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異世界のかけら -断片集-  作者: 滝底
拍手お礼再掲とおまけ
38/48

◆拍手お礼ss 【特技】


【ささやかな変化】


 あのあと――俺のアドバイスを斜めな方向に解釈したハルディオが少女の前でストリップ紛いのことをしたあとだけど。

 俺の予想に反して、少女はハルディオの行動に引かなかったようだ。

 翌日も少女のもとへ意気揚々と向かったアイツの後を俺は心配のあまり追ったわけだが、彼女は普通に嬉しそうにハルディオを出迎えていた。


 だが解せん。


 どうしても俺には解せん。


 ハルディオは上半身を完全に晒していたようだし、普通の娘なら恥ずかしがってしばらく顔も見れない、とかにならないか?

 それともあれか? アイツ、実は人として慕われてはいても男として見られていないとか?

 ……いや、それは無いだろう。

 以前、ハルディオが珍しく気を利かせて彼女の髪についた葉っぱを取ってやっていたときには彼女も頬をほんのり染めていたし。あれは可愛らしかったな。いや俺の感想などどうでもいいだろうが。

 ハルディオは少女にとって全くの対象外ってわけではないはずだ。

 ならもしかして、似非ストリップの際には頭部の被り物だけ脱がなかったとか……?

 それならたとえ上半身が裸でも滑稽過ぎて意識しようにも出来ないかもしれない。

 と思ったが、またしても俺は脳内で即座に否定する。

 たまたま居合わせた騎士仲間が、上は完全に脱いでいたと騒いでいたのを思い出した。

 つまりは仮面やら派手派手しい帽子も脱いでいたってことだ。

 ……じゃあ残りの可能性。

 少女が実は男に慣れていて、半裸くらいじゃ全く動じないとか。

 …………。

 有り得ないこともないだろうが、騎士仲間が調子に乗って肩に腕を回したとき(もちろんハルディオに即行払い落とされていたが)に首まで真っ赤になっていたしなあ。


 …………。


 うーむ。


 ……まあいいか。


 ハルディオが避けられないならそれで。



 しかし、あれ以来ハルディオへの差し入れに冷たいものが増えた気がするのは俺の気のせいだろうか……?





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