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四大美女と完璧イケメンとその親友  作者: 星宮 誠二
夏休み
39/82

澪とのデート(前編)

「すごく似合ってるよお兄ちゃん。」

澪との買い物に行く当日の朝、俺はリビングに行って早々すでに起きていた結衣にそんな言葉をもらった。


「そうか、ならよかった。」

俺は内心ほっと安堵した。結衣が何故そんな言葉をくれたのかと言うとそれには現在の俺の服装が関係している。


今の俺は普段のようなラフな格好ではなく上は黒のポロシャツで下は白のパンツといったシンプルだがオシャレをしていた。勿論、髪も自分なりにセットしている。何故こんな格好をしているのかというとこれにはこの間の遊園地でのダブルデートの間で起こったナンパが関係している。


普段は澪や舞と出かけているとどうしても俺は外見上見劣りしてしまい釣り合っていないと思われるためナンパにあっていると判断した俺は、こうして多少なりともオシャレをすることでなんとかならないかと思いこの行動を起こした。結衣が目を輝かせながら携帯のシャッターを連写していることから成功といえるのだろう。


「それにしても急にどうしたの?」

当然、結衣はその出来事を知らないため質問してきた。


「ん~、そうだな。隠すほどのことでもないし話しておくか。」

俺は結衣に心変わりをした理由を話した。


「・・・そっか、高崎さんがね。」

話しを聞いた直後、結衣は考え事をしていたようだがすぐにいつもの表情に戻った。


「その格好を澪さんに見せたらすごく驚くと思うよ。」


「そんなにか?」

結衣が断言するので戸惑いながらも聞き返すと、結衣は間髪いれず「うん。」と答えた。


その後は結衣の作ってくれた朝ごはんを食べ、天気のニュースを見ながら澪が来るまで時間を潰した。



『ピンポーン』

1時間ほど時間が経ってから、インターホンの鳴る音が聞こえた。


「は~~い。」

それに結衣が出る。


『澪だけど翔斗君は起きてるのかな?』

どうやら澪は俺が寝ていると思っているらしい。


「起きてますよ、今そっちに行きますね。」

そこで、結衣はインターホンを切った。


「気をつけてね、お兄ちゃん。」


「あぁ、行ってくる。何かあったらすぐに連絡してくれ。」

俺は結衣と軽くハグをしてから玄関の扉を開けた。



「おはよう、翔斗、君?」


「なんで疑問系なんだ?」

家に出るなり俺は冷静につっこんだ。


「どうしたのその格好?」

澪はかなり驚いているのか目を大きく見開きながら聞いてくる。


「まぁ、いろいろ思うところがあってな。」

当時、当事者でもあった澪に話すのはなんか気恥ずかしくて適当にはぐらかした。


「そっか・・・。」

澪は気付いているのかいないのか分からない表情で小さく呟いた。


「まっ、それはさておき翔斗君も気合十分みたいだし今日はみっちり付き合ってもらおうかな。」


「ほどほどに頼むぞ。」

なぜかテンションの高い澪と一緒に俺は目的地であるショッピングモールに向かった。

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