やだこの人はめっちゃ良い人だわ
花粉シーズン…到来…
その薬貰うついでにアレルギーの検査をして貰ったんですがね。
結構あったんですよ。陽性反応が9個。
そしてなんと……小麦アレルギーありました。
やったね!公認の例外ですわ!薬飲んで無理やり飯食います!
気軽に外食出来ないの辛いィ!!薬無かったらもう行動も辛いよぉ!!
そんな作者のやりたい事が詰まった「ヘタレの努力家」をよろしくぅ!!
来週の更新で1周年!!あばばば!
…
「門の辺りが騒がしいと思って来て見たら──シュネル、何やってるのキミ」
少し長めの、暗く灰色の髪を後ろで纏めた男はやれやれと右手を額にあてながらため息を一つ着いた。
なんだこの優男は。
最初に思った感想はそれだった。
服装はこのおっさんよりもしっかりとした銀色の甲冑を全身に纏い、群青色のマントを羽織っている。
甲冑と言っても厳つい、重々しい物では無い。
トゲトゲした装飾や煌びやかな装飾などは一切無く、使い込まれたであろう細かい傷などが見て取れる。
関節部もしっかりと蛇腹状になっており、動きにくさは無さそうだった。
「……ラデンか。何故止めた」
集まっていた左手の中の光を握り潰し、またロングソードを握っていた手からも力を抜くシュネルと呼ばれたおっさん。
眉間の皺はそのままであり、険しい顔は戻りはしないがどうやら攻撃はやめてくれたようだ。
そんでおっさんが力を抜くのに合わせて俺も握っていた手を離す。
シュネルと呼ばれていようが俺の中では名前はおっさんで固定です、残念。
シラタマや戻っておいで、そのぼでーをもふらせたまへ。あ、そーだ。
『ルギくん気分転換におやつ食べる?』
『いや呑気かよ。…食べるけどさ』
上着のポケットにしまっておいた薄く作られた竹製の入れ物から姉御手作りのドライフルーツを入れたルギくんとシラタマに配布。
ツッコミながらも受け取るルギくんよ。
うむ、おいふぃ。流石姉御、ギャップ去る事ながらとても良い出来のベリーのドライフルーツでございます。
「警戒するのはいいけど異世界人だからってその考えは少しせっかち過ぎだと思うよシュネル。大体ロングソードを素手で平気に握れる奴が危ない奴ならキミはもう無事じゃないでしょうが」
「ぬ…」
「それに奴隷商との関係がある奴があんな風に平和な雰囲気出さないだろう」
ちらりとドライフルーツを食ってる俺達を見る優男、もといラデンさん。
歳は俺より少し上かぬ?ドライフルーツはやらんぞ。
「済まないね。コイツは少しせっかちな奴でね。悪い奴じゃないんだ。僕が町を案内するから許してやってくれ」
「まてラデン、コイツが安全と決まったわけじゃ──」
「──いいから。いざとなれば僕が責任を取る。キミは引き続き見張りを頼むよ」
「……分かった。ならそいつらを早く連れて行きな」
「悪いね」
反論するおっさんを遮り、ラデンさんが右手と共に笑顔でそれを制した。
どうやらこのおっさんよりもラデンさんの方が立場は上のようだ。
「やぁ、それじゃあ町へ案内しよう。君たち、着いて来てくれ」
町中の方を優しく右の人差し指で示すラデンさんがそう声をかけた。
「やっと話しの分かる人が来たようで。すまんがこのぼーずの服を買いたくてなー」
「ははは、なるほど。確かにその服装は不便だな。歩きながら少し聞かせてくれないか」
「ああ、良いぜ。ほれ、行くぞーい」
その子どものボロボロの服を見ながら優しくラデンさんに着いて行くべく、言葉の分からないであろうルギくんに俺は指で合図した。
『大丈夫なのか?その…色々と』
『大丈夫だべ。いざとなれば──逃げる』
『逃げんのかよ!』
芸人もかくや、キレの良いツッコミをかましながら着いてくるルギくん。
良いツッコミだ。将来有望だな。
さぁさぁ、頑固なおっさんはほっといていざ町へーぃ。
…
「改めてようこそ。英雄の生まれ故郷「エルミラ」の町へ。──と言っても小さな町だがね」
「おお…!」
目に移されるのは他種多様な姿をした人に様々な──お店。
装備をつけた異冒険のような人が様々な種類の果物を取り扱っている出店の前で店主と話している光景。
魔道士のようなローブを来た女性が何かを窯でぐつぐつと煮込み、それを同じくローブを来た男性が何かを話している光景。
一方では表に出されたテーブルで筋骨隆々の毛深い小さなおっちゃん達が酒を呑みながら談笑をしている。
見た物をあげて行けば時間がかかるであろうファンタジーで日常的な光景がそこには──あった。
小さな町──そう言われて見たものの。
牙狼族の村しか見た事が無い俺としてはなかなかの感動が押し寄せて来ていた。
「〜〜ッかぁ…!これこれ!うーん素晴らしき景色!」
堪らず目をぎゅっと閉じ、両の拳を胸元で握りしめて感動に打ち震える。
あ、いかん目頭がじぃんとする。
「はっはっは。ありがとう。小さな町だがそう喜んで貰えると嬉しいよ」
「いやぁ、牙狼族の村しかまだ見ていなかったもんでつい……」
「ああ、そうなのかい?なら王都に行った時は大変だ。ここなんか比にならないからね」
「え、マジ?」
思わず素で聞いてしまった。
まぁ、そうか。町と王都じゃ規模がちげぇもんな。
「とりあえず服だったね?うーんそうだな…一応売ってた筈だがちょっと店主が王都に行ってて子ども服を売りに持って行ってしまったんだ。ドワーフ族の服なら売ってるかも知れないがサイズがな……」
「サイズ?…ああ、肩幅か」
ラデンさんの言葉に疑問を浮かべたがそれは呑んだくれてるドワーフであろうおっちゃん達を見て解決した。
あれじゃあ丈は大丈夫そうだが筋骨隆々の肩幅と違ってルギくんの肩幅じゃあぶっかぶかになりそうだ。
「着れた所であの肩幅じゃあ動きにくいですねぇ〜」
ぽりぽりと後頭部を掻きながら苦笑。
ドワーフ族はあの背丈で成人だっけか、ルギくんと横幅が違い過ぎるなぁ。
ワンチャン縛ったりなんだりでいけるか?いや、無理か。
「だろう?うーん…あ、そうだ。僕の小さい頃の服で良ければあげるよ。もう着ることはないけど捨てるのに困ってたんだ」
「おお、助かります」
捨てるとは言えラデンさん良い人過ぎんかね。
ここはご好意に甘えるとしよう。
…
「──へぇ!あのアル先生の所からかい。なるほどそれなら【ナージ語】を話せるのは納得だ」
「そんなに有名なんすか?」
「有名も何も──お、とそれは王都に行けば分かるさ。着いたよ。ここが僕の家──と言っても誰も居ないけどね」
道すがらラデンさんと道中の会話をしてるとその家へと着いた。
こじんまりとした木造りの小さな家。
誰も居ない───まぁ、詮索はよしとこうかね。
「さぁ、入ってくれ。何分急ぎでもあるんだろう?」
おう、バレてーら。ルギくんの事は濁したつもりだけど流石に出店の飯をねだるシラタマを見てバレたみたい。
「そんじゃお邪魔します。シラタマおちつけぃ。干し肉やるから」
ぷんこぷんこと頭上で弾むシラタマを干し肉で黙らせる。
うむ、早い所向かわないとコイツのリミットも近い。
そして俺も腹減って来た。ちくせう、干し肉全部食われた。ちくせう。
ルギ
「また新キャラが……しかも名前出るの早い…」
カナタ
「そーねー。あ、シラタマきのこ食う?」
シラタマ
「にゅー」←食うー
「無関心か!!」




