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四大美女と完璧イケメンとその親友  作者: 星宮 誠二
一学期
33/82

高崎 舞の本心(中編)

舞についてのお話は2話で終わる予定だったのですが伸びてしまいました。

田宮君に指示されたとおり弁当を作ってそれを時坂君に渡したその日から私は時坂君・田宮君・澪ちゃんの3人とお昼休みを過ごすようになった。


そこで私は時坂君は勿論、田宮君のこともよく知ることが出来た。


私の見立てでは田宮君は噂とは正反対の性格をしている。困っていたら助けてくれるし私の予想だけど情報をもらう代わりに100円を払うというのも遠慮なく話せるようにするための気遣いではないかと私は考えた。


田宮君のバイト先のカフェで見た彼の制服はとてもカッコよく見えた。不意打ちだったので思わず見惚れてしまったのは秘密だ。その後の、料理を持ってきてくれたときの仕草もすごく様になっていた。カフェの後は特に文句も言わずに私のことを家まで送ってくれたのもうれしかった。


その時からだろうか。私は学校でふと気が付けば田宮君のことを見ていた。澪ちゃんは多分、気付いていたと思う。


そして、天宮先輩・時坂君・田宮君・澪ちゃん・私の5人で遊園地に行った日。私は自分の気持ちにはっきり気付いた。


田宮君がトイレに行った後、私たちはナンパにあっていた。私は怖くて震えていたら澪ちゃんが私を庇うように立って、ナンパをしてきた大学生の相手をしてくれた。しかし、怒った大学生は澪ちゃんに手を伸ばしたのを私はしっかりとこの目で捉えていたが怖くて何もすることが出来なくて反射的に目を瞑ってしまった。


おそるおそる目を開けたら澪ちゃんと私を庇うように田宮君が立っていた。田宮君はなぜか大学生を挑発するようなことを言っていた。遂に大学生は声を荒げながら田宮君の服の襟を掴んだ。私は思わず田宮君の名前を叫ぼうとするが澪ちゃんに止められた。澪ちゃんは私のことを見ながら無言で首を振った。その表情からは安心が読み取れた。


その後、すぐに警備員さんが来て大学生達はどこかへ連れて行かれた。場所を移動した後、私がなぜ挑発するような言葉を言ったのか聞くと、田宮君は考えていた作戦を話してくれた。


そして、その話しを聞き終わると同時に私は全力で田宮君の頬を叩いた。

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