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四大美女と完璧イケメンとその親友  作者: 星宮 誠二
二学期
71/82

修学旅行(2日目『修羅場』)

「それじゃあ、どうしよっか。」

修学旅行も2日目に入り、私服姿の佐々木さんが他の5人に向かってそう声をかける。補足すると、2日目は自由行動なのでどこに行くかは班内で決めることになっている。ちなみに、班員は俺・淳・加藤・佐々木・海原・澪の計6人だ。


「とりあえずはブラブラするっていうのは?」


「「「賛成~」」」

淳の提案に他の5人は賛同してその場から移動を開始した。



「昨日はよく寝れた?」

皆がしゃべっている中、黙っている俺の横に海原さんがやってきた。


「あぁ、それなりに。」


「それにしても寒いね。」

ぶっきらぼうに返事をしたつもりだったが、それでも海原さんは会話を続ける。


「あぁ、この時期はまだ行けると思っていたが正直、厳しいな。」

俺は腕組みをしながら体を細かく震わせる。すると、海原さんはいきなり俺の首に手で触れてきた。


「うわっ!?」

俺は思わず驚きの声を上げる。


「わっ、驚かせちゃった?」

俺の反応を予想していなかったのか海原さんは慌てて手を引っ込めた。


「・・・2人とも、ずいぶん仲が良さそうだねぇ?」

すると、いつの間にか目の前にいた澪が口元に笑みを浮かべながらそう言ってきた。目は笑っていない。


「いやっ、そんなにって言うほどでは・・・」

こうなった時の澪は本当に怖いので俺は何とかしようと弁明の言葉を言おうとするが・・・


「まぁ、ちょっといろいろあったからねぇ~。」

俺のそんな意図を知ってか知らずか海原さんはこちらに意地の悪い笑みを浮かべながら俺の弁明の言葉を遮った。


「へぇ?色々かぁ~。具体的に何があったのか聞いてもいいかなぁ?」

澪は尚も追い打ちをかけてくる。


「駄目だよ~。これは2人だけの秘密だから。」

海原さんに巻き込まれた。


「2人だけの、なんだ?」

澪は感情の伺えない表情で俺の顔を除いてくる。その瞳にはもはや光も写っていない。


「「あははは。」」

遂には、2人して笑い始めた。勿論、2人とも目は笑っていない。


「・・・。」

俺は少し離れたところでこちらを見守っている淳に目で助けを要求する。


「・・・。(ニコッ)」

無慈悲にも助けは来なかった。最終手段として会話に夢中な2人に気付かれないようこっそりと他の3人の所へ移動を試みる。


「田宮君。どこ行くの?」「翔斗君はここにいて。」


「・・・はい。」

試みようとするも、あっけなく失敗した。



「すげぇな、田宮の奴。」


「これは長くなりそうだね。」


「・・・。」

加藤と淳がその光景を見て思い思いに言葉を述べる中、佐々木はただその光景を無言で見つめていた。

何故か投稿する度に文章が短くなってしまう。そんな病気を発病してしまった作者です。

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