叫びだして、女の子のスカートをめくって回ったの」
「な〜に? やっちまったなぁ〜! で、まんご、お前は大丈夫だったのか?」
桃矢は、漫画を閉じて、起き上がる。
「いや……。大丈夫じゃなかった……。」
まんごは、少し俯き、頬を赤めた。
「ちょっと、誰だよそれ? 俺がぶちのめしてやるよ!」
桃矢は、目を大きく開けて、大声を出す。
「お兄ちゃん、ありがとう! でも、大丈夫。クラスの的場さんが、みんなの分も殴ってくれたんだ。すごかったんだよ。机ごと後ろに吹き飛ばされたんだから……。」
「そうか……。それなら、俺が出るまでもないかなぁ……。」
桃矢は、頭をぽりぽりと掻いた。
「でね、そのスカートめくりの子は、不知火玄武って子なんだけどね……。その子を、さっき喫茶店で見かけちゃってさぁ……。」
「不知火玄武ってやつかぁ。あぁ、確か、俺のクラスに不知火柘榴って女の子がいるんだけど……。そいつの弟かもなぁ……。」
桃矢は、右手を口元に当てる。
「そうなんだ……。じゃあ、あの時、一緒にいたのは……。」
まんごは、喫茶店『カフェ オレのミルク』で玄武と一緒にいた女の子のことを思い出していた。
背中しか見ていなかったが、きっとあの子が、不知火柘榴だったんだろうと……。
「とにかく! そいつには、今後も気をつけろよ、まんご。お前はすっごく可愛いんだから、変な奴に変なことされる可能性が高いんだ! 何かあったら、すぐ俺に言えよ!」
桃矢は親指で、自身を指差した。
「うん、わかったよ、お兄ちゃん! ありがとう!」
まんごは大きく頷いた。
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おっす。俺、高村桃矢。小学5年生。
どこにでもいるごく普通の小学生だぜ。
妹のまんごがいつもお世話になってます。まんごは魔法少女やってるんだけど、俺は魔法少女じゃないんだよな。
でも、俺も果物型変身装置は持っているんだぜ。『プーモ』ちゃんから『ピーチ・エース』をもらったんだよなぁ。
でも、変身はできません!
『プーモ』ちゃんは、俺が桃のフルーツプリンセスの素質を持っているとか言うんだけど、いつか変身できたりすんのかなぁ?
え? なんで今回は俺か? って?
呼ばれた気がしたんだよなぁ。
だってさ、今回の話のメインディッシュは、どう考えても『練乳まみれになった沙耶香ちゃんの桃色パンツ』だぜ?
それについて議論するために俺が呼ばれたんだよ。たぶん。
議論ってもなぁ、まぁ、俺にできるのは川柳を考えることぐらいだぜ。
俺はまだ小学5年生だし、そんな風流な川柳は考えられないんだよ。
そうだなぁ。
練乳と 絡みて桃の 香り立つ
練乳を 纏いてキラリ 桃パンツ
蝉の声 練乳染み入る 桃パンツ
桃の香を 放てや立てや 練乳や
練乳の おパンツ投ず 洗濯機
くらいか……。
まぁ、ポイントは、練乳という単語をしっかりと入れることだな。
下手に練乳を『白濁の液』などと表現すると、危険度が増すぜ!
注意だな。
あくまでも練乳だと主張することが大切なんだぜ!
まぁ、実際のところ、練乳だしな。
え? 結局、パンツ脱がなかったよね? って?
当たり前だぜ! パンツ自体はどんなに陵辱してもいいけど、脱ぐのはダメ!
衣類にはある程度何をしてもいいんだよ。(名言 or 迷言?)
でも、体の一部は出してはならない。
大事だぜ!
さて次回は、まぁ、あれだ。小学校で秋にあるとすれば、運動会とこれくらいなもんだ。
えっ? 俺は行かないよ?
なんで? 男なのに?
意味わからないぜ。
まんごたちが行くんだよ!
いや、まんごたちに行かせると言うか、まんごたちが行かせると言うか。
まぁ、俺にはよくわからねえぜ!
ちなみに、俺のそのシーンは、そのうち出てくるから、楽しみにしててくれよな!
おそらく、医療目的で出てくるからなぁ。
もちろん、伏線だぜ! これも!
それじゃあ、次回も、楽しんでくれよな!
それじゃあな、バイバイ!
次回!
魔法少女 マンゴ☆スチン
『第13話 秋の写生大会だまんごー』
だぜっ!
絶対に読んでくれよなっ!
ピーチ! カジュー! ヒャクパーセントー!




