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四大美女と完璧イケメンとその親友  作者: 星宮 誠二
二学期
66/82

偽装デート

佐々木とのメッセージのやり取りから数日。俺はラフな格好で駅に来ていた。


「おまたせ、待たせちゃったかな。」

そう声を出しながら歩み寄ってきたのは待ち合わせをしている佐々木だ。


「いや、それほどは待っていない。」


「そう?じゃあ、行こっか。」

佐々木は嬉しそうに俺の腕と自分の腕を絡めた。


「デートの開始、だよ。」

腕を絡めると同時にそう告げた。



「それで、今日はどこか行きたい場所とかはあるのか?」


「うん。少し服を見たいんだけど付き合ってくれる?」


「もちろん。」

佐々木のお願いに俺は即答し、俺たちは隣町のデパートに行くべく駅内に入って行った。


『・・・(ギリッ)』



「どっちが似合うと思うかな?」

場所は移り、とあるデパートの中にある服屋で佐々木は左手に白いワンピースを右手に水色のワンピースを持ちながらそう聞いてきた。


「着てみないことにはわからない。」


「それもそっか。それじゃあ、ちょっと待っててね。」

そう言って、佐々木は試着室に入って行った。


しばらくすると、試着室のカーテンがゆっくり開いた。


「・・・どうかな?」

試着室から出てきた佐々木は白いワンピースを着ていた。


「似合ってるんじゃないか?」


「そっか、次は水色の方を着るね。」

そう言って、佐々木はまたカーテンを閉めた。


「付き合わせちゃってごめんね。」


「別に大して疲れていないから大丈夫だ。」

俺と佐々木はそんな会話をしながら駅への帰り道を歩いていた。


「それよりも例の幼馴染から何かコンタクトみたいなことはあったのか?」


「うん、もちろんあったよ。」

佐々木はその質問を予想していたかのように携帯の画面を見せてきた。そこには・・・


『おい、隣の男は誰だよ。』


『こいつって文化祭の時の生意気な奴じゃねぇか?』


『おい、返事をしろよ。』

などというメッセージがいくつも入っていた。


「これは何とも言えんな。」


「でしょ?本当に困っちゃうよね。」

佐々木は苦笑いを浮かべながら肩をすくめる。


「・・・文句とかそういうのは言ってないのか?」

俺はふと気になったことを質問する。


「何度もしたよ。でも、あの人話を聞かないんだよね。」

佐々木は深く溜息をつきながら悪態をつく。


「ごめんね、今日はつき合わせちゃって。」


「その時も言ったが乗り掛かった舟だし、聞いてしまったからには見過ごせないしな。」


「そっか、ありがとね。また何かあったら頼むかもしれないからその時はよろしくね!」


「あぁ、できる範囲ならな。」

そんな会話をしながら俺たちは道を2人で歩いて行った。

投稿が遅れてしまい申し訳ありません。理由としてはかなり忙しくなってきたので執筆する時間がなかったためですね。これからは少し不定期投稿になってしまうかもしれません。ご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ありません。これからも当作品をよろしくお願いします。

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