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四大美女と完璧イケメンとその親友  作者: 星宮 誠二
夏休み
46/82

お祭りデート(前編)

夏休みのある日の夕方。俺は結衣の手によって浴衣を着ていた。


「うんっ、すごく似合ってるよお兄ちゃん!」

結衣は満面の笑みを浮かべながらそう言った。やべぇ結衣さんマジ天使。


「ありがとな。」

そう言って時間を確認すると待ち合わせの時間のちょうど30分前だった。


「それじゃあ、行って来る。」


「行ってらっしゃいっ!楽しんできてね。」

結衣の笑顔があれば世界平和ぐらいいけるんじゃねぇかなどと考えながら俺は家を出た。



そんなこんなで俺は待ち合わせ場所である最寄り駅の『鳴動駅』に来ていた。


「舞は・・・まだ来てないみたいだな。」

そして、待つこと10分ちょっと。舞は集合時間より少し遅れて来た。


「お待たせ。」

声のした方向を見て俺は硬直した。


舞は紫色をベースにピンクの花柄の入った浴衣を着ていた。舞の雰囲気と同じような落ち着いた色で、本人の素の容姿と相まってその魅力をさらに際立たせていた。周りを見ると、その人たちも舞に見とれているようだった。


「ごめんね、待った?」


「いや、今さっき来たところだ。」

思わず見とれていたが、舞の言葉で正気に返りデート時の常套句で答えた。すると、舞は小さく笑う。


「?なにかおかしかったか?」


「ふふっ。まさか、翔君の口からその言葉を聞く日が来るとは思ってもいなかったなぁ~って。」

俺たちはお互い初めてあった日のことを思い出す。


「ふふっ。」「ぷっ。」


「行くか。」


「行きましょっか。」

そうして俺たちは隣町の神社で行われる祭りのために電車に乗りに行った。



「こりゃあ、すげぇな。」


「うん、確かにすごい賑わいだね。」

俺と舞は目の前の光景を見て思わず感嘆の声を漏らす。


さすがに澪と出かけたときのショッピングモールほどではないが人でごった返していた。大半は浴衣を着ていることからカップルが多いことが分かる。奥の方で太鼓の音が鳴り響いているのが聞こえるが人ごみのせいで何をやっているのかは窺えない。


「それじゃあ、はぐれないようにこうしよっか!」

そう言って、舞は俺の手を握ってきた。しかも、恋人繋ぎでだ。


「おい、なんで手を繋ぐ必要がある。しかも、こんな握り方で。」

俺は澪の件で多少なりとも耐性ができていたがそれでも内心、ドキドキと音が聞こえるほどに心臓が鼓動していた。


「澪ちゃんは良くて私は駄目なの?」

舞は上目使いでおねだりして来る。


「・・・好きにしろ。」


「は~~い。」

周りを見ると、すれ違う独り身の男子たちが恨めしそうにこちらをちらちらと見ていた。


「さっさと行くか。」


「エスコートよろしくね、翔君。」

俺たちは夏祭りを満喫すべく出店を回ることにした。

作者の都合により感想欄を停止していましたがそろそろほとぼりも冷めたと判断し再開させていただきます。できれば、文句よりもアドバイスをよろしくお願いします。

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